米comScore Networksは米国時間2月6日,第42回スーパー・ボウルをテレビ観戦したインターネット・ユーザーを対象に調査した結果を発表した。それによると,回答者の13%が試合をテレビで観戦した後に広告主のWebサイトにアクセスしていることが明らかになった。

 調査は,2月3日に開催されたスーパー・ボウルをテレビ観戦した米国のインターネット・ユーザー1139人を対象に2月3~4日に実施したもの。今年のスーパー・ボウルの視聴者数は,試合の放送時間全体を通じて平均9700万人だった。試合当日は,11%の回答者がインターネットで選手や試合のデータや試合関連の話題を調べたとしており,3%は賭博目的でインターネットにアクセスしている。

 comScoreによれば,スーパー・ボウルは,クロスメディア広告の重要な媒体になっているという。視聴者は,テレビで流れた広告を見た後に関連情報,コンテンツ,プロモーションなどを求めてWebサイトを訪問している。今年の調査では,13%が試合後に広告主のWebサイトにアクセスしたほか,13%は試合後にスーパー・ボウルで放送されたテレビ広告をインターネットで見たと答えている。

 今年のテレビ広告では,「Bud」と「Bud Light」を宣伝したビール会社の米Anheuser-Buschの評価が最も高く,「もう一度見てみたいと」とする回答者が49%だった。2位以降は米Pepsi(28%),米Coca Cola(25%),米FedEx(18%),ブリヂストン(17%)と続いた。

 スーパー・ボウルのテレビ広告の放送料は,30秒枠でおよそ270万ドルになるという。テレビ広告によって好感度が最も向上したブランドは韓国Hyundaiで46%の回答者が「印象が良くなった」と回答。一方で,SalesGenie.comのテレビ広告では21%が「印象が良くなった」としたものの18%は「印象が悪くなった」と回答している。

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