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殿下執務室2.0 β1

  : 

有芝まはるが綴る、競馬話その他の雑談、そしてYet Another Amateur Photography。

桃太郎縁起 

 何か、教えて!gooの質問がやたらはてブで盛況なのが面白い。

 基本的には、桃太郎自体は中近世の巷間に於ける英雄譚みたいな部分があって、そういう意味では古代の吉備津彦との縁起ってのは直接的に見出すのは難しいのではないかなぁ、ってのは思うが、一通りこの辺りを知識として持っておくのは悪くないかなと。吉備津彦縁起で面白いのは、鬼とされる温羅が百済の王子という渡来伝説である。勿論、渡来人というのは5世紀以降雲霞のごとく日本に押し寄せる訳ですが、そんな中でこの百済渡来の人物が「まつろわぬ鬼神」として扱われ、しかも記紀神話からも除外されて風土記レベル以下でしか扱われていない辺り。この扱いの低さは、例えば任那由来とされる都怒我阿羅斯等(ツヌガアラシト)や新羅由来の天日槍(アメノヒボコ)という王族たちが記紀神話レベルで自発的に本朝に帰依する物語とある種の好対照を描いている。一方で、この「まつろわぬ」扱いにこそ、本朝と百済の親縁性、或いは百済渡来の時期の古さ(具体的に言えば、3世紀よりも前)が象徴されてるのかなぁとも。基本的に弥生以前の中華史書における「倭人」とは、対馬海峡以東の海の民を示すと思えばいいが、その倭人と比較的早い時代に混交した北アジア人として、この半島の謎めいた民族は定義されるのかもなと。
 という話はサテオキ、この「鬼」の両義性、などと話題が展開するが、もとより本朝における自然・風土の豊かさは、被征服の立場にある邪神にも、単純に破壊だけでなく生産に寄与するという性格付けを与えやすい部分がある。台風は家を壊し田を流すが、雨がなくては生きていけない。その辺りで最強の邪神であるスサノオに対して、一方でその扱いに矛盾するヒロイックなヤマタノオロチの逸話を残すバランス感覚が日本にはある。そのような角度でもうちょっと言及するならば、この鬼退治話とは、要するに「成人のためのイニシエーション」ではないか、と。要するに、鬼は単純に退治される存在ではなく、一方で桃太郎を「試し、育てる」という文脈の中にあると思われる。……などと書くと、桃太郎の話は縁起としてのベースは吉備津彦の神話にあるかも知れないが、むしろこれはヤマトタケルに近い、と言えるだろう。そういう点では、古代の熊襲征伐に託したテーマとほぼ同様なテーマを、おおよそ古事記神話などに触れることのなかった1000年後の巷間が同じように生成した、という辺りに悠久性を感じる所ではあるかな。まぁ、その上で恐らくこのストーリーのプロットにはある程度僧侶や禰宜の媒介により神話や説話からの補強がなされたには違いなく、そういう点では「宗教」が比較的一貫したスタイルで息づいていたからこそ一貫した物語が生まれている、には違いないか。
ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

香港を前に……2000というカテゴリと番組問題 

 香港人が月見のことを英語で Admire Moon と言う、などと勘違いしないといいが(挨拶)。

 日本競馬において、2000というのは、微妙な扱われ方の距離である。
 今夏「サマー2000シリーズ」と銘打たれたように、ローカルにおいては馬場の形態上の兼ね合いもあってアメリカのダ10F同様に花形の距離カテゴリとなるし、中央でも皐月賞・秋華賞・秋天というG1の舞台として扱われる距離ではあるが、やはり全体としては「短距離でも長距離でもない半端さ」をもって扱われている部分はある。例えばエリ女や宝塚は敢えて2200として争われているが、どちらも元々2000が取れる馬場で2200を開催しており、言わば「中距離であることを拒むため」の距離設定なのだろう。エリはともかく宝塚は阪神改装に伴って2400にしても良いのではと思われるくらいで。
 そういう中で、アドマイヤムーンの札幌記念→秋天→香港Cというローテは、「2000の王道」として唯一設定された隘路を辿る選択肢でもある。何故そのような隘路となっているかと言えば、日本の競馬体系は「2000で強い馬は、それ以上の距離で王道を争うべきだ」という信念を貫いているから、となるだろう。これは距離別重賞体系の中である種の矛盾であり、マイラーが特に1200や2000で高いパフォーマンスを要求されない(例えば*タイキシャトルがスプリンターズで飛んだことや、ハットトリックが秋天で凡走したことは彼らの評価に余り影響してない)のに対して、例えば秋天や皐月賞の勝ち馬は、旧八大競走というJRAの最高クラスのG1を制していても、それ単体で評価を受けづらい面はある。ネーハイシーザーやサクラチトセオーは確かに血統的なアドヴァンテージの少なさもあったかも知れないが、能力に対して明らかに不当な遇され方をしたように思われ、そういうのが「秋天だけ勝つ」ような馬へのイメージとしてはあるかと。言わば「マイラーとしてはスピードが証明されず、チャンピオンとしては強さが証明されない」と思われてる面があるのかも知れない。一方で、特に牡馬のチャンピオンにとっては、皐月賞に至るまでの鍛錬の舞台として2000は重要な距離であり、ディープインパクトのごときステイヤー(として完成した馬)ですら「2000の強さ」が一つのベースラインなのではないか、とも思われるのだが……。

