◆感想概要新しいフォームが登場しました。
…それ以上の感想は特にないです。
「グラニュートとビターガヴ倒す」だけが全てで、ゲストの存在意義も薄いのでストーリーはあってないようなものでしたし、
ショウマの不調の理由も原因を潰すのではなくモチベーションを変えるだけで解決しちゃいました。
新フォームをお披露目させる以上の意義はあまり感じられませんでした。
◆感想詳細◇「アイスだよウマショー!
体調悪い時でもアイスなら食べれるってこともあるから、試して!」 -甘根幸果ケーキングの時と比べると、対象となるお菓子を食べるに至った理由が弱いと感じました。
「体調が悪い時でもアイスなら食べれる」とは言っていましたが、程度によるとしか言いようがないです。
食欲が湧かなくて甘くてサッパリしたものしか食べられない時はアイスがうってつけだと思いますが、
お腹を壊している時にアイスなんて食べたら逆に身体にダメージを与えかねません。
ショウマは体調不良でゴチゾウが出せない
(=便秘)みたいなイメージが強かったので、
どちらかといえば後者の部類に入るのではないかと思いました。
お腹壊してる時に食べるのは擦りリンゴかおかゆか素うどんにしてください。
東映公式では、
そんな幸果でしたが、復活の決め手となる「アイス」をショウマに渡す重要な役割が!
前回ケーキングの際は、ショウマの母・みちるとの思い出のお菓子という事でケーキが新しい力を目覚めさせましたが、
今回は「体調不良」に効くスイーツとしてアイスが登場!
皆さんアイスが健康に良いことは知っていましたか?
確かに、夏に水泳をした後とか疲れた時にアイスを食べると元気になりますよね!
なんて書かれてましたけど、ちょっと論理を飛躍させすぎだと思います。
体調不良に効くことと健康に良いことは全く別の分野ですし、水泳をした後や疲れた時は別に
「体調不良」ではないと思うのですが。
個人的にアイスが1番美味しくて、絵面としても映えるシーンといえば、
「夏の屋外」か
「冬の屋内」(要は気温が高い場所)だと思うのですが、
それを戦闘に絡めるのは難しかったのでしょうね。今は冬ですし、温かい屋内で食べるわけにもいかないですし…
だからと言って
「体調不良に効く」というのをゴリ押しされるのはかえってノイズになっているように感じました。
◇「これさえあれば、1人でも…… ショウマに頼らなくても……
グラニュートを倒せる……!」 -辛木田絆斗考え方が
「いかにショウマに頼らずに戦うか」という方向にシフトしているようです。
以前までは
「ショウマの過去の記憶を知った」ことが原因で
「ショウマと顔を合わせられなくなった」のに対して、
今回だと
「ショウマと顔を合わせない」ことを守るために
「1人で戦うことを決意を固める」という方向に考え方が変わっています。
原因と結果が逆転しちゃっています。今の絆斗が1番やりたいことって何なのでしょう?
