2006~2007年ごろまでは実用ソフトブームというかDSブームが起きて、俺はその時ですら「何それ?」って感じだったんだけど。
ただ最近はそのDSブームも落ち着いて、市場の細分化がますます進んでいるような気がする。
でその行き着く先は?
アメリカと日本の社会構造の違いは、ゲーム市場みたいな所にも表れている。
それは好まれるゲームの趣味趣向の違いというわけじゃなくて、市場の多様性の在り方という点で。どういう多様性かという点において。
アメリカのゲーム市場は客層ごとの断絶が強く、日本はゆるやかな横のつながりが強いと感じていた。
ただ所詮ゲームというのはソフトウェアの世界だし、果てしなく細分化が進んだアメリカ市場、日本市場の行き着く先は、どの国向けに売るとかじゃなくて世界のどの客層に売るのかとかそういうあり方に変化しているんじゃないかと。
日本は多様化が進んだとはいえ、ゆるやかな横のつながりが強い社会だと思っていたけど、こう日本語圏という言語の制約を破壊しかねない変化が起こると、リアルはともかくネット世界(ゲームもリアル社会の物理的距離の制約を受けないから)では、日本的多様性という構造自体が、アメリカ的なグローバルな基盤に立脚した多様性に完全に同化してしまうんじゃないか。そんな気が少しだけする。
それは今のゲーム市場を見て感じたことだけど。
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