米Facebookは,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Facebook」向けアプリケーション開発プラットフォーム「Facebook Platform」の機能を見直し,アプリケーション開発者の乱用に対処する。FacebookのDave Morin氏が米国時間8月27日,同社の公式ブログへの投稿で明らかにしたもの。改良版Facebook Platformは,数週間以内に提供を開始する予定。

 Facebook Platformは,SNSであるFacebookと統合可能なアプリケーションを開発するためのプラットフォーム。マークアップ言語「Facebook Markup Language(FBML)」を介してFacebookにアプリケーションを組み込める。FBMLは,動的情報タグ,プライバシ条件タグ,イメージ・キャッシング,Flashといった機能に対応している(関連記事:学生向けSNS「Facebook」,アプリ開発プラットフォームを発表)。

 改良版では,FBMLバージョン1.1でプロファイル・ボックスの情報表示方法を変え,プロファイル表示機能をアプリケーションから削除する。その結果アプリケーションは,ユーザーの許可を得ずプロファイル・ボックス内に「このアプリケーションを追加する」といった邪魔な表示を出せなくなる。

 そのほかには,ユーザーへの通知を行うためのFacebook Platform用API「notifications.send」から,メールによる通知機能を取り除く。これにより,誤解を招くような通知のスパム行為を防止できるという。ただしFacebookは「アプリケーション開発者がアプリケーション・ユーザーに連絡を取る手段は重要である」と考えているため,メールに代わる通知機能を提供する可能性がある。

 さらに,アプリケーション紹介ディレクトリも変更し,アプリケーションを選びやすい表示にするという。

[Morin氏の投稿]