愚連隊の被災地入りは大地震発生当初から考えておりました。
しかし、webで調べたところ、まだ被災地側も県外ボランティアの受け入れ態勢が整っておらず、初心者には厳しいと判断し、時を待っておりました。
そうして被災地に設置されたボランティアセンターの態勢が整ってきたという情報を確認しつつ、また春休みとGWの隙間が一番人手が足りなくなるのではないかと判断し、4月の22日、23日(23日はセンター活動休止のため、個人的に活動)、24日の三日間ではありますが、宮城県石巻市にて「復旧支援愚連隊」として活動することに決め、バスを乗り継ぎ行ってまいりました。
金はないが暇はある。何の技術もないがやる気と根性だけはある。夜行バス、車中泊、無償肉体労働、何でも食う、どこでも寝れる、外でパンツになって着替える、そんな底辺現場主義のシネマ愚連隊だからこそ出来ることを支援するために。
なぜ、石巻市かというと石巻市の
災害ボランティアセンターは受け入れ態勢がかなりしっかりしていたから。態勢が整ってないところに初心者素人が行っても迷惑かけるだけ。その点、石巻は大丈夫。
また被害も一番多い所なので人手を求めている方もたくさんいます。
我々、「復旧支援愚連隊」が参加したチームの任務は、濡れた畳や家財道具出し、流れ着いた木材などなどのガレキ出し、そして一番の闘いは「ヘドラとの死闘」。とにかくヘドロが凄い。
「津波がやってきてすべてのものを洗い流していった」というだけではなかったのです。
どこの物か分からないガレキはもちろんのこと、大量のヘドロを残していきました。海の底にあったたくさんのヘドロを。
部屋の中や家の周り、道路にある大量のヘドロをスコップで掻き出し、ひとつひとつ袋につめていく作業が我々のメイン作業。
重たいし、臭いし、大変な作業ですが、被災者の方々は支援が来るまではコツコツ自らでやるしかない状況。
一ヶ月以上経ってもまだまだヘドロはたくさんあります。そして人手は全然足りてません!!!!
ご高齢のご夫婦などの家に行ったのですがどこの「おじいちゃん」も「おばあちゃん」も自ら頑張ってました。
いや、本当に被災者の方々は頑張っていました。
「頑張り過ぎだ!」と思うくらいに頑張っています。
あれを見たら、また微力でも自らが復旧作業に少しでも関わったなら、真の意味で「頑張ってください」と言えなくなくなりました。
だって本当に頑張ってますから。すご過ぎます。
それでも一日の作業を終えて、お別れするときは「頑張ってください」の言葉しか浮かばないのがもどかしい。
ま、二日目、三日目ともなると多少、「じゃ、お父さん。俺ら帰るけど、元気で」とか「じゃ、おじいちゃん。頑張ってるけど、『頑張って』しか言えないんで頑張ってね」とかそんな感じになっていきましたが。
おばあちゃんやお母さんたちからは休憩時間にお菓子やお茶まで出して頂いたり、「ありがとう」「助かったよ」の言葉までかけて頂き、本当に申し訳ない。ご自分が大変な時なのに。
被災者とヘドラとの死闘はまだまだ続く。
人手はまだ本当に足りていません。時間があって、3K現場問題なしで、現地入りを迷っている方おられましたら、ぜひ復旧活動に参加してください。おじいちゃんたちは待っています。
「ヘドラとの闘い。誰かがこれをやらねばならぬ。期待の人が俺たちならば」です。
もちろん、金がある方は義援金を。また現地入りだけでなく後方支援もよろしくお願いします。色んな支援方法はありますからね。
被災者の方々の普通の生活が一日も早く戻ってくることを願ってやみません。
被災者、支援者が頑張った証。
ガレキやヘドロは脇に纏められ、車が通れる道が多くなってます。
(つづく)
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