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殿下執務室2.0 β1

  : 

有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

まずはフランスのクラシックでも。 

 今週は明日ドイツのギニーを見てく予定ですが、それまでに米仏。

◆さて、どうなりますやら。
5月10日ベルモント9R 17:15発走 芝9F
第55回ピーターパンS(GII)
総賞金$200000 3歳 別定
(123lb、本年マイル以上$200000以下3lb減、同$50000以上3戦以下3lb減、
 同2戦以下7lb減、牝3lb減)
馬枠 馬名      性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     ML 父
11Casino Drive   牡3 116デザーモ  11 ----1 藤澤和雄JPN    2-1 Mineshaft
22Tomcito      牡3 120C.ヴェラスケ74 11転36 ザネリ      6-1 Street Cry
33Mint Lane     牡3 116コア    62 71512 ジャーケンズ   8-1 Maria's Mon
44Deputyville    せ3 116エスピノーザ72 51153 コンテッサ   12-1 Deputy Warlock
1a5Spark Candle   牡3 116チャベス  51 21712休 藤澤和雄JPN    2-1 A.P.Indy
56Golden Spikes   牡3 116プラド   72 14252 ウルフソン    3-1 Seeking the Gold
67Ready's Echo   牡3 116J.ヴェラスケ31 -2休12 プレッチャー   6-1 More Than Ready
78Cosmic      牡3 116カステラーノ62 34211 マゴーイーIII   8-1 El Prado
89Fast Talking   牡3 116ガルシア  52 8休815 グラハム    20-1 ヘネシー
 てな訳で、やたらGoogleで活躍してくれた(うちのブログ的に)*カジノドライヴがいよいよ、と。未だにサクセスブロッケンの方が普通に強いとしか思われないんだけれど(ただ、あの馬が脚パンだったら本当に芝で同じくらい圧倒的なのかは微妙に懐疑的ではあるが)、良血馬のある種の力試しとしては、まぁ。それにしても、Serena's Song と Heavenly Prize の息子が対決なんて、ある意味90年代前半の競馬ファンには感慨深い対決が、結構低いレベルで実現してるのが微妙に笑える。いや、Cosmic も前走 OC とは言え、それなりに連勝の勢いは買われてるっぽくはあるんだけれど。
 メンバーは、GIIにしてはそこそこよさげではあるかな、という感じで、非常にオープンな ML がついてる状況。個人的にはちょっと気になるのは、ペルーから逆輸入の Tomcito かな。フロリダはドンジリ追走から最後 Big Brown 様が片付けて下さったバテ馬をかわして大差3着なれど、ベルモントなら案外後方追走嵌るかも知れず、みたいな辺りでちょいと南米ダート馬のスタミナとやらを見せて貰えれば面白そう。あとは、指数持ちってことで押し切るとすればベタに Golden Spikes かねぇ。

◆頭数多いねぇ。
5月11日ロンシャン4R 15:50発走 芝1600m
プール・デッセ・デ・プーラン(G1)
総賞金400000EUR 3歳牡 定量(58kg)
馬枠 馬名      産地性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     父
117Tamayuz      GB 牡3 58 ボニーヤ  33 -11休1 F.ヘッド    Nayef
218Bon Grain     FR 牡3 58 ジャルネ  62 22休13 ベルモン    ムータティール
36Il Warrd     IRE 牡3 58 マカヴォイ 42 616休1 サイードUAE   Pivotal
416Rio de la Plata  USA 牡3 58 デットーリ 63 1214休 サイードUAE   Rahy
513Maille le Nelois FR 牡3 58 ジレ    141 休2466 グレコ     Maille Pistol
62Hello Morning   FR 牡3 58 バデル   62 12休43 C.ヘッドたん  Poliglote
75Yorktown     FR 牡3 58 ルメール  52 216休1 ルージェ    Red Ransom
84Lucifer Sam    USA 牡3 58 マケイブ  71 278休5 オブライエンIR Storm Cat
98General Eliott  IRE 牡3 58 ムーア   22 --1休1 コールGB    ロックオブジブラルタル
103One Great Cat   USA 牡3 58 テュリエ  53 133休7 オブライエンIR Storm Cat
117Georgebernardshaw IRE 牡3 58 ムルタ   62 36休11 オブライエンIR Danehill Dancer
121Bermuda Rye    IRE 牡3 58 スミヨン  21 --1休6 デルザングル  Cape Cross
1315Thewayyouare   USA 牡3 58 パスキエ  54 1111休 ファーブル   Kingmambo
1412Alexander Castle USA 牡3 58 カラン   31 -12休5 ライアンGB   Lemon Drop Kid
1519Blue Chagall   FR 牡3 58 ヴィクトワー52 215休6 パンタル    Testa Rossa
1610Salut l'Africain FR 牡3 58 メンディサバ174 44休41 コレ      Ski Chief
1714River Proud    USA 牡3 58 T.R.クイン 62 817休4 コールGB    Proud Citizen
1811Paco Boy     IRE 牡3 58 ヒューズ  54 11休11 ハノンGB    Desert Style
199Falco       USA 牡3 58 ペリエ   41 92休21 ラフォンパリア Pivotal
 G3勝ちの不敗馬 Tamayuz は、祖母が Allez les Trois ってことでドイツのAライン。で、Aの伝統を切ってしまってこの名前なんだけれども、まぁ馬名に関してハムダン殿下に期待してはいけないのだろう。「アルなんとか」でいくらでも作れるじゃねぇか!とか色々言いたいことはあるんだけれど。どうも Gulch に違和感を感じる配合だけれど、これはこれで1/4米血でよしとする、べきなのかな?あと人気になりそうな Thewayyouare はマンボの文句なしな良血で、母父サドラーズもバッチリと決まってそっから Blushing Groom に Best in Show だから、隙がなさ過ぎ。英仏でサドマンボのギニーとかって、ベタ過ぎてイヤになりそうだけれど、全体の配合としてはこちらの方が航海王子よりも好みだから困ったもんだ。累代の萌え度としてはメンバー中間違いなくナンバーワンなのは Maille Pistol 産駒なのだけれど、流石に14戦1勝の馬がここで来てしまうとは考えづらく、う~む、なんだか、という配置ではありますな。
 で、外国勢ではG1馬のゴドルフィン Rio de la Plata とか。名前の通り母に南米血統を持つのだけれど、この祖母父の Hawk って馬は初めて聞いたぞ。ブラジル・ジョッキークラブ賞を制した Princequillo に土着血統なんていかにも重そうなステイヤー血統ではありますが、この手のもっさりさは、どちらかというと中距離で利いてきそうな気がするのだけれど。クールモアの馬は、んー、このクラスの馬にはあんまり持ってかれたくないなぁ、と。どちらかというと、短距離としてはまぁまぁ好きな配合の Paco Boy 辺りが、重賞勝ってる割に何故かオールウェザー使ってる謎さとあいまって気になったり。全体としては、Hello Morning とか その辺も含めて、数揃えたなりにまぁ粒揃ったなぁって印象も。

