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ochiaiの備忘録

読んだ本や、パソコン関係の話などまとまり無く

今月読んだ20冊の中から選ぶ、お勧めの3冊

1. 未来からのホットライン


ジェイムズ・P・ホーガン
東京創元社
発売日:1983-04


 前半は少し退屈ですが、後半はスリリング。特に、遠い過去にメッセージを送れるようになって、世界が何度も書き換えられていくシーンは圧巻です。
 SFでは、パラレルワールドを利用したり、過去に行っても歴史を変えることは出来なかったりと、様々な方法でタイムパラドックスを回避しています。この話の場合、世界は一つで過去にメッセージを送るたびに、今ある世界が無くなり、世界中の原子が再配置されるという世界観です。バック・トゥー・ザ・フューチャーに似てますが、なぜ世界が組み変わるのかを、細かく考察しているあたり、さすがJ・P・ホーガン!

2. 地球移動計画



 SF的なウソがすごく面白い本。
 タキオンをロケットの噴射剤として使うピアノ・エンジンのアイディアには驚かされました。知らず知らずのうちに、タキオンは超光速通信に使うものだ、という先入観に囚われていたようです。ピアノ・エンジンはおそらく、山本 弘さんのオリジナルのアイディアです。ひょっとしたら、私が知らないだけで海外のSFとかでは有名なかもしれませんが。

3. 呪いの時代


内田 樹
新潮社
発売日:2011-11


 思想家である内田樹先生の最新刊。内田樹先生の著書には、つい夢中になって読んでしまうけれど、読み終わった後でまとめようとするとうまくいかない、という本が多いです。『呪いの時代』もその手の本です。
 あえて、話のあらましを書くなら「呪いとは記号化であり、祝福とは対象を具体的な記述である」といった感じでしょうか。これだけ読んでも分からないですよね。この本の魅力は、内容ではなく結論を導き出すまでの文章の流れそのものに有ります。もし、書店で見かけたら、直接この本を手にとって数ページ読んでみてください。

今月読んだ本の全て
karasu001の本棚
2012年01月
アイテム数:20
知に働けば蔵が建つ (文春文庫)
内田 樹
読了日:01月02日

新装版 骨の音 (KCデラックス)
岩明 均
読了日:01月02日

未来からのホットライン (創元SF文庫)
ジェイムズ・P・ホーガン
読了日:01月04日

清く正しい本棚の作り方
(TT)戸田プロダクション
読了日:01月15日

本棚〈2〉
アスペクト
読了日:01月15日

面接ではウソをつけ (星海社新書)
菊原 智明
読了日:01月20日

株式会社という病 (文春文庫)
平川 克美
読了日:01月23日

呪いの時代
内田 樹
読了日:01月24日

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)
阿川 佐和子
読了日:01月24日

SQ “かかわり”の知能指数
鈴木 謙介
読了日:01月25日

世代論のワナ (新朝新書)
山本 直人
読了日:01月25日

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