 ただ、ある程度2F刻みで競走馬の専門性が存在するとするならば、2000mのカテゴリはスプリンター・マイラー・チャンピオンとともに立派な専門性を持つべき「中距離」であろうし、現実にこの距離カテゴリは、一時期の勢いを失いつつはあるものの、近年の欧州でもステータスを大きく上げたことは事実である。その上で、札幌記念→秋天→香港のローテは、バリエーションとしても興味深い。夏の札幌で小回りへの器用さと馬場依存でないスピードを争いつつ、秋天では一転大回りの馬場で選手権距離の強豪を迎え撃ち、香港ではアウェーの適応能力と欧州の中距離エキスパート相手の勝負と、距離が変わらない割には多彩な内容での戦いとなるのだから。その意味では、このローテも競走馬としての魅力を演出するものであり、この手合いが有馬に出ないことを嘆くべきではないのではないか。また、牝馬に関して言えば、そもそも現在の牝馬G1が長距離とマイルであるだけに、中距離馬に関してはある程度牡馬と対戦するリスクを冒しても自分の距離で戦う選択肢を取るなら、秋天と並んで香港Cは選択肢であろう。ただ、有馬に馬が集まらないことよりも嘆くべきは、
「現地に行かないとこの馬の馬券を香港で買えない」
ことである。例えばデラデラの3着付けの馬券とかは普通に握って愉しむほうが、単純にテレビでレースを見守るよりも面白いではないか、ってのはあるし、現実に有馬の売上が少々減ってもその分の埋め合わせには多少なりとも役に立つだろう。

 ところで、ヘタに日本でこの手のG1を自前で作ってしまうと、そこにまた10頭から頭数を集めなければならなくなり、その分他の路線の層を薄くしてしまう恐れがあるところを、香港でやってくれるお陰でせいぜいカップに2,3頭持って行かれてもさほど有馬やJCのレベルを落さずに済む、なんて部分は銘記すべきかと思われ。一方で、選手権路線について言えば、幸いなことに香港賽馬会がヴァーズを「サポートレース=格下」として扱ってくれているお陰で(まぁあんな馬場貸しをメインには出来ない罠)、日本の最強馬が取りに行くレースとはなっておらず、さほど有馬にとって脅威とはなっていない。そう考えると、香港國際と日本の番組は確かにある種のレッドオーシャン上にいるというのが現状と思われますが、一方で中距離に関しては、これがあるから日本で余計なG1を増やさなくて住む、という住み分け的な部分もあり、そういう点では香港に「蚕食されている」印象は字面ほどは無かったり。一方で、例えばマイルに関しては日本の方はシーズン終わりでやたら「狸CS→香港狸」がやり易い一方で、向こうは一旦仕上げてから遠征してまた戻る手間が掛かる分参戦しにくく、その辺りはむしろ香港が「一方的に来られる」という面で格下っぽくなってしまう部分はあり、忸怩たる所かも。逆にスプリントに関しては、日本がスプリンターズをズラしたことで「譲った」結果となり、そしてややスプリンターのローテが冬に向かって力点置きづらいことが香港での絶対的な不振に繋がる点で「やられてる」印象もあるのですが、まぁでも、最近スプリントのレベルはガチで落ちてるんで致し方ないかとも。

ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

タニノをつけない思い入れ。 

 に関してはよしとしたいが、それにしても余りに一般名詞なものに対して冠名をつけずに来ると、今ひとつ馬名としてピンと来ないっつー部分はあって、むしろ「あぁ、やっぱり冠名って便利だよなぁ」という間違った方向への認識を助長してしまった感はあるのだが(笑)。

