2009/12/07
青い文学シリーズ 第10話 「走れメロス 後編」 感想
★★★★★★★★★★(10:素晴らしい!)
「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。
間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。
私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。」
(太宰治:「走れメロス」より)
メチャクチャ良かったです。脚本、演出、作画、声優さんの演技、
どれを取っても文句なしに素晴らしかったなあ。感動した。
内容的には、劇作家の主人公高田が、
親友に裏切られた過去の経験に苦しめられつつも
「走れメロス」の台本を書き上げるという話なのですが
原稿書いている机の上でメロスが盗賊と大立ち回りしたり
高田自身が語り部や客として劇中劇に登場したりと
現代と過去、劇中劇と妄想願望を交錯させながら観せていく
構成、演出が実にダイナミックで引き込まれます。
話の内容は原作と全く違うのに、
原作を読んだ時と同じような力強さと疾走感を感じました。
そして、ディオニス王と同じように一度はメロスを
嘘吐きと罵倒した高田が、親友の窮地の為に
劇中のメロスとシンクロしながら走りだすシーンは美しくも感動的。
「待つ方がつらいか、待たせる方がつらいか」という
先週からの問いかけに対して、
新たな切り口で締めるラストの余韻も心地よかった。
「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。
間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。
私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。」
(太宰治:「走れメロス」より)
メチャクチャ良かったです。脚本、演出、作画、声優さんの演技、
どれを取っても文句なしに素晴らしかったなあ。感動した。
内容的には、劇作家の主人公高田が、
親友に裏切られた過去の経験に苦しめられつつも
「走れメロス」の台本を書き上げるという話なのですが
原稿書いている机の上でメロスが盗賊と大立ち回りしたり
高田自身が語り部や客として劇中劇に登場したりと
現代と過去、劇中劇と妄想願望を交錯させながら観せていく
構成、演出が実にダイナミックで引き込まれます。
話の内容は原作と全く違うのに、
原作を読んだ時と同じような力強さと疾走感を感じました。
そして、ディオニス王と同じように一度はメロスを
嘘吐きと罵倒した高田が、親友の窮地の為に
劇中のメロスとシンクロしながら走りだすシーンは美しくも感動的。
「待つ方がつらいか、待たせる方がつらいか」という
先週からの問いかけに対して、
新たな切り口で締めるラストの余韻も心地よかった。