米Citrix Systemsは8月15日(現地時間),米XenSourceを買収することで合意したと発表した。約5億ドルの現金および株式で買収する。買収は2007年の第4四半期に完了する見込み。
XenSourceはオープンソースの仮想化ソフトXenの開発者らが設立した企業。企業向けに大規模仮想化システムの管理ツールなどを備えたXenの有償版「Xen Enterprise」などを販売している。
Citrixでは,買収によりシンクライアントと仮想化を一括して提供していくとしている。またCitrixはMicrosoftとXenSourceとの協力関係を強化していくとしており,Microsoft上級副社長Bob Muglia氏は「CitrixとXenSourceはMicrosoftとの長きにわたるパートナーであり,両社の一体化は市場を拡大する」とのコメントを寄せている。
またXenSourecの共同創業者でXenの主要な開発者であるIan Pratt氏(関連記事)は「Citrixは,我々のコミュニティと中立かつ透明の原則にコミットしている」と述べ,オープンソースでのXen開発に変化はないことを強調した。