 基本的に1.33.1ってのはまたすげー銀河タイムが出たなぁと思いつつも馬場補正を考えたが、それにしてもホイップよりも時計1つってのはこの時期に2歳としてはそこそこ掛け値なしのタイムではあるか。まぁ直線が長くなった分スロー展開が増えてるとは思われるんで(ニュービギニングの新馬とか、2分8秒はねーだろ←追記:うそ。阪神2000なら内回りのままですた)、ややタイム出力の伸び白を使い切ってなかった印象の開幕週ではあったが、それでも、タニノウォッカとトンマちゃんの2頭に関しては、やはりこのタイムならば来年も間違いなく有力、とみても良いのだろうなぁと言う雰囲気。にしても、タニノギムレット、アドマイヤコジーン、マヤノトップガン、アグネスタキオンで1~4番人気というのは、なかなか内国産の多彩さという意味では趣深いレースであり、そのレースが内国産ワンツースリーで決まってくれたというのは、「サンデー後」の初G1としては比較的アンティシペイションを保たせてくれるような結果であったとは言えるだろう。
 そのタニノの配合は、最初母父*ルションだけ見てタニノルションの血統と勘違いして「えーと、祖母タニノターゲットだよね」とか言いそうになってしまうのだが(またルションもシスターも1年違いで両方桜花賞は出てるだけに記憶の中で区分けしづらい)、シラオキからトウショウに移ってシスタートウショウとか出してるラインでありますな。ちょっと遠いけど、*ルションは Nashua を抱えてるだけに*ブライアンズタイム的には悪くない相手。祖母のエナジートウショウはシスタートウショウの全姉で、まぁ80末~90前半の内国産良配合らしい、Hyperion を稼働させきった血脈で父の Graustark クロスとも呼応するという点もあり、まぁなかなか意欲的な配合にはなっていると思う。一方で、トンマの方は Woodman を母父に持ってくることで、単純な出力はやはり上がってる部分はあり、一方で曾祖母がフランス血脈が強いことで Caro の能力をサポート的に引き出す、という面はあるのかな。ただ、この系統にしては Princequillo や Ribot が弱いという点では、やはり奥行きは若干物足りない辺りで、まぁ仕上げ勝負的な所はあるか。ただ、桜花賞ならば何とか、という部分はあるし、3歳秋までは力一杯行ってもらいたい的な雰囲気。ハロースピードは微妙に Bailjumper が悪さするか。全体的な出力は高いけど、ムラるかな。長い目で煮崩れさせなければこの手合いは面白いと思うのだが。

◆で、追記だが。
 笠雄二郎氏のあのハッチャケっぷりは何だ(笑)。いや、元々牝馬ボレすることが多い人ではあるのだろうけど(川上さんとかも結構お気に入りなのではないか?)、何つーか愉しそうでいいなぁ。

◆デスノ2部~ザラストワード(違
 ファストフレンドの母(もういい。
 ネタバレとしては、まぁこのタイトルからは原作の終わり方を踏襲するということではあるだろうなと予想は付きやすかったのだけど、疑問としてはレムが名前書いたときに何故ヤツはわざわざぶっ倒れないといけなかったのかと。勿論、ノートの趣旨が「死神の寿命を延ばす」である以上、先勝ちなのは想像付くわけだが、それだったら「ビクともしてはいけない」筈ではないのか?しかし、わざわざ原作で微妙にコミカルさの出る父ちゃんに対してちょっと鹿賀丈史はカッコよすぎるなぁと思ったけど、要するにカッコよく描きたかったのねという辺りで、微妙にオヤジくささも残る展開ではあったのかも。一方で、スケバン刑事世代としては、暗闇指令が微妙にダメな人だったのがちょっとアレではありましたが(笑)。
 でも、あのエンディングを考えると、デスノ原作でニアメロを使って月を倒したってのはある意味正解だったんだなぁとしみじみと思う。その上で、月の強さがインフレして最後は死神大王と一騎討ちというジャンプ的展開(笑)にならなかったことも含めて、まぁ幸運な作品だったんでしょうな。
ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

別に着差基地な訳ではないが。 

 南センセイもこんな風に筆が滑っちゃうんだ。
今回の一戦は例えるなら、チャンピオンズリーグを予選最下位敗退したディナモキエフなんかが、国内リーグ戦で中位チームにガチガチディフェンシブな試合運びで1-0勝利、みたいな内容でしかないのだから。
 さて、そうは言ってもジャパンCが国際G1になってから15年のスパンで見てみると、ディープインパクトのつけた2馬身という着差は結構大きい部類に入り、大雨でぶっ千切った*タップダンスシチー以外では、ゼンノロブロイと*エルコンドルパサーしかこれを上回る着差をつけてはいない。因みに、G1を着差という観点で見る場合、ある程度千切られずにゴールできた馬が多いというのは「弱くても大負けしない」という意味でレベルが低いが、ディープからコンマ差で入線した馬は7頭。これも、15年間で上回るのはタップ、スペ、ロブロイ、テイオーの4回のみ。7頭というケース自体は結構多くて、*エルコンドルパサー、*ランド、*ピルサドスキーにジャングルポケットの年となるが、まぁこれらのJCをみれば、概ねそうレベルの低い年というのは見られない感じがする。あと、JCはどうしてもアウェーで力を出せない外国馬が多く出ることを考慮すれば、今年は日本馬中心で力を出し切れる馬が多いからコンマ差で入る馬も多くなりやすいし、スローも当然それを増やす。一方でSペースで2馬身は普通あれよあれよの逃げ切りでもない限りはHペースの2馬身より難しいのだから、まぁ「強いレース」には違いないだろう。逆に言えば、あれがウノゼロなら、結構ジャパンCの歴史には0.3-0くらいの試合が多いですよね、というお話かと。

