100人の最強マーケター集団「刀」を率いて、数々の再生を成し遂げてきた、希代のマーケター森岡毅氏。たぐいまれな執念とやり切る姿勢の原点はどこにあるのか。『森岡毅 必勝の法則 逆境を突破する異能集団「刀」の実像』(中山玲子著、日経BP)から一部を抜粋してお届けする(本文敬称略)。
入社1、2年目から、ビジネスの大義を問う
「松山さん、これに大義はありますかね」
現アサヒビール社長の松山一雄は、今から30年近く前の森岡の発言を今も覚えている。当時、松山と森岡はP&Gの日本法人に在籍していた。後輩だった若かりし頃の森岡に「大義」を尋ねられてドキッとしたという。事業の目的、意味、価値……。「入社1、2年目くらいから、経営者が口にするような言葉を使っていて驚いた」と松山は振り返る。
「経営者の視点で物事をドライブしているように見えた」
そう振り返るのは、かつてUSJとチケット販売で連携していたローソンの社長で、現ロッテホールディングス社長の玉塚元一だ。
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