インフロー/アウトフローという考え方に基づく「システム思考」と、ゴールから現在地に向かってプロセスを描く「逆算思考」の二つを活用してプロセスを設計するためには、優れた“表現技法”が必要となります。そのための有用なツールが「プロセスフローダイアグラム」(Process Flow Diagram、PFD)です。今回はこれについて解説します。
PFDは、システムクリエイツの清水吉男氏によって、 ソフトウエア構造化設計の技法である「データフローダイアグラム」(DFD)をヒントに開発されました。表記法がシンプルであるため扱いやすく、汎用性が高いのが特徴です。例えば、「ビジネス書出版プロセス」をプロセスフローダイアグラムを使って実際に描いてみると図1のようになります。