節操なく考え方が変わっていて軸となる部分を無視しているように感じました。
多分ですけど、この手の対立を続けたところで、結局解決する頃には
「よくよく考えたらショウマと対立する理由なかったわ!」という、22話で和解した時みたいに
当たり前の結論に帰結するだけなんじゃないかと思ってます。2回目はゴメンです。
◇「こういう時はさっさと呼べ、ダルい」 -ラキア・アマルガデンテおじさんにカチコミに行くけどショウマの話聞いたらあっさり引き下がるわ、
ビターガヴと戦うも文字通りブリザードソルベ登場までの時間稼ぎとしてしか機能しないわで存在を完全に持て余しています。
今のラキアは
「ストマック社に乗りこめない」という理由で基本何もしない、
尺埋めるパートが必要になったら渋々顔を出すタイミーさんみたいな感じなので、
幸果の下に着たことで、人間的に何か変化が生まれるといいですね。
というか生まれてくれないとこのまま一生タイミーさんのままです。
◇仮面ライダーヴァレン チョコルドフォームグラニュートの墨効果でヴァレンバスターもゴチゾウも使えない状況の中、チョコルドゴチゾウだけ使えた理由が不可解でした。
「酸賀が作った特注だから」という理由付けは理解できるとしても、ゴチゾウそのものの機能は他の個体と変わりないみたいでしたし。
・他のゴチゾウが意思を持っている中、チョコルドゴチゾウだけ意思を見せない(酸賀の作った人工品だから)
・いっそチョコルドゴチゾウだけ神を浴びなかったことにするみたいに、チョコルドゴチゾウが異質なものであることを強調させるか、
もしくはチョコルドゴチゾウを使わなければならない状況に強引に持っていくかしないと理由付けとして弱いと思いました。
アクションに関してもいつもと比べて荒々しさが目立っていましたが、
フォームの特性というよりは当時の絆斗が罠にハメられた&友達に裏切られたことが原因で苛立っているだけのように見えたので、
新フォームお披露目回としては変身から戦闘までイマイチ締まりのない内容だったと思います。
◇仮面ライダーガヴ ブリザードソルベフォームデザインはコーンの上に乗った典型的な
「アイスクリーム」をイメージしているのでしょうが、
実際のアクションだと氷の足場を生成したり、ブレイドに氷を纏わせて攻撃したりと、
「氷要素」が目立っていました。
個人的にアイスで氷というと、ガリガリ君のような
「アイスキャンディー」のような印象に寄りがちです。
アイスクリームはどちらかと言えば乳成分のようなクリーミーなイメージの方が強いです。それこそケーキングみたいな。
ベルトアクションにも
「当たり」が含まれていたりと、全体的なアクションの印象はキャンディー寄りで、
ちょっと見た目とのチグハグさが目立ちました。
1番微妙だったのは対戦相手がビターガヴだったところかと思います。
以前の個体より強くなっている説明はありましたが、別にアクションそのものは大して変わってるわけでもないですから。
やっぱり
「一度倒した相手をまた倒しただけ」という印象の弱さを受けました。
◆次回への展望予告見た感じではラキアを中心にいつものグラニュート退治系の話に戻るっぽいです。
絆斗との関係改善はまだ先の話になりそうです。グダらないことを祈ります。
◆総評(2クール時点)2クール目の感想を一言で表すなら
「薄い」です。
シータ&ジープという明確に倒す目標が存在していて、それを達成するために突き進んでいた1クール目と比べると、
2クール目ではメタ的な事情でストマック家への追求にストップがかかってしまい、代わりに仮面ライダーの身内だけでストーリーを回すことを余儀なくされ、
結果的に身内で揉め事を繰り返す内輪めいた話に終始してしまった印象です。
動かせるキャラが少ないからこそ、キャラクターがいちいち自分の気持ちを視聴者に聞かせるための不自然な独り言をつぶやいたり、
何かと説明的で堅苦しい台詞が目立ってきたのもこの頃からですね。
クールの前半はラキア絡みの話が進んでいてまだ見れる内容でした。後半からは目に余る展開がちょっと酷かったです。
せっかく仲間入りしたはずのラキアは暇を持て余して能動的な行動がとれず、
イベントを起こさないと間が持たないから絆斗はひたすら負の感情をたぎらせてるだけ、
ショウマもいつの間にかストマック家のことをあまり気にしなくなって行き当たりばったりな行動をとるようになり、
ついでに幸果さんは能動的に動かなすぎるのと何やってもショウマを責めないことから
「女神様」みたいな極端なイメージが強まる始末でした。
こんな感じで誰も何も得をしないご無体さ加減が強かったです。
なのでこの1クールで内容と呼べるものは、精々14~20話までのラキア中心に物事が動いていた期間だけだったと思っています。
4クールもの長尺作品ですから少しくらいダレる期間があるのは仕方ないと思っています。
なので3クール目からは縦軸の動きがあるといいなと思ってます。
もう
「ゆくえふめいのジープ」とか一部のスタッフからも忘れ去られているんじゃないでしょうか? そういうところも含めてきちんと進展が欲しいです。