いでおろーぐ!5


前作の記事

(;`・ω・´)「今回は電撃文庫の『いでおろーぐ! 5』を取り上げたいと思います」

(´・ω・`)「著者は椎田十三氏、第21回電撃小説大賞銀賞受賞作の5巻目になるね、コミカライズにイメージソングCDとメディアミックスが始まりつつある」

(;`・ω・´)「イメージソングCDは今月末発売ですね」

(´・ω・`)「そういう展開はさておき、シリーズの方はこの巻で完結なんじゃね?ということを激しく感じさせるエピソードになっていた」

(;`・ω・´)「どこにも『終わり』とも『完結』と書いてませんし、メディア展開から考えると当然のように続きそうなんですがオチがあまりにも鮮やかすぎて、ここで完結でいいんじゃない? という気になってしまいました」
(´・ω・`)「このシリーズは学生運動のパロディ&反恋愛をテーマにした恋愛コメディ。この5巻では文化祭を機に反恋愛闘争を活発化させようとする主人公たちを描く」

(;`・ω・´)「このシリーズ最大のツッコミどころはヘルメット・サングラス・マスクをつければ素性を隠せるところですよね、彼らは一般の生徒としてのステータスを持ちながらも反社会活動をしている特異な存在です」

(´・ω・`)「前巻の記事を参照にして欲しいんだけど、最後に『このままの空気で続けていくような、どっかで盛大にぶち壊す前触れのような、どっちつかずの雰囲気を感じた巻』と書いているのよ、これの盛大にぶっ壊した方が今回のエピソードだった」

(;`・ω・´)「構成自体は1巻の『イベントに乗じて弾圧されながらも反社会活動をする』という構成に非常によく似ています」

(´・ω・`)「この巻のスゴいところは最後の30ページくらいまでは前フリなのよ、最後の最後で一気に畳み掛ける大ドンデン返しは圧巻。ここまで見事なギミックはあんまり見たことない」

(;`・ω・´)「爽快感が半端なかったですよね、読者がずっと思っていたことをズバズバ指摘していきます

(´・ω・`)「シリーズを長く続けてきたことによって発生していた矛盾を、ネタとして昇華して、反恋愛にも主人公達の関係性にも良い着地点を見出している」

(;`・ω・´)試合に勝って勝負に負けた、みたいな感じでしょうね」

(´・ω・`)「ホントに見事なシリーズのオチでした。不満なのは、今回の表紙は宮前さんしかいないだろうということくらいかな」

(;`・ω・´)「あと、今後のシリーズ展開どうするんだろう? というのはありますよね。この巻の後に主人公とヒロインはカラオケボックスあたりにしけこんでで煩悩おもむくまま貪り合っていても全然不思議じゃないです」

(´・ω・`)「一読の価値はあるシリーズです。オススメしときます」

(;`・ω・´)ヾ「では、今回はこんなところで」

(´・ω・`)ノシ「それじゃあ」


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