英Canalysが現地時間2015年2月3日に公表したインドのスマートフォン市場に関する調査によると、同国のメーカー、Micromax Informaticsの2014年第4四半期(10~12月)における出荷台数が韓国Samsung Electronicsを上回り、同国のメーカー別出荷台数ランキングで初めて首位に浮上した。

 Micromaxの同四半期のスマートフォン出荷台数は460万台。Samsungは440万台だった。前の四半期の出荷台数は、それぞれ400万台と410万台で、Samsungが首位だった。

 昨年8月に香港のCounterpoint Technology Market Researchがまとめた調査によると、Micromaxはフィーチャーフォンとスマートフォンを合わせた携帯電話の出荷台数でSamsungを上回り首位になった。一方スマートフォンではSamsungが25.3%のシェアで首位を維持し、Micromaxは19.1%で2位だった(関連記事:Samsungはインド携帯電話市場で2位に後退、地元メーカーが初の首位に)。

 Canalysの今回の調査によるとMicromaxのシェアは22%。これに対しSamsungは20%。Micromaxは顧客の需要に応え、ほかのメーカーよりも迅速に端末を改良するという。また「Canvas Nitro」「Canvas Hue」といった同社旗艦モデルの価格帯は150~200ドル(9000~1万2000インドルピー)で、同国市場の需要に合致しているとCanalysは指摘している。2014年第4四半期における100ドル未満の端末の出荷台数は全体の23%で、100~200ドルの端末の出荷台数は41%だったと、Canalysは推計している。

 2014年第4四半期におけるインドのスマートフォン出荷台数は前年同期から90%増え、2160万台に達した。Micromax、Samsungに続いて出荷台数が多かったのは、インドKarbonn Mobiles(200万台)、インドLava International(150万台)。一方これら上位4社以外の「その他のメーカー」の合計出荷台数は900万台で、全体の4割強を占めている。地場メーカー各社が3位と4位の地位を狙ってしのぎを削っているという。

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