 因みに、着差とコンマ差数という観点で今年の芝G1を見ると、概ねこんな感じ。まぁ距離が違うレースを比べてるということにもなるんで、若干無理あるんですが、ダービーとオークスだけ加えても退屈だし、ってことで。
競走  勝ち馬   着差 C差
==============================
高松:オレハマッテ クビ 16
桜花:キストゥヘヴ  3/4 7
皐月:メイショウサ  1/2 9
春天:ディープイン  3.5 2
N狸:ロジック   クビ 7
V狸:ダンスインザ 1.75 11
優牝:カワカミプリ  3/4 9
優駿:メイショウサ クビ 7
安田:ブリッシュラ  2.5 7
宝塚:ディープイン  4 3
スプ:テイクオーバ  2.5 14
秋華:カワカミプリ  1/2 8
菊花:ソングオブウ クビ 6
秋天:ダイワメジャ  1/2 7
エリ:カワカミプリ  1.5 8
狸C:ダイワメジャ クビ 9
JC:ディープイン  2 7
 これで行くと、ディープインパクトの今回のJCを着差で上回るのは自身の2回以外は外国馬が勝った安田記念とスプリンターズのみ、一方でコンマ差数で上回るのも自身の2回を除くと菊花賞と安田記念のみである。そういう観点からいくと、やはりこのレースは今年のG1の中ではかなり質の高いパフォーマンスであったとは言えるだろう。まぁ、勿論バラバラ入線ならばレベルが高いか、というのはありますし、叩き合いでギャラントな競馬ってのは今年のG1や歴代のJCにも幾らでもありますが、それでも今年のJCはそれぞれの馬が結構力を出せてる感はあったかな、とも(ハーツクライは残念だったが……)。
 畢竟、ディープのJCのパフォーマンスが物足りないと思えるのは、ディープと比べているからであり、ある意味「ディープが勝って当たり前」を前提として、その中で比較を付ける考え方である、とも言えるんだろう。それはそれである種の思考停止と言える競馬の見方であり、ある意味府中に集う俄かファンと大差ないとは思われるんですけどねぇ、とまで書いちゃうとやや煽りすぎ。まぁ単に、ゆたさんが言うように「スローでもディープは32秒台出す訳じゃない」、と言えば足りる話な気がするし、或いはディープはスローが相対的に苦手、という有芝がいつも言ってる話も、ディープはスローでは「そこまで強くない」ということになっちゃう訳で。

 その上で、今回のレースは比較的「唯我独尊」な後方一気というよりは、回顧でも書いたように、ある程度「相手を意識して」進めたレースであった。そういう意味ではこれまでのディープのイメージとは変わった競馬をしたと言えるものでもあり。で、恐らく今までディープを批判されていた向きというのは「何にも考えず、才能だけに任せて走るという、レースセンス的には大味すぎるキャラクター」にサラブレッドとしての完成度という面で欠点を抱えている点でもあったと思われる。少なくとも俺はそれがディープの欠点だと散々言ってた訳で。しかも、凱旋門で「レースセンスを動員しようとして失敗した」レースの後だっただけに、ああいう形で勝てた、というのは、確かに「守備的なサッカー」っぽい部分でもあるが、大きな勝利ではあったと思われる。逆に言えば、大味でもダメで、相手を意識して脚を測りコースを練って勝ってもダメなら、何やって勝てばええんかと(笑)。
ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

JC回顧……Simply Divine 

 ディープインパクトの勝利したレースとしては、比較的着差の少ないレースになった。
 これは、ペースがスローだったことも大きいが、あと一点は*ウィジャボードとハーツクライの動きにある程度以上目を配らせながら戦っていた部分(まぁ後者はケヤキ辺りで後退したのを確認した時点でスコープから外れたであろうが)も作用していたかもとは思う。そういう意味では春天のようなディープのキャラとしての「最高の走り」は出来なかったとも言えるかも知れないが、少なくとも後方待機した時点でディープを「気持ちよく動かす」ことは出来た、とは言えるのだろうし、また「飛ぶ」場所をユタカが制御したことによって、ある程度チャンピオンらしいレースとなった辺りで、これまでの勝利とは違った印象を持たせたところはあっただろう。「強い」とも「速い」とも違う、ある種の Divine さを感じさせた競馬であった。今日出てこなかった馬では、ダイワメジャーが図ったような抜け出しが機械的に出来るネーハイシーザー的なキャラを備えつつあるが、ダメジャーの距離適性が限界を示さなければ、この馬の器用さと今のディープの対戦がどのようになるかは、興味深いところではある。

