壊れたいです/乱歩奇譚1話他2015/7/3感想
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創勢のアクエリオンEVOL
アクエリオンロゴス 第1話「叫べ!創声合体」
乱歩奇譚 Game of Laplace 第1話「人間椅子(前編)」

寝たいです。
創勢のアクエリオンEVOL



昭和41年。旅の少年・月島シンは1人の少女・河津ユノと出会う。ユノの持っていた謎の文字で書かれた本を、何故か読むことのできる2人だったが……
完全新作OVAを(カット版とはいえ)地上波放送してくれるという大盤振る舞い。……というのを知らず、録画失敗したのかロゴスに実はがっつり絡んでるのかと困惑。そして作品自体の前情報も昭和41年が舞台ということくらいしか知らなかったため、EVOL組・無印組の登場に初視聴時は混乱の極みでしたwww
「EVOLのOVA」でありながらそれに留まることなく、破綻しないのが不思議な量のネタを力技で繋いでしまう30分に脱帽。やはり不動と言えばGENさんだ。
特に秀逸なのは新旧アクエリオン夢の対決が存在しながらそれが主体ではないこと。アポロvsアマタで対決をやってしまえばそちらにそれなりに焦点を当てる必要が出てしまうのですが、あくまでこの作品はシンとユノのドラマがメイン。派手なロボットバトルはやってもいいけどそちらの方が見たいと視聴者に思わせてはいけない。それを考えるともう1人のアマタであるカグラは代役としては適任で、それでいてアポロを彷彿とさせる彼はアマタよりvsアポロが噛み合っている部分すらあるw アマタの方もラストの和解劇に寄与することで、戦う場面は少ないながらきちんと役割分担がされていると言えます。エレメントチェンジのお陰で大体のEVOL組の出番も抜かりなし。一方の無印組はキャラとしてはアポロ1人に集約されてしまっている感がありますが、あくまでEVOLのOVAなので仕方ない部分もあるかな。新形態が披露されたことでけして出てきただけにはなっていないし。
終盤のシーンはファンの空想を具現化したような混成合体、よく分からないけど繋がるGENの言葉、更に新形態の青春合体、最終的にはカエルジャンプで本を繋ぎ、最後は主要キャラ合唱での「創聖のアクエリオン」で締め……と、あらすじとしての出来に加えて左右から感情を揺さぶりにくる仕組みが折り重ねられていたのは素直に圧巻。これがアクエリオン、という他ない30分でした。
アクエリオンロゴス 第1話「叫べ!創声合体」
©2015 SHOJI KAWAMORI,SATELIGHT/Project AQUARION LOGOS


音と意味2つの意味を持つ文字、漢字。その概念が暴走する世界の危機に立ち向かうのは……
新たなアクエリオンシリーズ、第1話。異世界でなく現代(しかも阿佐ヶ谷)が舞台、3体ではなく2体合体、ベクターも複数、不動ポジションが不在……と謳い文句の「文字」以外にも従来と異なる要素が多数。登場するキャラクターも少ない中で性格は伝わる。伝わるのだけど爽快感はちょっと薄いかなというのが正直な印象。搭乗者の名前を文字まで分解して組み合わせるにはぶっちゃけ、この表記方法は読みづらい。まだキャラの名前の漢字を把握できていないこともあり、無限拳の限の字が「陽」と「銀」から作っているのも初見時は把握できませんでした。しかもこれに何もないところから「無」を持ってきたり、相手の漢を利用して「拳」を作ったりしているのだから混乱もなおのこと大きい。「孤独卒業弾」と書いて「グッバイロンリーウィズユーキャノン」と読むみたいな無茶さがなさそうなのももったいないところか。文字を遣う設定、逆に縛りにならないといいのだけど。
ただ舞亜の合体がNTR感満載な描き方になっていたのは2人合体ゆえの部分もあったりするし、これまでと異なる要素が上手く機能してくれるかは見てみなければ分からないわけで。焼き直しにならないだけ期待できるものはあるかな。

あ、司令はずっと店長やっててくださいお願いします。
関連:
アクエリオンロゴス 感想リスト
乱歩奇譚 Game of Laplace 第1話「人間椅子(前編)」
©乱歩奇譚倶楽部



