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Oracle、統合開発環境「NetBeans IDE 8.2」を正式公開

「ECMAScript 6」や「PHP 7」をサポート。エディターやプロファイラーの強化も

「NetBeans IDE」v8.2

 米Oracle Corporationは3日(現地時間)、統合開発環境「NetBeans IDE」の最新版「NetBeans IDE 8.2」を正式公開した。「NetBeans IDE 8.2」では最新の「Java 8」技術に対応した新しいコードアナライザーとエディターを搭載。Node.js、Knockout.js、AngularJSなどを利用したHTML5/JavaScript開発のための新しいツールも搭載されている。

 まずコードエディターではマルチキャレットがサポートされた。[Ctrl]+[Shift]キーを押しながらマウスをクリックすることでエディター内に複数のカーソルを設置し、一度に複数の部分を編集できるようになった。

 また、デバッガーではソースマップやウォッチ式のピン留めがサポートされた。ウォッチ式のピン留めは「Visual Studio」などでもサポートされている機能で、デバッグ中に変数の内容をツールチップでチェックした際、そのツールチップが消えないように固定することが可能。また、ビルトインのJavaプロファイラーが改善され、新しいSQLクエリモードがサポートされたほか、結果を色分け表示できるようになった。このプロファイラーは「NetBeans IDE」のダークテーマにも対応している。

 そのほかにも、「ECMAScript 6」や「PHP 7」が新たにサポートされた。実験的ながら「ECMAScript 7」のサポートも導入されたほか、C/C++開発機能も強化されている。また、「NetBeans IDE」から「Docker」のインスタンスへ接続して管理する機能なども新たに導入されている。

 「NetBeans IDE」はWindows/Mac/Linuxなどに対応しており、現在、日本語を含む5カ国語版が無償でダウンロードできる。なお、インストールには「JDK 8」以降が必要。

ソフトウェア情報

「NetBeans IDE」
【著作権者】
Oracle Corporation and/or its affiliates
【対応OS】
Windows/Mac/Linuxなど
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
8.2(16/10/03)