米IBMは米国時間9月18日,オフィス・アプリケーション・スイート「IBM Lotus Symphony」の無償提供を開始した。IBMのWebサイトからダウンロードできる。
IBMは,ワープロの「Lotus Symphony Documents」,表計算の「Lotus Symphony Spreadsheets」,プレゼンテーションの「Lotus Symphony Presentations」という3種類のソフトウエアを用意する。いずれも8月にリリースしたコラボレーション・クライアント「Lotus Notes 8」で採用したツールという(関連記事:IBM,コラボレーション・ソフトの新版「Notes/Domino 8」をリリース)。
文書形式はOpen Document Format(ODF)とMicrosoft Officeの双方に対応している。PDF文書の出力も可能。対応OSはWindowsおよびLinux。
またIBMは同日,コラボレーション・ソフトウエア・スイートの拡充計画などを発表した。主な内容は以下の通り。
・「Applications on Demand for Lotus Notes」:Lotus Notes 8の機能をオンデマンド・サービス化するツール。既にインスタント・メッセージング・クライアント「Lotus Sametime」とコンテンツ共有/管理ソフトウエア「Lotus Quickr」に対応したバージョンの提供を行っている。今後Lotus製品系列の各種コラボレーション機能への対応を進めていく
・「IBM Lotus Notes Traveler」:Lotus Notesおよび「Domino 8」用のMicrosoft Windows Mobile機器向けモバイル・クライアント。2008年第1四半期に利用可能とする予定
・「Lotus Quickr」:組織内に分散して存在する各種コンテンツを一元管理するソフトウエア。Lotus Notes 8およびMicrosoft Outlook対応版を2008年第1四半期に利用可能とする予定。またQuickrで管理するコンテンツのサーバー間移動をまとめて行うソフトウエア「Lotus Quickr Content Integrator」も同時期にリリースする
[発表資料(Lotus Symphony)]
[発表資料(コラボレーション・ソフト拡充)]