コバヤシ少年が目を覚ますと、そこには担任のバラバラ死体と糸鋸を持った自分の姿があった。当然、疑いの目が向けられるのだが……
アケチとコバヤシ、出会いの第1話。ストレートな面白さとは違うのですが、とても興味深く見ることができました。
まずもって目立つのは、コバヤシ少年の想像以上の存在感。中性的というよりはほとんど少女的なデザインの時点で目を奪われていたのは視聴予定リストにも書きましたが、キャラクター性は輪をかけて個性的。劇中の「いくら推理ゲームをしても本を読んでも満たされない」という台詞はちょっと唐突な気もするのだけど、彼が日常を物憂く感じていたこと自体は視聴者の目を引く形で描かれています。冒頭、彼の目に映る灰色がかった景色。担任のバラバラ死体を見た場面で重ねられる「その日、初めて退屈じゃなくなった」という言葉(そのまんまだ)。そして、彼の視界で描かれる興味の枠外、アケチが言うところの「自分に関係のないことは視野には入らない。知覚してないのだからそもそも興味も持たない」塗り潰されたモブの人々。この30分そのものが、何よりコバヤシ少年の価値観を物語っている。こと彼の視界を離れてみても、バラバラ死体に自分が疑われる状況でもまるでのんきな様子、アケチ宅で靴を脱ぎ散らかしたりペットボトルを持参したりといった姿が「マイペース」では済まないものであることが「この状況が楽しいんです」「壊れたいです」で明らかになる点も含め、本当に彼を印象づける第1回となっていました。
もう1つ興味深かったのは、コバヤシの興味のなさが「塗り潰されたモブ」というだけでなく「殺された担任」に、これは画面全体ですら向けられていた点。なにせこの担任、首がなければ名前も写真もない。普通ならカガミとナカムラで被害者の情報や殺され方への言及がありそうなものですが、そうした部分はごっそりと抜け落ちています。人格もハシバのぼんやりとした言及だけで、提示されているのは実質「コバヤシのクラス担任である」「バラバラ死体になった」「実は殺人鬼だったらしい」という3点のみ。この徹底した殺人事件のアイテム扱いが、これをゲーム扱いするアケチとコバヤシの異常っぷりをかろうじて理解の枠内に収めてくれています。
ただ現状では提示された情報の少なさゆえに「推理させる楽しみ」には欠けるし、語り部というには強過ぎるコバヤシの存在感はむしろアケチを主役と感じさせないレベルに至っているかなというのも正直な印象ではある。締めの台詞で性根が同類と見えた2人が今後組むとして、そこにコンビとしての発展性があるのかなという気もするし。何はともあれ、まずは次回の後編待ちかな。
関連:
乱歩奇譚 Game of Laplace 感想リスト

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昭和41年。旅の少年・月島シンは1人の少女・河津ユノと出会う。ユノの持っていた謎の文字で書かれた本を、何故か読むことのできる2人だったが……
完全新作OVAを(カット版とはいえ)地上波放送してくれるという大盤振る舞い。……というのを知らず、録画失敗したのかロゴスに実はがっつり絡んでるのかと困惑。そして作品自体の前情報も昭和41年が舞台ということくらいしか知らなかったため、EVOL組・無印組の登場に初視聴時は混乱の極みでしたwww
「EVOLのOVA」でありながらそれに留まることなく、破綻しないのが不思議な量のネタを力技で繋いでしまう30分に脱帽。やはり不動と言えばGENさんだ。
特に秀逸なのは新旧アクエリオン夢の対決が存在しながらそれが主体ではないこと。アポロvsアマタで対決をやってしまえばそちらにそれなりに焦点を当てる必要が出てしまうのですが、あくまでこの作品はシンとユノのドラマがメイン。派手なロボットバトルはやってもいいけどそちらの方が見たいと視聴者に思わせてはいけない。それを考えるともう1人のアマタであるカグラは代役としては適任で、それでいてアポロを彷彿とさせる彼はアマタよりvsアポロが噛み合っている部分すらあるw アマタの方もラストの和解劇に寄与することで、戦う場面は少ないながらきちんと役割分担がされていると言えます。エレメントチェンジのお陰で大体のEVOL組の出番も抜かりなし。一方の無印組はキャラとしてはアポロ1人に集約されてしまっている感がありますが、あくまでEVOLのOVAなので仕方ない部分もあるかな。新形態が披露されたことでけして出てきただけにはなっていないし。
終盤のシーンはファンの空想を具現化したような混成合体、よく分からないけど繋がるGENの言葉、更に新形態の青春合体、最終的にはカエルジャンプで本を繋ぎ、最後は主要キャラ合唱での「創聖のアクエリオン」で締め……と、あらすじとしての出来に加えて左右から感情を揺さぶりにくる仕組みが折り重ねられていたのは素直に圧巻。これがアクエリオン、という他ない30分でした。
アクエリオンロゴス 第1話「叫べ!創声合体」
©2015 SHOJI KAWAMORI,SATELIGHT/Project AQUARION LOGOS


