Apacheのディレクトリ構造を説明します。
Apacheをインストールすると,設定ファイルや実行ファイルなどさまざまなファイルがインストールされます。しかし,ソース・パッケージからインストールした場合と,各ディストリビュータが配布するバイナリ・パッケージをインストールした場合とでは,ファイルの配置場所が異なります。
Webサイトを管理するときには,Apache関連のディレクトリ構造を知っておく必要がありますので,導入方法に合わせてしっかりと把握しておきましょう。
Fedora 8用に配布されているパッケージを利用した場合は,表1のようなディレクトリに各ファイルやディレクトリが配置されるようになっています。例えば,実行ファイルは/usr/binや/usr/sbinに,各種機能を提供する「モジュール」は/usr/lib/httpd/modulesディレクトリ以下に配置されます。
表1●Fedora8用Apacheの主なディレクトリ構成 [画像のクリックで拡大表示] |
この中で特に重要なディレクトリは,/var/wwwと/etc/httpdです。
/var/wwwディレクトリには,実際にWebページを公開するためのファイル(HTMLやCGIなど)やディレクトリを配置します。
/etc/httpdディレクトリには,Apacheの設定などを記述したファイルを配置します。先に述べたように,Apacheの基本設定は,/etc/httpd/conf/httpd.confファイルに記述します。拡張機能(モジュール)やWebアプリケーションに対するApacheの設定は,/etc/httpd/conf.dディレクトリ以下に配置された各設定ファイルを編集します。