 レースの駆け引きとしての分岐点は、3コーナーのケヤキ向こうで、*ウィジャボードに先んじてユキノサンロイヤルの外に張り付いた辺りだろうか。デットーリは自ら選んで内を取ったとコメントしたが、或いはあそこは「肉を切らせて」でも外を主張したほうが良かったかも知れない。ある程度デットーリの計算としてディープを先に行かせてこちらがマークする体勢に持ち込むのは、キングジョージにおける Electrocutionist で実践したものと似た対応ではあったのだろう。ただ、あそこでの加速性能こそがディープとハーツの最大の違いなのであり、言わばユタカにフリーハンドを与えてしまう結果となったのではないか。果たせるかな、ここでウィジャをディープから「剥がした」格好となるユキノ鞍上の勝春は「ディープのアシスト役は果たせた」などと、本朝の騎手としては余りにも明け透けすぎるコメント(苦笑)をブックで残していたのだが、要するにディープインパクトがどういう馬であるかについて、彼の方がデットーリよりよく知っていたということだろう。もっとも、デットーリが名手だったからこそ、逆に策に溺れるリスクもより高いのかも知れないが。
 そして、直線の入口で十分な脚色でメイショウサムソンを使いながら*ウィジャボードの行き場を塞いで見せた時点で、今年のジャパンCでディープインパクトを負かす可能性のある馬はいなくなっていたように思われる。強いて言えば、この段階で大きなチャンスを得たのは、そのメイショウサムソンであった。併せて抜かせない馬に、併せずに一気に抜く馬がわざわざ併せてきてくれたのである。メイショウサムソンが本調子ならば、これは大きなアドヴァンテージを与えるものだったに違いない。それを敢えて「やりに行った」のは、ユタカがこの一世代下のダービー馬が相手にならないと看做したからなのだろう。それはいかにも不遜ではあるが、過去2戦で垣間見られる調子落ちを想起すればそう的外れな判断では無かった。結果として、サムソンの方が避けるように内に刺さったのは、石橋守としてはなかなか辛い瞬間だったことであろう。或いは3冠対決として世代交代を目指せるかも知れなかったレースで、ここまでのワンサイドを喰らうとは。
 ドリームパスポートは、今年の秋のテーマを守って「併せずに一気に抜く馬」であろうとし続けたのだろう。前走はそれを狙ったら違う馬に並びかけられた訳だが、今度は「相四つで明らかに能力差で上回る」相手にそれをやらなければない状況で、結果2着。勿論、インを狙った辺りでギリギリの勝てるための仕掛けをやりに行ったのだが、それでもこの名馬との差を埋めるには、如何せん足りなかったのだろう。ナリタセンチュリーと同じような負け方でナリタよりも強いレースであり、それにしても愚直にスタイルを貫き通した結果として古馬初対戦でカルチェ賞馬を破ったのは見事としか言いようが無いし、ある意味ディープ以上に「日本競馬のレベル」を見せてくれた走りであっただろう。レーシングポストの回顧などを見ても、*ウィジャボードが調子落ちで敗れたという論調は存在せず、むしろ"Gallant"と褒めており、それに先着したことは大きな実績である。一方で、個人的には流石にもう伸び白がないと思っていたこの名牝の驚異的なタフネスには頭を下げざるを得ない。この牝馬が力を出し切ったという観点からすると、このジャパンCは明らかに Shirocco がウィジャに1馬身3/4差をつけたコロネーションCよりレベルが高く、あのレースでの Shirocco が125ならばこのレースのディープには着差とセクースアローワンスを各1ポンド加えた127が必要となるが、今までこの馬に関して強気を貫いてきたハンデキャッパーの匙加減がどう出るか。まぁ無難につければ125だけどね。レートの「屋根」としては、フサイチパンドラがエリ女の1着馬の得た113を超えるべきでないって辺りも、暗黙の条件としては存在するだろうし。

