インターネット上の仮想空間「セカンドライフ」を運営している米リンデンラボは2007年8月29日(米国時間)、未成年者が制限されたコンテンツにアクセスできないようにするID認証システムを導入すると発表した。本格サービス開始に向けて、同日からベータ版で試験運用する。

 ID認証システムの利用は任意だが、「制限あり(Restricted)」と表示されたコンテンツには、ID認証システムで18歳以上と認識されたアバターのみがアクセスできるようになる。認証技術は米アリストートルが開発した。ユーザーが運転免許証の番号やパスポートのIDなどを登録し、既存の公的データベースと照合することで年齢を確認する。

 セカンドライフは、3Dグラフィックスを使って構築されたインターネットの仮想空間。ユーザーが自由にコンテンツを作成でき、あたかも生活しているようにふるまうことができる。一部では成人向けサービスが登場するという動きもあるため、未成年者でも安心して利用できる仕組みが求められていた。