米News傘下の米Fox Interactive Media(FIM)が運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「MySpace.com」は米国時間2008年2月5日,MySpace用アプリケーションの開発に必要な情報などを提供するWebサイト「MySpace Developer Platform」を開設した。現時点でアプリケーション開発作業には着手できる状況だが,当初1カ月間はテスト期間とし,アプリケーションのユーザー向け公開は3月に始める。
MySpaceの用意した開発プラットフォームを利用すると,ユーザーの各種プロフィール情報にアクセス可能なアプリケーションを作ることができる。アクセス対象のプロフィールは,友人リスト,関心事項,写真/アルバム,ビデオ,オンライン・ステータスなどのうち,ユーザーが公開しているものに限る。開発されたアプリケーションは,MySpaceが米Googleと共同開発した悪質JavaScript除去技術「Caja」を用いて検査し,マルウエアでないことを確認する。
情報Webサイトでは,開発用のAPIと文書,テスト環境を提供するほか,MySpace開発チームのブログや開発者向けフォーラムを運営する。開発用APIは(1)MySpace向け拡張を施したJavaScript/HTML対応「OpenSocial」API,(2)Flash Actionスクリプト対応API,(3)サーパー間通信用REST APIの3種類。
なお,MySpaceはOpenSocial推進でGoogleと協力体制を敷いている(関連記事:Google,ソーシャル・アプリケーション開発用API群「OpenSocial」を正式公開/SNS上のWeb API標準を目指して「OpenSocial」が登場!)。
米メディア(internetnews.com)によると,各アプリケーションのメイン・ページである「キャンバス」に掲載した広告から得られる売り上げをすべてアプリケーション開発者に提供することで,アプリケーション開発を促す考えという。
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