まずはフランスのクラシックでも。
10.05.2008, 15:17:13 -edit-
今週は明日ドイツのギニーを見てく予定ですが、それまでに米仏。
◆さて、どうなりますやら。
メンバーは、GIIにしてはそこそこよさげではあるかな、という感じで、非常にオープンな ML がついてる状況。個人的にはちょっと気になるのは、ペルーから逆輸入の Tomcito かな。フロリダはドンジリ追走から最後 Big Brown 様が片付けて下さったバテ馬をかわして大差3着なれど、ベルモントなら案外後方追走嵌るかも知れず、みたいな辺りでちょいと南米ダート馬のスタミナとやらを見せて貰えれば面白そう。あとは、指数持ちってことで押し切るとすればベタに Golden Spikes かねぇ。
◆頭数多いねぇ。
で、外国勢ではG1馬のゴドルフィン Rio de la Plata とか。名前の通り母に南米血統を持つのだけれど、この祖母父の Hawk って馬は初めて聞いたぞ。ブラジル・ジョッキークラブ賞を制した Princequillo に土着血統なんていかにも重そうなステイヤー血統ではありますが、この手のもっさりさは、どちらかというと中距離で利いてきそうな気がするのだけれど。クールモアの馬は、んー、このクラスの馬にはあんまり持ってかれたくないなぁ、と。どちらかというと、短距離としてはまぁまぁ好きな配合の Paco Boy 辺りが、重賞勝ってる割に何故かオールウェザー使ってる謎さとあいまって気になったり。全体としては、Hello Morning とか その辺も含めて、数揃えたなりにまぁ粒揃ったなぁって印象も。
◆Natagora のライバルに躍り出るのは。
で、ムードとしてはデビュー3連勝でG1を制した Zarkava に、前走 Natagora に敗れたものの前年は3連勝で重賞を制している Modern Look と、近2走 Zarkava に連敗中の Conference Call が挑むような展開。ただ、後者は2回続けて2馬身以上離されてることを考えると、ちょっと勝負ついてしまっているかも知れないな、とも。あとは、Azabara にしても Goldikova にしても今ひとつ中途半端な印象があって、まぁ乗り手は優秀なだけに面白いのかも知れないが、ちょっと Natagora に対しての(恐らくアスコット辺りで、となるであろう)挑戦権を得るレース、って意味では上位2頭あたりに絞られそうにも思われる。
この両者はともに前年から赤丸ブレイクという印象の Zamindar 産駒。面白いな、と思うのは Modern Look が母父に*ウォーニングを入れて Tamerett の、Zarkava が母父に Kahyasi を入れての Flaming Page と、ともに牝馬クロスを導出した馬であること。その上で、前者は Gone West に*ウォーニングというアブドゥラ殿下の名馬を活用した血統パターンであり、後者の Flaming Page には更にアガ・カーン殿下初期の名馬 Blushing Groom もニックスクロスの関係で一枚絡んで来る血統パターンである、などという辺りに、この両生産者のカラーが見て取れるという点でも面白い対決ではあるかな、と。勿論、両馬はそれぞれアブドゥラ、アガ・カーン両殿下の服色で走ります。
◆さて、どうなりますやら。
5月10日ベルモント9R 17:15発走 芝9F 第55回ピーターパンS(GII) 総賞金$200000 3歳 別定 (123lb、本年マイル以上$200000以下3lb減、同$50000以上3戦以下3lb減、 同2戦以下7lb減、牝3lb減) 馬枠 馬名 性齢斤量 騎手 戦勝 近走成績 厩舎 ML 父 11Casino Drive 牡3 116デザーモ 11 ----1 藤澤和雄JPN 2-1 Mineshaft 22Tomcito 牡3 120C.ヴェラスケ74 11転36 ザネリ 6-1 Street Cry 33Mint Lane 牡3 116コア 62 71512 ジャーケンズ 8-1 Maria's Mon 44Deputyville せ3 116エスピノーザ72 51153 コンテッサ 12-1 Deputy Warlock 1a5Spark Candle 牡3 116チャベス 51 21712休 藤澤和雄JPN 2-1 A.P.Indy 56Golden Spikes 牡3 116プラド 72 14252 ウルフソン 3-1 Seeking the Gold 67Ready's Echo 牡3 116J.ヴェラスケ31 -2休12 プレッチャー 6-1 More Than Ready 78Cosmic 牡3 116カステラーノ62 34211 マゴーイーIII 8-1 El Prado 89Fast Talking 牡3 116ガルシア 52 8休815 グラハム 20-1 ヘネシーてな訳で、やたらGoogleで活躍してくれた(うちのブログ的に)*カジノドライヴがいよいよ、と。未だにサクセスブロッケンの方が普通に強いとしか思われないんだけれど(ただ、あの馬が脚パンだったら本当に芝で同じくらい圧倒的なのかは微妙に懐疑的ではあるが)、良血馬のある種の力試しとしては、まぁ。それにしても、Serena's Song と Heavenly Prize の息子が対決なんて、ある意味90年代前半の競馬ファンには感慨深い対決が、結構低いレベルで実現してるのが微妙に笑える。いや、Cosmic も前走 OC とは言え、それなりに連勝の勢いは買われてるっぽくはあるんだけれど。
