GAME・SCOPE・SIZEの2015年のベスト、並びに書き散らしたエントリまとめです。タイトルクリックで書き散らしに飛べます。
画像は主人公が「half-life」のゴードン・フリーマンのような姿になっている「FALLOUT4」です。ハウジングで鋼鉄の九龍城塞を作り続けており全く進んでいないため、本作はとても評価できないのでした。
写真は師匠に「マッハで向かってくる車を飛び蹴りでやったらかっこいいからやってよ」といってやった主人公の図。ちなみに1回轢かれて病院送りになった
イタリアのデベロッパーが作ったという「空手マスター2」を遊ぶをいろんな思いにとらわれてしまう。日本の80年代から90年代くらいのプロレス・格闘技のオーラがなぜヨーロッパにて伝わっているのか?とか、板垣恵介作品は思った以上に知られてるの?とか大元のネタ以上に戸惑うのは、もう続編が出ることがかなわない2つのシリーズを思い出させることだ。
さて海外のフリーゲームを簡単に探したいなってときにとても役立っているサイトは、itch.ioとGame joltの二つだ。ここは正確には作品によっては有料で販売されているため、個人作家のポータルサイトと観るべきなんだけども、無料でやたらハイセンスな作品が投稿されていることに特徴ある。
いや、無料というのは違うか…これらはPay what you want(あなたの好きな金額でお支払いください)って形で公開されている。paypal を利用して、面白かった作品には作家にお金を払うことができるってシステムになっている。まあ日本でたとえるなら、ふりーむ!やvecterで登録した作家にダウンロードしたお客さんがいくらか好きな金額を支払えるような感じかな。というわけでそのあたりを漁っていて面白かったものをいくつか。
タイトルクリックでダウンロード先に行けます。これらを面白そうだな、と思ったなら、いくばくか作った人たちに届くように、お金を目の前の帽子の中もしくはギターケースの中に入れてみてください。
あらゆるFPSや当時のwalking simulatorの方法を引用しパロディにした「stanley prable」を生み出したクリエイター・Davey Wredenの新作「The Beginners Guide」。簡単なあらましは「今はもうゲーム製作をやめてしまった”Coda"という名前の個人ゲーム作家の2008年から2011年の間に作られた作品を、友人だったDavey Wredenが解説していく」という内容になっている。
前作の先入観があるならば、極めてタチの悪い、数多くの個人ゲーム製作者たちが陥りやすいスクリプトの間違いやコリジョンの設定のぐちゃぐちゃさみたいな傾向を嘲笑するような諧謔的な内容を想像するかもしれない。確かにそういうところはある。けれど実際は逆だ。結末に行くにつれ全く違ってくる。そんなことは全て吹っ飛んでしまう、ずっとシリアスなことだった。
2008年から2011年までの3年の間にCodaによって作られた膨大なゲーム群は、全て一人称視点のゲームだ。作りかけのFPSのステージや、実験的なwalking simulator、不思議なパズルなどなど様々なバリエーションがある。Daveyがそのひとつひとつを解説していくのをプレイヤーは追っていく。最初の頃こそゲームを作り始めた人らしいありがちな稚拙さ、ありがちなプレイビリティを無視した実験的なゲームが大量に出てくる。だがしかし、年を経るにつれ内容はあらぬ方向へと向かっていく。
とりあえず今回は詳しい内容に触れるのは「続きを読む」をクリックしてからにしよう。まだ遊んでない方は買ってみて、クリアしてからまた来てほしい。90分から110分、バンクシーの作ったドキュメンタリー映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」を観るくらいの時間があれば最後まで行けるので、その後また会いましょう。
「Downwell」。大変な話題作となっておりますね。そのバズりようを「NASがillmaticをリリースしたときみたいだね」と例えるのをみたこと無いくらいにはゲームファンとヒップホップの距離を感じさせるのだが、そんなことはどうでもいい。
さて本作は「ローグライクアクション」(ステージやアイテム、敵配置が自動生成のアクション)のジャンルである。このジャンルはここ何年かの間に数々の名作がリリースされてきたし、「Downwell」はその中でもひときわ発売前より注目された。このゲームがどう面白かったのか?って書き散らしです。
今年鳴り物入りでリリースされ、賛否が分かれる内容となった日本産のオープンワールド「MGSV」と「ゼノブレイドクロス」。両作は長い人気シリーズの初の試みということで注目が集まっていた。
小島秀夫と高橋哲哉は、過去に同じ制作会社にいたとか、どこかで対談をしたりといったような目立った関係は無い。ゲームファンの間でも二人を並べて語ったりすることはまずないろう。だが長いキャリアの中大きくスタンスを変えただろう両者の新作は、奇妙なくらい内容がシンクロしている。
ここからの書き散らしには両作の重大なネタバレが含まれている。なお「夏色ハイスクル★青春白書 ~転校初日のオレが幼馴染と再会したら報道部員にされていて激写少年の日々はスクープ大連発でイガイとモテモテなのに何故かマイメモリーはパンツ写真ばっかりという現実と向き合いながら考えるひと夏の島の学園生活と赤裸々な恋の行方。~」についてはいっさい言及していない。
最初はインフルエンザなのだと思われていた。”それ”は観測所から電線を通じ、拡大した。電話を通じて農村の人間たちの中に入り込んだ。鉄道は止まり、村は閉鎖された。その奇妙な事態の顛末を見つめるプレイヤーにもまた、コントローラーを握りしめる手を通して”それ”は入り込む。
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