RAID01とRAID10に違いってご存知ですか?専門家やストレージベンダーのホームページでさえ両者は同じものであると説明されている場合がありますが、実は明確に違います。ハイエンドストレージを導入するときにはこの違いについての理解がとても大切になってきますのできちんと押さえておくとよいと思います。
RAID01とは?
ストライピンググループをミラーリングしたものがRAID01(もしくはRAID0+1とも呼ばれる)になります。
HDD[1]~[4]で構成されたストライピンググループ1とHDD[5]~[8]で構成されたストライピンググループ2があったとします。
この構成時、例えばストライピンググループ1のHDD[1]が死亡した場合はグループ1のストライピングが使えなくなります。よってこの状態ではストライピンググループ2だけが動いている状態になるわけですから、この時HDD[5][6][7][8]のいずれかのHDDが1本でも死亡したらRAID全体が死亡となります。
RAID10とは?
ミラーリングしたグループをストライピングしたのがRAID10(もしくはRAID1+0とも呼ばれる)になります。
[1 2]、[3 4]、[5 6]、[7 8]というミラーリンググループがあったとします。
この構成時、例えばHDD[1]が死亡した場合、続いてHDD[2]が死ぬとRAID全体が死亡となりますが、それ以外のHDDが死んでもRAID全体としては生きつづけます。
結論
RAID01とRAID10では可用性という観点から見れば明らかにRAID10の方が上になります。RAID01とRAID10ではHDDの本数が変わりませんし、パフォーマンスも普通に考えれば同じ程度なはずです。よってRAID01とRAID10が選択できるのであれば迷わずRAID10を選択すべきです。