 ともあれ、これでディープインパクトは「2年間にわたり、春秋でG1を制した馬」として、シンボリルドルフに続く2頭目となった。この記録は日本競馬における最強馬のある種のメルクマールといえるものであり、シンザンですら達成していない(当時の宝塚記念では、参考記録程度であろう。実際シンザン「5冠馬」なんだし)。まぁ天皇賞勝ち抜け制の時代の場合は「物理的に難しい」ってのもあるのだが、シービーやブライアンのように3冠を取っても翌年に故障しては達成できない訳で、古今問わず相応の壁の大きさはあるだろう。近年では、*タイキシャトルは3歳春にG1出走がなく、スペシャルウィークは3歳秋を取り損ね、*エルコンドルパサーは4歳秋にG1をとる前に引退してしまったし、メジロドーベルは4歳の春に牝馬G1が無かった。テイエムオペラオーは4歳5歳で変則的にその記録を狙ったものの、5歳秋には無念の敗退を喫しているし、更に変則で3歳秋~5歳春のメジロマックイーンは秋天の降着とダイユウサクの激走により止められている。因みにダートのアドマイヤドンはあれだけ勝ってても03年春が穴で3シーズンどまり。蓋し、この事績がいかに偉業であるか、は銘記されるべきであろう。
 一方、3歳春からと4歳秋までで「やるべきことを果たして」引退するのは、ある種の競走馬としての理想である。概ね、このスパンで偉大な活躍を果たした馬がその後に残した課題を回収しようとすると、なかなか厳しい結果を得ることが多い。テンポイントの悲劇は言うまでもなく、ミスターシービーはシンボリルドルフに屈服させられ、そのルドルフは格下の北米G1で故障し、ナリタブライアンは阪神大賞典で輝くも昨秋の屈辱をG1で晴らせずに幕を閉じ、*グラスワンダーは太ってしまった。ディープインパクトも「やり残し」としては「凱旋門で着順を得られなかった」ってのはなかなかに大きい訳だが、限られた現役生活を思えばそれを悔いても致し方ない部分はある。まぁ、凱旋門のゲートに入って競馬が出来た時点で、同じ時点でのルドルフにとってのやり残しよりは小さかった、とは言えなくも無いだろう。
 ただ、この馬の物語をシンザンに並び立つものとして残すには、あくまで勝利で終わらなければならない。
 レースを制したユタカの表情には、まだ十分な安堵感や達成感があった訳ではなかった、と思う。それはある意味、サッカーのホーム&アウェーの決勝戦で1試合目の90分を勝利で終えただけであるというのに近い意識であろう。そしてジャパンCと有馬のどちらがこの馬にとって「アウェー」であるかと言えば、恐らく後者に間違いない。現実に昨年敗れた舞台でもある。ドローの存在しない競馬の世界で、最後の戦いにあたっていかにJCで見せた Divine さを維持して「最高の走り」を見せるか、そのテーマこそがディープインパクト最後の挑戦である。

ちゃぶろ  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

ジャパンC……「Flyer」ではなく、「英雄」として。 

11月26日5回東京8日11R 15:20発走 芝2400m
第26回ジャパンカップ(GI)
総賞金476000000円 3歳上 定量(3歳55kg,4上57kg,牝2kg減)
有枠馬 馬名      性齢斤量 騎手   戦勝 近走成績  厩舎     前売 父
▲11Heart's Cry    牡5 57 ルメール  185 11休3休 橋口弘次郎   5.9 Sunday Silence
△22Swift Current   牡5 57 横山典弘  256 休1442 森秀行     37.1 Sunday Silence
:33Ouija Board    牝5 55 デットーリ 2110 15121 ダンロップGB  7.6 Cape Cross
:44Yukino Sun Royal 牡9 57 田中勝春  698 1413914 増沢末夫    130 Sunday Silence
:55Tosen Shana O   牡3 55 後藤浩輝  122 592116 森秀行     112 Sunday Silence
◎66Deep Impact    牡4 57 武豊    1210 111休失 池江泰郎    1.6 Sunday Silence
○67Dream Passport  牡3 55 岩田康誠  113 23休12 松田博資    11.0 FUJI KISEKI
:78Fusaichi Pandora 牝3 53 福永祐一  113 2休332 白井寿昭    38.2 Sunday Silence
:79Freedonia     牝4 55 ジレ    73 21142 ハモンドFR   63.9 Selkirk
△810Cosmo Bulk    牡5 57 五十嵐冬樹 268 8休224 岡田総帥BRF   24.5 Zagreb
:811Meisho Samson   牡3 55 石橋守   136 11休24 瀬戸口勉    12.0 Opera House
 既に散々MARIUSさま辺りが指摘している通り、今年の欧州古馬G1における小頭数の傾向は、あたかも当然のごとくこのレースにおいても引き継がれた訳である。そしてある意味、それこそが、ジャパンCというレースが欧州古馬G1戦線におけるチャンピオンシップの延長線上にあることの証左であり、むしろ今年に関しては「枯れ木も山の賑わい」にならなかったことを本朝の競馬は矜持とすべきであろう。勿論このような傾向が毎年続くならばそれは世界の芝競馬全般にとって決して宜しくは無いのだが、この手の戦線は常に流動的であると楽観視するほうが現実的であるとも思われるし。
 その上で、ディープインパクトとハーツクライが無事にこのジャパンCという舞台に「帰ってきた」ことは何よりも喜ばしいことである。海外の大レースで好走してレートを上げた馬が帰国してその格を示すことが、原則としてクラシフィケーション・システムにおける競馬国の格を決定する。折角好レートを出してもそれを「持ち帰れない」と、その国の「数字」になりづらいのである。そういう意味ではシーザリオや*エルコンドルパサーは確かに賞賛すべき結果を出したが、「日本競馬」という文脈においては道半ばであったのが惜しまれた所である。余談ながら、ディープは凱旋門で失格したが、レートの基準という意味ではあのレースのレートを支えた存在となっていたという事実は残り続ける。その意味で、自らの125が妥当であることは、あのレースで示してきているのだ。