音と意味2つの意味を持つ文字、漢字。その概念が暴走する世界の危機に立ち向かうのは……
新たなアクエリオンシリーズ、第1話。異世界でなく現代(しかも阿佐ヶ谷)が舞台、3体ではなく2体合体、ベクターも複数、不動ポジションが不在……と謳い文句の「文字」以外にも従来と異なる要素が多数。登場するキャラクターも少ない中で性格は伝わる。伝わるのだけど爽快感はちょっと薄いかなというのが正直な印象。搭乗者の名前を文字まで分解して組み合わせるにはぶっちゃけ、この表記方法は読みづらい。まだキャラの名前の漢字を把握できていないこともあり、無限拳の限の字が「陽」と「銀」から作っているのも初見時は把握できませんでした。しかもこれに何もないところから「無」を持ってきたり、相手の漢を利用して「拳」を作ったりしているのだから混乱もなおのこと大きい。「孤独卒業弾」と書いて「グッバイロンリーウィズユーキャノン」と読むみたいな無茶さがなさそうなのももったいないところか。文字を遣う設定、逆に縛りにならないといいのだけど。
ただ舞亜の合体がNTR感満載な描き方になっていたのは2人合体ゆえの部分もあったりするし、これまでと異なる要素が上手く機能してくれるかは見てみなければ分からないわけで。焼き直しにならないだけ期待できるものはあるかな。

あ、司令はずっと店長やっててくださいお願いします。
関連:
アクエリオンロゴス 感想リスト
乱歩奇譚 Game of Laplace 第1話「人間椅子(前編)」
©乱歩奇譚倶楽部



コバヤシ少年が目を覚ますと、そこには担任のバラバラ死体と糸鋸を持った自分の姿があった。当然、疑いの目が向けられるのだが……
アケチとコバヤシ、出会いの第1話。ストレートな面白さとは違うのですが、とても興味深く見ることができました。
まずもって目立つのは、コバヤシ少年の想像以上の存在感。中性的というよりはほとんど少女的なデザインの時点で目を奪われていたのは視聴予定リストにも書きましたが、キャラクター性は輪をかけて個性的。劇中の「いくら推理ゲームをしても本を読んでも満たされない」という台詞はちょっと唐突な気もするのだけど、彼が日常を物憂く感じていたこと自体は視聴者の目を引く形で描かれています。冒頭、彼の目に映る灰色がかった景色。担任のバラバラ死体を見た場面で重ねられる「その日、初めて退屈じゃなくなった」という言葉(そのまんまだ)。そして、彼の視界で描かれる興味の枠外、アケチが言うところの「自分に関係のないことは視野には入らない。知覚してないのだからそもそも興味も持たない」塗り潰されたモブの人々。この30分そのものが、何よりコバヤシ少年の価値観を物語っている。こと彼の視界を離れてみても、バラバラ死体に自分が疑われる状況でもまるでのんきな様子、アケチ宅で靴を脱ぎ散らかしたりペットボトルを持参したりといった姿が「マイペース」では済まないものであることが「この状況が楽しいんです」「壊れたいです」で明らかになる点も含め、本当に彼を印象づける第1回となっていました。
もう1つ興味深かったのは、コバヤシの興味のなさが「塗り潰されたモブ」というだけでなく「殺された担任」に、これは画面全体ですら向けられていた点。なにせこの担任、首がなければ名前も写真もない。普通ならカガミとナカムラで被害者の情報や殺され方への言及がありそうなものですが、そうした部分はごっそりと抜け落ちています。人格もハシバのぼんやりとした言及だけで、提示されているのは実質「コバヤシのクラス担任である」「バラバラ死体になった」「実は殺人鬼だったらしい」という3点のみ。この徹底した殺人事件のアイテム扱いが、これをゲーム扱いするアケチとコバヤシの異常っぷりをかろうじて理解の枠内に収めてくれています。
ただ現状では提示された情報の少なさゆえに「推理させる楽しみ」には欠けるし、語り部というには強過ぎるコバヤシの存在感はむしろアケチを主役と感じさせないレベルに至っているかなというのも正直な印象ではある。締めの台詞で性根が同類と見えた2人が今後組むとして、そこにコンビとしての発展性があるのかなという気もするし。何はともあれ、まずは次回の後編待ちかな。
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