●ps
psコマンド*3は,プロセスを表示します。
この例では,ユーザーjunのプロセスとしてbashとpsの2プロセスが動いています。すべてのプロセスを表示したい場合には,「-A」オプションを付加してpsコマンドを実行します*4。
●date
dateはシステムの日付と時刻を表示あるいは設定するコマンドです。設定を行うには,システム管理者権限が必要になりますし,正確な日付と時刻を設定しなければなりません。ネットワーク接続されている場合には,インターネット上の時計サーバーから正確な時刻を受け取り,設定することができるntpdateコマンドがありますので,こちらの利用をお勧めします*5。また,Linuxではハードウエア・クロックも同時に更新する必要があります。こちらの設定にはhwclockコマンドを利用します*6。
引数なしでdateコマンドを実行すると,現在の日付と時刻を表示します。
図1 usersコマンド,whoコマンド,wコマンドの利用例 [画像のクリックで拡大表示] |
users,who,wの各コマンドはいずれも現在ログインしているユーザー名などを表示します(図1)。
usersコマンドがもっとも簡略な情報,すなわちユーザー名のみを表示します。whoコマンドでは,ユーザー名以外に利用している端末とログインした時間も表示されます。wコマンドでは,最初にuptimeコマンドの実行結果が表示され,2行目以降にユーザー情報が表示されます。ユーザー情報では,whoコマンドの情報に加え,アイドル時間やCPU使用時間,実行中プロセスが表示されます*7。
●whoami
whoamiは現在のユーザーIDに対応するユーザー名を表示するコマンドです。
自分のユーザー名を忘れてしまうことはほとんどないと思いますが,suコマンドなどでユーザーを切り替えていると,現在のユーザー名が誰なのかが分からなくなってしまうことが稀にあります。そうしたときに役に立つコマンドです。
●last
図2 lastコマンドの利用例 [画像のクリックで拡大表示] |
lastは最近ログインしたユーザーのリストを表示するコマンドです(図2)。この例では,ユーザーjunがログインしたことがあることや,現在ログイン中であることが分かります。セキュリティの観点から,定期的にログイン・リストを確認することをお勧めします。