やっと眠れる/乱歩奇譚11話他2015/9/18感想
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アクエリオンロゴス 第12話「重ねろ!心と心」
乱歩奇譚 Game of Laplace 第11話(最終回)「白昼夢」
これでとりあえず来週の週末は徹夜しなくて済む(白目)
アクエリオンロゴス 第12話「重ねろ!心と心」
©2015 SHOJI KAWAMORI,SATELIGHT/Project AQUARION LOGOS
「離」のM.J.B.Kの能力を使いディーバを追い詰める創。陽は反撃を試みるも果たせず、彼を庇った翼人が重傷を負ってしまい……
迷える救世主、第12話。距離を取っておきながら本心では誰かが来るのを望んでいるってどんな構ってちゃんやねんとか舞亜相手にだけ心を離しにかかってませんよねとかツッコミどころはあるのだが、その辺りの疑問を吹っ飛ばす舞亜の告白が素晴らしい。台詞自体が(意味深)と付けたくなるようなものではあるのですが、合体時の「煌」の叫び方が何よりも雄弁に彼女の気持ちを語っていたように思います。1,2話のそれと全然違うこの艶っぽさ……!純粋に佐倉綾音の演技にも唸らされたけど、「アクエリオン」と「合体形態名」の叫びが分かれており、また合体形態名が短い本作だからできることでもあるのか。舞亜の言葉へのリアクションを感情を表に出しにくい陽ではなく、恋敵の創に担当させることで恋愛色がより強く出ていたのも印象的(創には正直同情するが)。仲間が庇って負傷というのも救世主としての敗北と翼人の挟持が重なっており、陽の劇中初めての挫折としては申し分のないものだったように思います。さて、次回で前半戦は一区切り。後半に向けてどう展開していくのかな。
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アクエリオンロゴス 第4話「放て!心射る矢」
アクエリオンロゴス 第5話「取り戻せ!俺たちの夏」
アクエリオンロゴス 第6話「灯せ!己の強さ」
アクエリオンロゴス 第7話「燃やせ!救世の炎」
アクエリオンロゴス 第8話「貫け!虫の一分」
アクエリオンロゴス 第9話「晴らせ! 誘いの影」
アクエリオンロゴス 第10話「届け!本当の声」
アクエリオンロゴス 第11話「羽ばたけ!縛られた翼」
乱歩奇譚 Game of Laplace 第11話(最終回)「白昼夢」
©乱歩奇譚倶楽部
コバヤシというピースを得て、最後の計画を実行に移すナミコシ。彼らを止めるべく急ぐアケチだが……
これにて終幕、第11話。前々回でジャンル変更のお知らせとは書いたが、少年漫画になっていたとは思わなかったwww 残像といいライバル認定と言いツッコミ待ちである。ただ影男どころか黒蜥蜴の奴隷まで出てくるこのくだりは正直、脇道に逸れ過ぎている印象が拭えない。
本作は推理ものとしての皮は既に脱ぎ捨てているし、ハシバがコバヤシを救うという展開も予想できる範囲を出るものではありません。ならば最終回で明らかになったことは何もなかったのか……と言えばそれは否。最後に解き明かされたのは「アケチとナミコシの関係をコバヤシとハシバに置き換えた時、どちらがどちらの立場になるのか」というものでした。かつてアケチがナミコシを孤独から救い上げた話は、コバヤシとハシバに当てはめれば独特過ぎる精神構造のコバヤシをハシバが孤立しないように救い上げているように思えますが、実際に救われていたのがハシバであったのは今回語られた通り。かつてクラスで浮いていた彼の友達になってくれた人間こそがコバヤシだったのでした。タワーでの投身を止めようとした時の関係図は、アケチ達とコバヤシ達で相似のようで真逆だったと言うことになります。そうなると、事件の後のアケチの言葉にもう一つの意味が見えてくる。
アケチ「教えろ。なぜあそこまで必死になれる」
「あそこまで必死に」 ……これはハシバのバンジーという勇気ある行動に対する問いかけであると同時に、ナミコシが自分の命を捨ててまでアケチに認められたいと願った理由に対する疑問なのですね。これに対するハシバの回答は、自分にとってコバヤシがどういう人間であったか、そしてそれがどれだけ嬉しいことだったのかということ。即ち、「ナミコシがどれだけアケチを想っていたか」ということでもある。パノラマ島でも殺害方法は解けても動機が解けなかったアケチが、ハシバの言葉でようやくそれを理解する。正に死を以って、アケチとナミコシの友情という法則は証明されたのでした。
……というわけでこの部分だけ眺めてみると意外と悪くない印象に落ち着いたのですが、作品全体を見ると楽しめたとは言いがたいのがぶっちゃけた話ではある。コバヤシの特異性は回を追って個々の事件に絡まなくなり魅力を薄れさせてゆくし、ナミコシについてはアケチとの友情への執心に描写が注力され過ぎていて、社会の変革を望むという方向へはどうも結びつかない。これにワタヌキやスナガといった「断罪対象として理想的な悪人像」があいまってどうにも各要素の座り心地が悪く感じられました。特に最後については、合間合間に挟まれたニュース映像などもそうですが現実を矮小化しているようで危険とまで思えてしまう。楽しめる部分は楽しめましたが、玉石混交という比率ではないかな……というのが全体への感想でしょうか。スタッフの皆様、お疲れ様でした。
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