またか!「舟券売り場」設置の動き
3年前「住民は設置認めず!」
市議会も設置反対で陳情採択
場外舟券売り場の設置が帯屋町・柳町エリア(旧リブロード北)にまたもや再浮上。2012年の時は旧ワシントンホテルの北側の東角(現在カラオケ)に入交キャピタルによる舟券売り場を建設する問題がありました。しかし、設置反対の署名運動や市議会への陳情が出され、結果、議会も「設置反対」を採択。(当時自民党議員も反対)舟券売り場建設は事実上「白紙」となっていました。
柳町55番街の皆さんが署名運動へ
新図書館や歴史館などの整備が進む中心エリアは街づくりの点でも大変注目されている場所です。それにも関わらず、前回問題になった場所から約200メートル先の空きテナントに舟券売り場が再び出てきたことに住民から憤りの声が上がっています。3年前と同じく市長宛に署名運動も始まりました。
町の皆さんの声「城下町という歴史文化を活かしてきた町を壊すもの、ありえない」「前回の結果からも住民をバカにしている」「個人の利益でなくまづくりを真剣に考えて」「高知を代表する中心商店街のイメージダウン」など。また、賛成派の方も「場外販売所が増える事は望ましいことですが、まずは地元住民の意見を聞く事は必要でしょ」など寄せられています。賛否があっても基本は「住民の合意」です。説明会でも設置反対の意見は多数、説明不十分との声も広く聞かれる状況です。
住民合意はないのが現状、市長や議会議員の態度は?
舟券売り場の設置については条件が3つあります。①地域住民の合意 ②市長の合意 ③議会の反対決議がないことです。前回、市議会は陳情を受け設置反対を認める態度を示しましたが、今回はどうなるのか、市長・議会も問われています。
政府の見解も「住民合意が優先」
平成20年3月日本共産党が政府に見解を求めています。「議会が反対決議をしていないことを地元との調整がとれているとの要件としないとすることにより、住民合意のない場外販売場の設置を促進するとの誤解を受けることがないよう、当該要件についてはご指摘の点も踏まえ検討する」と。
つまり、議会が設置反対の態度を示さない場合(陳情が出ない場合)であっても、だからと言って住民合意があるとは言えない。と、政府も住民合意の重要性を述べています。今回の説明会参加者の多くは設置を認めていませんし、議論も尽くされていないというのが、柳町界隈の評価です。
3年前、議会が「設置反対」を示した時も、市長は賛否を明確にしませんでした。 なぜなのか。今回こそは見解を示すべきです。
このエリアは県と市が一緒に進めている地域活性化事業の「東西軸エリア」にあたります。
すでに、若者や子育て世帯にも親しまれるまちづくりという点で、中央公園には子どもの遊具が整備されました。 この様に目的を持って地域住民、関係者とも共に協力し進めているまちづくりを無視するかのような、「舟券売り場」の整備案。 市長の判断が改めて問われている事態です。
前回、建設反対の陳情は20対12の大差で採択されています。 地元住民が訴える「建設反対」の陳情に賛成した会派は新こうち未来7人、市民クラブ6人、日本共産党6人、みどりの会1人です。 新風クラブ・公明党は陳情に反対しました。