いでおろーぐ!
(;`・ω・´)「今回は電撃文庫の『いでおろーぐ!』を取り上げたいと思います」
(´・ω・`)「著者は椎田十三氏。第21回電撃小説大賞で銀賞を受賞してデビューした作家さん」
(;`・ω・´)「例によってPVがありますね」
(´・ω・`)「流行りのワードである『リア充』を強調しているために最初は気づかなかったけど、これは日本の学生運動をモチーフにした作品だよ。アジ、ビラ、角材、鉄パイプ、ヘルメット、『自己批判を要求する!』のセリフ等々、そこらへんをチョイスするセンスの絶妙さ(というか趣味の悪さ)が光ってたね」
(;`・ω・´)「ライトノベルには似合わない題材を選んでますよね」
(´・ω・`)「しかも、この作品は学生運動(対象は恋愛至上主義の世界にですが)をかなりポジティブでコミカルでありながら、どこかシニカルな視点で描いているのが素晴らしい」
(;`・ω・´)「20世紀くらいだと学生運動に対して好意的なエンタメ作品もありましたが、21世紀に入ってからそこらへんに向けられる視線はかなり冷たかったです」
(´・ω・`)「これは社会主義国家の失敗や、山岳ベース事件・あさま山荘事件の影響が強いんだろうとは思う、それでも『僕らの七日間戦争』のように学生運動を中学生に理想的にスライドさせた作品があるにはある」
(;`・ω・´)「まあ、個人的にそのシリーズは嫌いですが」
(´・ω・`)「この作品の優れた点は、敵を資本主義ではなく恋愛至上主義(≒リア充)にして、それに対して闘っていく主人公達カップルがリア充化してしまう、奇妙でありながらありがちなギミックを巧く描いているところだね」
(;`・ω・´)「恋愛至上主義というボンヤリしたものを『神様』(なぜか小学生女子の姿をしている)という荒唐無稽な敵を用意することで、ヒロインのイタさを中和していましたしね」
(´・ω・`)「個人的にモチーフ、キャラクター、ストーリー展開と大好きな作品だね。ヒロインのチョロさとイタさも良かったし、クライマックスのオチの付け方も好きだ」
(;`・ω・´)「滝本竜彦氏の作品を思い出しました」
(´・ω・`)「ラブコメとしても、風刺的な作品としても楽しめました。オススメしときます」
(;`・ω・´)ヾ「では、今回はこんなところで」
(´・ω・`)ノシ「それじゃあ」
レッド 1969~1972(1)
(´・ω・`)「この作品の優れた点は、敵を資本主義ではなく恋愛至上主義(≒リア充)にして、それに対して闘っていく主人公達カップルがリア充化してしまう、奇妙でありながらありがちなギミックを巧く描いているところだね」
(;`・ω・´)「恋愛至上主義というボンヤリしたものを『神様』(なぜか小学生女子の姿をしている)という荒唐無稽な敵を用意することで、ヒロインのイタさを中和していましたしね」
(´・ω・`)「個人的にモチーフ、キャラクター、ストーリー展開と大好きな作品だね。ヒロインのチョロさとイタさも良かったし、クライマックスのオチの付け方も好きだ」
(;`・ω・´)「滝本竜彦氏の作品を思い出しました」
(´・ω・`)「ラブコメとしても、風刺的な作品としても楽しめました。オススメしときます」
(;`・ω・´)ヾ「では、今回はこんなところで」
(´・ω・`)ノシ「それじゃあ」
レッド 1969~1972(1)
すみません、リア充という言葉がまだ広まっていなかった頃の作品ですが、
「モテとか言って大勢からチヤホヤされても最後に選ばれるのは一人だけ。結果大勢が悲しい思いをする。ゆえに恋愛には断固反対する」
と主張し、デートを妨害したり、相合傘だらけの公園の清掃に精を出した『恋愛撲滅隊コイスル』という先駆的作品の事も思い出してあげてください。
あと『人生』の何巻でしたか、
「非リア充はいても、リア充は存在しないと思うの。……非リア充の怒りが作り出した幻……それがリア充だと思うの…」
という結構実も蓋もない指摘があったことを書き添えておきます。
お邪魔しました。