イーシステム(本社:東京都港区、代表取締役社長:大森良哉氏)は2010年2月1日、宇部市から公聴広報支援およびプロポーザル支援業務の委託を受けた山口朝日放送と連携し、イーシステムの「テレビメールシステム」を基盤とした情報連携システムを稼動することになったと発表した。これは、総務省の「ユビキタスタウン構想推進事業」を実施する宇部市からデジタルテレビを利活用した情報連携業務(連携システム開発およびデータ放送反映ツール開発)の委託を受けて実施するものである。

 この事業では、SNSとデジタルテレビの情報連携を行う。サービス利用者がインターネットに接続したデジタルテレビのリモコン操作をするだけで、さまざまな情報を簡単に閲覧できる双方向サービスの運用を2010年2月から実施する。

 このサービスでは、宇部市の運営する地域SNS「うべっちゃ」に掲載された市民からの情報や、宇部市の防災や行政サービスに関する情報をデジタルテレビ上に表示する。加えて、山口朝日放送の番組に関する情報や、アナウンサーのブログ、書籍やCD、DVDの売上げランキングなど、放送業者ならではの情報も配信する。

 技術支援の観点からは、サービスリリース後のシステムサポートはもとより、2010年2月から予定されている宇部市役所による地域住民のための公聴広報会への技術説明における支援業務を行う。地域住民がこの事業におけるサービスを有効に活用してもらうことを目的とした活動を支援していく予定である

 なお、テレビメールは、放送事業者向けASPサービスで、データ放送上へのコンテンツ配信を可能とするツールである。データ放送制作に必須の技術であるBML(Broadcast Markup Language)を必要とせず、提供されるシステムの操作で自由にコンテンツ配信を可能とする。また、双方向機能を利用したアンケートや地域ごとの情報配信も可能としている。

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