日経BPコンサルティングは2009年12月22日、全国165大学のWebサイトのユーザビリティ(使いやすさ)を調べ、そのランキングの上位サイトを発表した。最も使いやすいのは徳島大学のサイトで、3年連続で1位となった。

 調査は「メインコンテンツのアクセス」や「プライバシーポリシー」など7つのカテゴリー(診断軸)ごとに採点、集計した。徳島大学はその中の5カテゴリーで満点を獲得。トップページの使いやすさを評価する「トップページ・ユーザービリティ」とサイト全体が使いやすい構造になっているかを評価する「サイト・ユーザービリティ」の2カテゴリーで満点となったのは、徳島大学だけだった。2位は沖縄国際大学、3位は大阪府立大学だった。

●大学サイトのユーザビリティランキングのベスト10
 大学名スコア大学種類
1徳島大学91.72 国立
2沖縄国際大学88.50 私立
3大阪府立大学86.60 公立
4東京農工大学84.41 国立
5明治学院大学83.47 私立
6富山大学81.98 国立
7岡山大学77.67 国立
8武蔵大学77.27 私立
9立正大学75.69 私立
10静岡県立大学73.52 公立

 調査は7カテゴリーに64の調査項目を設け、調査員が実際にサイトにアクセスして採点した。実施期間は2009年10~12月。

 総合スコア(満点は100点)で60点以上の大学サイトの構成比が19.4%となり、2008年の調査の15.5%から4.1ポイント増加した。「大学全体として、Webサイトのユーザービリティは確実に向上している」(同社)としている。

 カテゴリー別では「メインコンテンツへのアクセス」「プライバシーポリシー」での伸びが目立ち、60点以上を獲得した大学サイトはそれぞれ10.4%増、26.4%増となった。主要なコンテンツへの動線を強化したり、個人情報保護を明確化したりした大学が多かったようだ。

■関連情報
・日経BPコンサルティングのWebサイト http://consult.nikkeibp.co.jp/