ディレクターの目線blog＠FC2

フジテレビ『月の恋人～Moon Lovers～』の第7話『二人だけの同窓会』の感想。 完全に時間と視聴率稼ぎの巻だった 第7話を観て、最初に感じたのが、「これって最初から想定されてたの？」ってこと。展開も不自然だし、来週が最終回と言うのに、なにも進んでない。全体的に泥縄的な印象。でも意外と楽しめたのは以下の理由でないかと思う。 登場したエキストラがほとんど不要だった 冒頭直後の蓮介を見つける電話でチケットを買う二人の女性、定食屋に来る二人の女性は完全に不要。フリーマーケットで家具を売る男性は良しとして。第7話は妙に効果的でないエキストラの出演場面が多かった。単なる通行人以上チョイ役以下の。タレント派遣会社との契約かなにかあるのかと疑うほど。これがよりドラマを嘘くさく見せちゃうのに。 "例え話"が多いのは、ネタ切れの証拠？ 「ニワシドリ(庭師鳥)は、インテリアする鳥」、「月って気がついたら浮かんでない？」「大きく育ちすぎた木は伐採されない」など例え話がとても多かった。肝心な場面はすべて例え話と言っても良い程。また、一度バスに乗って戻ってきたり、時間稼ぎばかりに思えた。噂では低視聴率のために1～2話短くなったと言われているが、それが事実だとすると、第7話は辻褄合わせのために急遽作った巻。そのために、脚本は、いつもの浅野妙子さんに加え、高橋幹子さんと山上ちはるさんの3人体制。これはシナハン(シナリオ・ハンティング)に人手が必要だったからではないだろうか。いきなり3人で面白いホンが書けると思えないが。 アンチ・シュウメイのためのサービスの巻 一部で、本作の不人気に理由に、「シュウメイのキャラが嫌い」「シュウメイ抜きの三角関係が見たい」「シュウメイ以外の日本人キャストの登場シーンが少ない」などが挙げられる。リン・チーリンさんの人気とは無関係で、所謂"アンチ・シュウメイ派"の視聴者だが、第7話はそれらへのサービスと思われる場面が多かった。中でも、北川景子さんのエプロン姿や、真絵美のアシスタント・濱田岳さんと満島ひかりさんの下りは、正にサービスカット。ファンは楽しめたはず。 いよいよ次週が最終回。第7話の反動でシュウメイが活躍するのか？制作側なら読後感を良くして終わりたいだろうから、このままアンチ路線を進むのか。どんなまとめ方になるのかお手並み拝見。楽しみだ。 ちなみに、千葉県民として一言。蓮介が座っていた駅のホームは、北総鉄道北総線の矢切駅。蓮介と真絵美が学食(豚丼)を食べていた堤防は、千葉県富津市岩瀬(Googleマップでここ付近)でした。
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