米Microsoftは米国時間2008年3月13日,アクセシビリティに配慮した製品の開発者向けに新しいWebサイト「Microsoft Accessibility Labs」の開設と,アクセシビリティをテストする新しいオープンソースのツールを発表した。新しいサイトとツールは,視覚や聴覚に障害を持つユーザーを含め,すべてのユーザーにとって利用しやすいコンピュータやデバイスの開発支援を目的としている。
Microsoft Accessibility Labsは,開発者に技術コンテンツやプロトタイプといったリソースを提供するほか,アクセシブル技術(AT)の研究開発に携わる開発者やAT製品のユーザー間におけるコミュニケーションの促進を狙ったもの。サイトは,Microsoftの開発者向けコミュニティ「MSDN」内の「Microsoft Accessibility Developer Center」に設置された。
同日発表した2つツール「UI Accessibility Checker(AccChecker)」と「UI Automation Verify(UIA Verify)」は,ユーザー補助機能「Microsoft Active Accessibility(MSAA)」またはアクセシビリティ・モデル「Microsoft User Interface Automation(UIA)」を採用するアプリケーションを検証するもの。
AccCheckerは,アプリケーションのMSAAユーザー・インタフェースの問題を検出して修正をサポートする。UIを検証するグラフィカル・インタフェース(GUI)ツール,テスト・ケースを作成するAPIセット,バッチ処理用のコマンドライン・ツールの3モードを用意する。
UIA Verifyは,UIAの実装をテストするフレームワーク。「UI Automation Test Library」やテスト・フレームワークのGUIツール「Visual UIA Verify」などを提供する。UIA Verify機能の多くは,特定のUI Automation機能をテストするコードを含むダイナミック・リンク・ライブラリ(UIATestLibrary.dllなど)を通じて提供される。
両ツールは,Microsoftのソースコード共有ポータル・サイト「CodePlex」から入手できる。
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