2014.04.05(Sat)
21:02
「やっほう怜生!私赤ちゃん出来ちゃった☆」
朝一番。きらっ☆とポーズを決めて告げた花子に
怜生は絶対零度の視線を友人へと注いだ。
「妄想乙。」
「ちょ、少しくらい反応してよ!寂しいじゃん!」
「明らかに嘘って分かる嘘にどう反応を返せと?」
「冷たっ…!折角のエイプリルフールなのにぃ。」
いじける花子に怜生はふと思い出したように言葉を紡ぐ。
「あ、そうそう。私転校することになったから。」
「へ?」
いきなりの話題に驚いて目を見開いた花子に、
怜生は涼しい顔で言葉と繋げる。
「フランスにね、留学することになったの。
多分日本に帰って来れるのは年に一度くらいだと思う。」
そんないきなりの告白に、花子は頭が真っ白になる。
今までずっと一緒に居たはずの親友が、手の届く場所からいなくなる。
毎日顔を合わせるなんてもっての外。
電話ですら簡単には掛けられない、遠い遠い海の向こう側に。
「う、嘘だ!」
「ええ、嘘よ。」
「…は?」
なんの動揺もなく返された言葉に、花子はまたもや固まった。
あまりにも簡単に嘘を信じ込んでしまった親友に、怜生は小さくため息をつく。
「エイプリルフールだって言い出したのはあんたでしょ。
てか、騙されやすすぎて心配になって来たわ。」
まぁ、そんなあんただから一緒に居るんだけどね。
目の前でぎゃーぎゃー騒ぎ立てる花子を眺めながら、
怜生は頭の中だけで小さく呟いた。
朝一番。きらっ☆とポーズを決めて告げた花子に
怜生は絶対零度の視線を友人へと注いだ。
「妄想乙。」
「ちょ、少しくらい反応してよ!寂しいじゃん!」
「明らかに嘘って分かる嘘にどう反応を返せと?」
「冷たっ…!折角のエイプリルフールなのにぃ。」
いじける花子に怜生はふと思い出したように言葉を紡ぐ。
「あ、そうそう。私転校することになったから。」
「へ?」
いきなりの話題に驚いて目を見開いた花子に、
怜生は涼しい顔で言葉と繋げる。
「フランスにね、留学することになったの。
多分日本に帰って来れるのは年に一度くらいだと思う。」
そんないきなりの告白に、花子は頭が真っ白になる。
今までずっと一緒に居たはずの親友が、手の届く場所からいなくなる。
毎日顔を合わせるなんてもっての外。
電話ですら簡単には掛けられない、遠い遠い海の向こう側に。
「う、嘘だ!」
「ええ、嘘よ。」
「…は?」
なんの動揺もなく返された言葉に、花子はまたもや固まった。
あまりにも簡単に嘘を信じ込んでしまった親友に、怜生は小さくため息をつく。
「エイプリルフールだって言い出したのはあんたでしょ。
てか、騙されやすすぎて心配になって来たわ。」
まぁ、そんなあんただから一緒に居るんだけどね。
目の前でぎゃーぎゃー騒ぎ立てる花子を眺めながら、
怜生は頭の中だけで小さく呟いた。