ERP(統合基幹業務システム)の雄であるSAPが賭けに出たようです。「欧州SAPがERPを23年ぶりに刷新、動作DBを同社の『HANA』のみに」を読んでの感想です。
賭けと感じたのは、タイトルにもある「動作DBを同社の『HANA』のみに」絞った点です。記事にある共同創業者のコメントを引用すると「IoT(Internet of Things)の時代が到来し、トランザクションデータは増え続けている。こうした状況で、レスポンスタイムをゼロに近づけるために、カラム形かつインメモリーで動作するデータベースが必要だった」ということですが、囲い込みとも受け取られかねません。
ERPの世界もクラウド化の波に襲われており、SAPの神通力も以前よりは落ちているとの声があります。新たなERPであるSAP Business Suite 4 SAP HANA(S/4HANA)がどこまで市場を席巻するのか、気になります。