 前置きが長くなったが、レースについて。
 ディープ、ハーツと*ウィジャボードの3強に近い様相をオッズは示している。その上で、ディープがやや売れすぎているような3強の図式ではあるが、ローテーションを考えればそれは左程失当とも思われない。やはりハーツは使われなさ過ぎているし、ウィジャは使われ過ぎている。今年に入って3度目というハーツクライのローテは、この馬が7歳か8歳であれば、まぁそういう使われ方はありかなぁとは思われるものの、5歳馬ならば「能力を維持する」という文脈ではもう少しレースがあったほうが良かったのかも知れない。無論、4歳5歳におけるこの馬のフル稼働振りを考えれば、ある程度の休みは必要であるが、レースの中における錬度というものを思うに、やや老成しすぎた部分もあって、いささか消極性という点で疑義が残る所でもある。一方、ローテの「手堅さ」と「数」でカルチェ賞を獲った*ウィジャボードではあるが、シーズンの初めと終わりの両方にアジア遠征というのは、やはり胃が重たくなる部分はどうしてもあるだろう。それでもBC(しかもチャーチルのBC)で破綻せずに勝ちきったのは偉いとしか言いようが無いのだが、このレースに更に余力を求めるとなると厳しいには違いない。確かにむしろ牝馬のほうがこの手の消耗戦に強いというのはあるが、JC外国馬の「前年を上回らない法則」にキレイに嵌りそうにも見える。半端な印を打つには魅力的な馬が多過ぎるだけに、こちらは消すべきだろう。ハーツクライはホームでもあるし、ルメールにも敬意を表する部分もあり、一応印は残そう。
 そして、ハーツクライに印を残すということは、メイショウサムソンを切る、という判断ゆえでもある。この馬は、ある意味MAX能力を出せるならば、ハーツクライにとって非常に厄介な存在と言えるだろう。器用に振舞えるし、その上で並んだら負かされないという強さがあり、この手の相手はサンデー産駒全体としてなかなか不得手ではないかということもあって。ただ、この馬はある意味前年の3冠馬以上に「3冠に全てを賭ける」つもりで菊に臨んだのではないか。その上で敗れたという辺りの反動というのは見ておくべきかも知れない。確かに使って良くなるタイプであるし左程ステイヤータイプでない故に距離も災いしたかも知れないが、それでもドリームパスポオーよりそう配合的に何枚も距離適性が劣るとも思われないならば、あの着順はむしろ調子の不順を見るべきと思われる。ここで目処がたたなければ有馬はすっぱり諦めて翌年に再起をかけるくらいのレースとなるのではないか。そのドリームパスポートはダービーで今ひとつなレースだったのが気になるが、それを措いてもレース捌きに関してのレベルが秋になって向上している感があり、ヤネが替ってもその辺りが馬の中で変わらない辺りが好感であり、「安定性」という意味ではメンバー強化したこのレースにおいても左程ダウンはしないのだろう。ならば、「2着の可能性が最も高い」という意味で鉄板の○とすべきか。ただ、ドリームパスポートも3歳で古馬初挑戦なだけに、そういう意味ではハーツかディープのいずれかが期待はずれとなっても、2着を取り損ねる場面もあるかも……という辺りで、天皇賞の最先着2頭に印は残しておくべきであろう。単純に天皇賞の着順とヤネの2着との相性を考えればスウィフトカレントの方が上回るが、より距離の長いオールカマーで2着した辺りでこの距離での再逆転の目もコスモバルクにはあり、この両者に甲乙はほぼ付かないと見る。

