富士通は2013年7月30日、2014年3月期の第1四半期(2013年4月~6月)連結決算を発表した。売上高は9992億3300万円と前年同期比4.4%増で、営業利益は228億3600万円の赤字だが前年同期より約39億円の改善になるなど、堅調に推移している。パソコンや携帯電話などハードを中心に減収になったが、SIビジネスの「ソリューション/SI」では製造や金融の分野が順調に伸び、LSIや電子部品も増収だった。
「パソコンや携帯電話といったユビキタス分野は厳しいスタートになった。SIビジネスは、“アベノミクス効果”と明確には言えないが、当初の計画を上回るほどで、第2四半期も期待できる。大型商談も入り、今後3年間は順調とみている。むしろ5年先をどうするかが大きなテーマになっている」(加藤和彦・取締役執行役員専務、写真)。
セグメント別の売上高では「ソリューション/SI」が1827億円(前年同期比7.2%増)、「インフラサービス」が3722億円(同8.5%増)で、これらを含む「テクノロジーソリューション」が6775億円(同8.0%増)だった。
「ユビキタスソリューション」の売上高は2159億円(同8.0%減)で、このうち「パソコン/携帯電話」は1425億円(同16.4%減)。パソコンは10%減で、携帯電話は30%減だったという。
「デバイスソリューション」の売上高は1453億円(同11.5%増)で、「LSI」が776億円(同14.5%増)、「電子部品」は684億円(同9.1%増)だった。