メンバーは、GIIにしてはそこそこよさげではあるかな、という感じで、非常にオープンな ML がついてる状況。個人的にはちょっと気になるのは、ペルーから逆輸入の Tomcito かな。フロリダはドンジリ追走から最後 Big Brown 様が片付けて下さったバテ馬をかわして大差3着なれど、ベルモントなら案外後方追走嵌るかも知れず、みたいな辺りでちょいと南米ダート馬のスタミナとやらを見せて貰えれば面白そう。あとは、指数持ちってことで押し切るとすればベタに Golden Spikes かねぇ。
◆頭数多いねぇ。
5月11日ロンシャン4R 15:50発走 芝1600m プール・デッセ・デ・プーラン(G1) 総賞金400000EUR 3歳牡 定量(58kg) 馬枠 馬名 産地性齢斤量 騎手 戦勝 近走成績 厩舎 父 117Tamayuz GB 牡3 58 ボニーヤ 33 -11休1 F.ヘッド Nayef 218Bon Grain FR 牡3 58 ジャルネ 62 22休13 ベルモン ムータティール 36Il Warrd IRE 牡3 58 マカヴォイ 42 616休1 サイードUAE Pivotal 416Rio de la Plata USA 牡3 58 デットーリ 63 1214休 サイードUAE Rahy 513Maille le Nelois FR 牡3 58 ジレ 141 休2466 グレコ Maille Pistol 62Hello Morning FR 牡3 58 バデル 62 12休43 C.ヘッドたん Poliglote 75Yorktown FR 牡3 58 ルメール 52 216休1 ルージェ Red Ransom 84Lucifer Sam USA 牡3 58 マケイブ 71 278休5 オブライエンIR Storm Cat 98General Eliott IRE 牡3 58 ムーア 22 --1休1 コールGB ロックオブジブラルタル 103One Great Cat USA 牡3 58 テュリエ 53 133休7 オブライエンIR Storm Cat 117Georgebernardshaw IRE 牡3 58 ムルタ 62 36休11 オブライエンIR Danehill Dancer 121Bermuda Rye IRE 牡3 58 スミヨン 21 --1休6 デルザングル Cape Cross 1315Thewayyouare USA 牡3 58 パスキエ 54 1111休 ファーブル Kingmambo 1412Alexander Castle USA 牡3 58 カラン 31 -12休5 ライアンGB Lemon Drop Kid 1519Blue Chagall FR 牡3 58 ヴィクトワー52 215休6 パンタル Testa Rossa 1610Salut l'Africain FR 牡3 58 メンディサバ174 44休41 コレ Ski Chief 1714River Proud USA 牡3 58 T.R.クイン 62 817休4 コールGB Proud Citizen 1811Paco Boy IRE 牡3 58 ヒューズ 54 11休11 ハノンGB Desert Style 199Falco USA 牡3 58 ペリエ 41 92休21 ラフォンパリア PivotalG3勝ちの不敗馬 Tamayuz は、祖母が Allez les Trois ってことでドイツのAライン。で、Aの伝統を切ってしまってこの名前なんだけれども、まぁ馬名に関してハムダン殿下に期待してはいけないのだろう。「アルなんとか」でいくらでも作れるじゃねぇか!とか色々言いたいことはあるんだけれど。どうも Gulch に違和感を感じる配合だけれど、これはこれで1/4米血でよしとする、べきなのかな?あと人気になりそうな Thewayyouare はマンボの文句なしな良血で、母父サドラーズもバッチリと決まってそっから Blushing Groom に Best in Show だから、隙がなさ過ぎ。英仏でサドマンボのギニーとかって、ベタ過ぎてイヤになりそうだけれど、全体の配合としてはこちらの方が航海王子よりも好みだから困ったもんだ。累代の萌え度としてはメンバー中間違いなくナンバーワンなのは Maille Pistol 産駒なのだけれど、流石に14戦1勝の馬がここで来てしまうとは考えづらく、う~む、なんだか、という配置ではありますな。