 *フリードニアの「曳き運動のみで調整する欧州牝馬」というステータスは、83年の勝ち馬*スタネーラを想起させる。まぁ向こうは(当時は今より全然レベルが低い)愛チャンピオンSを勝ってた訳だが。因みにこのレースは1~5番人気全部外国馬という状況で10番人気の天皇賞馬キョウエイプロミスが競走馬生命を賭してアタマ差に粘ったレースであったが、そこから時代は変わったのだな、という辺りの感慨を胸に見届けるべきか(とまで書いて勝たれたらどーするよ、ってのはあるがw)。因みにフサイチパンドラ同様の Sex Appeal 系で、配合はまずまず。ローテの取り方も悪くは無い。あとユキノサンロイヤルの出走に関しては、雪つながりで97年のスノーエンデバーを思い出さずにはいられない。あの時あの馬が「こんな成績でJC登録した」ってカドですげー叩かれてて、個人的にはいたく納得がいかなくてネットで当り散らしてた思い出が懐かしいが、どう考えてもスノーエンデバーの方がマシな成績ってのは凄いと思う。逆に、そういうのが未だ残ってる辺りは面白いかな、なんてことも。
 またいい加減余談が長くなるので閑話休題とするが。
 ある意味、「余裕」を持たされすぎていたのが今までのディープインパクトという部分はあるが、そういう意味ではかなり「余裕の無い」所に立たされた状態でレースに臨むのが今回のジャパンC、ということになるのだろう。ただ、その上で、本当の意味で「挑戦」するという立場の中で闘う、というのは、ある意味新鮮な経験である。その意味では、ディープにとっての「最後の引き出し」を開けるレースであり、「最も勝たなければならない」レースであり、そしてこの中で誰よりも勝利を渇望しないといけないのがディープインパクトであろう。そしてそれは、有馬をゴールとする時点で、シンザンという競馬史上最も揺ぎ無い「物語」に並び立つための挑戦、でもある。守りであると同時に、攻める局面。そこに掛ける志という意味では、引退が決まったことがモチヴェーションを下げるというのは有り得ないし、また許されない。その「志」によって、これまでディープインパクトが実現し切れなかったものを見せて欲しい、そしてその余力があることを信じたい、というのが、このレースに関する思いである。そして、それが叶ったならば、ディープインパクトは「天真爛漫なフライアー」ではないものとなるであろう。それは、ユタカ自らが提示した言葉、すなわち「英雄」である。

 武豊よ、遂にこの馬は「英雄」となる機会を得たのだ。
 あなたは、それを達成しないといけない。

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パート1国における降格の事例 

 当然、パート1国になれば重賞の昇格・降格をレート基準で行う、という話になる訳ですが、実際どんなもんだろうと思いながらも降格になるような重賞はレーティングが公開されない馬も多いのでやや調べづらい。ただ、そこはアウスグライヒの本場ドイツがあって、過去のドイツ調教馬程度ならばカバーできる、ということで、ドイツで最近降格になったレースを調べて、クラシフィケーション・レートを調べてみたところ。



 という訳で、登場していただいたのはババリアン・クラシックとドイツ・セントレジャーで、いずれもG2→G3の降格。赤がG2時代で緑がG3時代、という感じで、1~4着馬のその年のGAGとその平均(=クラシフィケーション・レート)と、過去4,5年の平均、という感じの表となります。ババリアンもミュラー・ブロート時代には Samum とか勝ってるんだけどねぇなどと軽い感慨に浸りつつ、アレっと思う部分もあって、それは
「ババリアンが格下げしてる時のレートに、明らかにセントレジャーが低いのに降格してない」
という事実である。そもそも、この降格した年の勝ち馬も後のインチキ年度代表馬の Ransom o'War であってそんなにレートは低くないし、むしろ落とすならば前年の Belcore の年であって然るべき。それでもまぁ、過去何年の平均で取れば、という話もあるかも知れないが、それを比較してもセントレジャーより明らかに高いババリアンが落ちているという事実は残るであろう。要するに、この辺りの降格のルールってのは必ずしもデジタルなものである必要性は無い、ということだろうか。何故にこの年のセントレジャーが落ちなかったかってのは結構不思議で、というのは単にクラシックの権威というならば、次の年に落ちてることが説明付かない。或いは、興行的にG2の賞金を用意できなかったからか?などという予断も出来てしまうし、う~ん、よく分からん、と言った所ではあります。
 この辺りは、ICSCはちゃんとガイドラインを用意してるのか?ってのはあります。そもそもパート2国に課しているG1=115、G2=110なんて明らかに死文としか思われないような競馬国はパート1の色んな国見てると結構あるってのは、ちょっと海外競馬に関心もたれてる人なら周知の所ではありましょうが、それにしてもな、と。あと、一旦パート1になっちゃうと、この程度のレートまで落ちない限りはG3に落ちない、みたいなことを思うと、そういう「ギルド」に入ることである程度得られる利権みたいなのはあって、まぁその辺りがJRAが必死こいてた背景でもあるのかなと思うと、山野長老辺りが指摘するほどグレードの運用は厳しくないままで推移するのかも。ただ、ボスラさまのところで書かれてるように外国馬主への開放について結構なプレッシャーが掛かってるようで、その辺りで逆に進境が無いようだとICSCその他の団体がそれこそ「融通無碍な」運用でイジメに掛かる可能性もあるかなぁと思われ、なかなかこの手のギルドもブラックな悪寒はあり、などと電波を飛ばしてみたりする訳です(あくまで電波なんで、あんまり鵜呑みにしないように)。
 まぁ、降格とか昇格っても、そんなもんよ、というお話。本日もオチは無い。

◆と、書いてみたものの。
 フェデリコ先生が色々ブックで追記されているので、この記事とはちょっと事情が異なるという話なのかも。という訳で、12/2-3のブック週報には、目を通しておいて下され。
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