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『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

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MarkeZine BOOKS(マーケジン・ブックス)は、激動の時代を生き抜くビジネスパーソンに向けた、マーケティング分野の新しい定番書シリーズです。

書評

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MarkeZine Day 2013 Premium Ad Technology Special レポート

100億円を投資してリクルートが得たアドテクノロジー活用のノウハウと落とし穴

 2013年4月16日に開催されたMarkeZine Day 2013のテーマは、最先端のアドテクノロジー。基調講演には、リクルートのビジネスをアドテクノロジーで推進するアド・オプティマイゼーション推進室の須藤憲司氏が登壇した。間もなくシリコンバレーで起業を予定している須藤氏より、実に100億円を費やしたという実践に基づく意外な落とし穴とノウハウが開示された。

今、まさにオーディエンスの質を獲得する時代が到来した

 「SUUMO」に「HOT PEPPER」「リクナビ」「ゼクシィ」など、生活や人生に密着したさまざまな情報サービスを展開するリクルート。当然ながら、各サービスのWebサイトは重要な顧客接点になっている。それらサイトへの集客の過程で蓄積したノウハウを、同社媒体の利用提案も含めて他社に提供しているのが、リクルートマーケティングパートナーズのアド・オプティマイゼーション室だ。

リクルートマーケティングパートナーズ アド・オプティマイゼーション室 須藤憲司氏

 2009年より同室に在籍し、4年に渡り最新アドテクノロジーの導入をリードしてきた須藤憲司氏は、「ネット広告市場はバナー広告枠を買う時代からサーチの時代を経て、今まさにアドテクでオーディエンスの質を獲得しようとする時代を迎えている。一方、広告主サイドもインプレッションやCPCなどからROASを求める傾向へ、つまり投資対効果をシビアに見るようになってきた」と、近年の変化を語る。  

 アドテクノロジーに携わり始めた頃、須藤氏は市場の最先端を学ぶべく、アメリカへ視察に訪れた。その際、日本では今やっと広がりつつあるRTBの仕組みがすでにさかんに導入され、予算配分の最適化やキャンペーンのレコメンデーションまでマネジメントするツールが使われている状況を目の当たりにし、大きな衝撃を受けたという。

技術が進むからこそ重要になるマーケターの視点

 「技術やツールはどんどん進んでいく。だからこそ、それらをどう使いこなすか、マーケターの着眼点が効いてくる時代になると感じた」と須藤氏は振り返る。

 講演資料より掲載(以下、同)

 米国で得た刺激を元に、アド・オプティマイゼーション室では2010年より本格的に、さまざまなアドテクノロジーを自社の各種Webサイトへ導入し始めた。「約4年間で、実に100億円を費やしている。そこで学んだ“意外な落とし穴”とノウハウを役立てていただければ」と須藤氏。まず“意外な落とし穴”として、6つの項目が順に挙げられた。

6つの落とし穴

1、データ活用には社内他部門との調整が必須
2、セグメント拡張は手間、またはシステム負荷が大きい
3.第三者配信サーバーの導入コスト増を吸収する効果をいかに出すか
4.入稿や設定などの単純業務に工数をとられ、最適化のための付加価値業務を圧迫
5.効果改善のための業務にどれだけ時間を使えているか
6.コストとトラッキングコードの管理ができているか

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2013/05/14 10:00 https://markezine.jp/article/detail/17702
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