埼玉県蕨市の小学校2校が7月から,ICタグを使って登下校中の児童の所在地を確認するシステムを導入する。導入する小学校は,蕨市立中央小学校と同中央東小学校。ランドセルに入れるなどして児童にICタグを持たせ,小学校の校門付近や通学路など30カ所に設置したリーダーでICタグの情報を読み取る。保護者が児童の居場所を確認できることで安心感を得られるという。
児童が携帯するICタグ「SPIDER」は,自ら電波を発するアクティブ型と呼ばれるタイプ。30~40メートル離れたところから読み取ることができる。このICタグが発する電波をリーダーで読み取り,読み取った場所や読み取り時間のデータとともに,サーバーへ送信する。
小学校の教諭や児童の保護者は,ポータル・サイトにアクセスすることで,サーバーに蓄積された児童の所在地情報を確認できる。児童が校門を出入りした場合に,保護者へ電子メールを送信する機能も備える。システム構築はネクストコムが,ネットワーク構築は蕨ケーブルビジョンがそれぞれ担当した。