◆Natagora のライバルに躍り出るのは。
5月11日ロンシャン5R 16:25発走 芝1600m
プール・デッセ・デ・プーリッシュ(G1)
総賞金400000EUR 3歳牝 定量(57kg)
馬枠 馬名      産地性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     父
112Nijoom Dubai   GB 牝3 57 ヒューズ  41 231休6 チャノンGB   Noverre
28Conference Call  GB 牝3 57 テュリエ  42 112休2 バリー     Anabaa
37Modern Look    GB 牝3 57 パスキエ  53 111休2 スマガ     Zamindar
45Zarkava      IRE 牝3 57 スミヨン  33 -11休1 de.R-デュプレ  Zamindar
59Dream Day     GB 牝3 57 ムーア   41 126休2 ハノンGB    Oasis Dream
62Blue Cayenne   FR 牝3 57 ジャルネ  62 16休13 タルーたん   Anabaa Blue
76Halfway to Heaven IRE 牝3 57 マケイブ  31 -21休2 オブライエンIR Pivotal
813Psalm       IRE 牝3 57 ムルタ   20 --2休7 オブライエンIR Sadler's Wells
914Lessing      FR 牝3 57 オージュ  63 21休13 ギブソン    Orpen
1010Azabara      GB 牝3 57 デットーリ 21 --2休1 ファーブル   Pivotal
1111Silent Sunday   IRE 牝3 57 ヴィクトワー41 41休24 パンタル    Testa Rossa
124Destare      IRE 牝3 57 ルメール  42 213休1 ピース     Desert Prince
131Goldikova     IRE 牝3 57 ペリエ   32 -11休2 F.ヘッド    Anabaa
143Kayaba      GB 牝3 57 ブランパン 22 ---11 ラフォンパリア Anabaa
 9戦7勝の Natagora を敗った馬は2頭いるけれど、いずれもここには出走無し。
 で、ムードとしてはデビュー3連勝でG1を制した Zarkava に、前走 Natagora に敗れたものの前年は3連勝で重賞を制している Modern Look と、近2走 Zarkava に連敗中の Conference Call が挑むような展開。ただ、後者は2回続けて2馬身以上離されてることを考えると、ちょっと勝負ついてしまっているかも知れないな、とも。あとは、Azabara にしても Goldikova にしても今ひとつ中途半端な印象があって、まぁ乗り手は優秀なだけに面白いのかも知れないが、ちょっと Natagora に対しての(恐らくアスコット辺りで、となるであろう)挑戦権を得るレース、って意味では上位2頭あたりに絞られそうにも思われる。
 この両者はともに前年から赤丸ブレイクという印象の Zamindar 産駒。面白いな、と思うのは Modern Look が母父に*ウォーニングを入れて Tamerett の、Zarkava が母父に Kahyasi を入れての Flaming Page と、ともに牝馬クロスを導出した馬であること。その上で、前者は Gone West に*ウォーニングというアブドゥラ殿下の名馬を活用した血統パターンであり、後者の Flaming Page には更にアガ・カーン殿下初期の名馬 Blushing Groom もニックスクロスの関係で一枚絡んで来る血統パターンである、などという辺りに、この両生産者のカラーが見て取れるという点でも面白い対決ではあるかな、と。勿論、両馬はそれぞれアブドゥラ、アガ・カーン両殿下の服色で走ります。
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テーマ: 競馬

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