で、外国勢ではG1馬のゴドルフィン Rio de la Plata とか。名前の通り母に南米血統を持つのだけれど、この祖母父の Hawk って馬は初めて聞いたぞ。ブラジル・ジョッキークラブ賞を制した Princequillo に土着血統なんていかにも重そうなステイヤー血統ではありますが、この手のもっさりさは、どちらかというと中距離で利いてきそうな気がするのだけれど。クールモアの馬は、んー、このクラスの馬にはあんまり持ってかれたくないなぁ、と。どちらかというと、短距離としてはまぁまぁ好きな配合の Paco Boy 辺りが、重賞勝ってる割に何故かオールウェザー使ってる謎さとあいまって気になったり。全体としては、Hello Morning とか その辺も含めて、数揃えたなりにまぁ粒揃ったなぁって印象も。
◆Natagora のライバルに躍り出るのは。
5月11日ロンシャン5R 16:25発走 芝1600m プール・デッセ・デ・プーリッシュ(G1) 総賞金400000EUR 3歳牝 定量(57kg) 馬枠 馬名 産地性齢斤量 騎手 戦勝 近走成績 厩舎 父 112Nijoom Dubai GB 牝3 57 ヒューズ 41 231休6 チャノンGB Noverre 28Conference Call GB 牝3 57 テュリエ 42 112休2 バリー Anabaa 37Modern Look GB 牝3 57 パスキエ 53 111休2 スマガ Zamindar 45Zarkava IRE 牝3 57 スミヨン 33 -11休1 de.R-デュプレ Zamindar 59Dream Day GB 牝3 57 ムーア 41 126休2 ハノンGB Oasis Dream 62Blue Cayenne FR 牝3 57 ジャルネ 62 16休13 タルーたん Anabaa Blue 76Halfway to Heaven IRE 牝3 57 マケイブ 31 -21休2 オブライエンIR Pivotal 813Psalm IRE 牝3 57 ムルタ 20 --2休7 オブライエンIR Sadler's Wells 914Lessing FR 牝3 57 オージュ 63 21休13 ギブソン Orpen 1010Azabara GB 牝3 57 デットーリ 21 --2休1 ファーブル Pivotal 1111Silent Sunday IRE 牝3 57 ヴィクトワー41 41休24 パンタル Testa Rossa 124Destare IRE 牝3 57 ルメール 42 213休1 ピース Desert Prince 131Goldikova IRE 牝3 57 ペリエ 32 -11休2 F.ヘッド Anabaa 143Kayaba GB 牝3 57 ブランパン 22 ---11 ラフォンパリア Anabaa9戦7勝の Natagora を敗った馬は2頭いるけれど、いずれもここには出走無し。
で、ムードとしてはデビュー3連勝でG1を制した Zarkava に、前走 Natagora に敗れたものの前年は3連勝で重賞を制している Modern Look と、近2走 Zarkava に連敗中の Conference Call が挑むような展開。ただ、後者は2回続けて2馬身以上離されてることを考えると、ちょっと勝負ついてしまっているかも知れないな、とも。あとは、Azabara にしても Goldikova にしても今ひとつ中途半端な印象があって、まぁ乗り手は優秀なだけに面白いのかも知れないが、ちょっと Natagora に対しての(恐らくアスコット辺りで、となるであろう)挑戦権を得るレース、って意味では上位2頭あたりに絞られそうにも思われる。
この両者はともに前年から赤丸ブレイクという印象の Zamindar 産駒。面白いな、と思うのは Modern Look が母父に*ウォーニングを入れて Tamerett の、Zarkava が母父に Kahyasi を入れての Flaming Page と、ともに牝馬クロスを導出した馬であること。その上で、前者は Gone West に*ウォーニングというアブドゥラ殿下の名馬を活用した血統パターンであり、後者の Flaming Page には更にアガ・カーン殿下初期の名馬 Blushing Groom もニックスクロスの関係で一枚絡んで来る血統パターンである、などという辺りに、この両生産者のカラーが見て取れるという点でも面白い対決ではあるかな、と。勿論、両馬はそれぞれアブドゥラ、アガ・カーン両殿下の服色で走ります。
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