TBSテレビとテレビ朝日はそれぞれ9月29日、Google傘下の動画共有サイト「YouTube」と公式コンテンツパートナー契約を結んだと発表した。TBSはニュース専門のチャンネルを、テレビ朝日はニュース専門チャンネルのほかポータル機能を持つチャンネルを設け、動画コンテンツの配信を始めた。

 TBSが開設した「TBS News-i」は同社がキー局となる民放ネットワーク「JNN」のニュースを配信する。TBSが運営する既存のニュース動画サイトと同じく政治、経済、社会、国際といった分野の短い動画が中心。TBSはブランドプロモーションの効果を見込み、今後は報道番組などの配信も検討する。なおTBSはすでに、Yahoo! Japan、MSNといったポータルでニュース動画を配信しており、YouTubeとのパートナー契約もクロスメディア展開の一環と位置付けている。

 テレビ朝日は「ANN ニュースチャンネル」と「tvasahi チャンネル」の2つのチャンネル開設した。前者はテレビ朝日がキー局となる民放ネットワーク「ANN」のニュースを、後者はYouTubeにおけるテレビ朝日のポータルとしてエンターテインメント・コンテンツなどを、それぞれ配信する。

 テレビ朝日はこれらの動画配信を通じて視聴者とのコミュニケーション強化を図る。Googleが違法投稿動画への対策を確立する見通しが立ったため、YouTubeのパートナー契約を結んだ。すでに8月には音楽番組「題名のない音楽会」の公式チャンネルを開設し、試験的に運用している。

■関連情報
・TBSテレビのWebサイト http://www.tbs.co.jp/
・テレビ朝日のWebサイト http://company.tv-asahi.co.jp/