もえぶたに告ぐ ~DRAMATIC REVENGE STORY~ (HJ文庫)
(;`・ω・´)「今回はHJ文庫の『もえぶたに告ぐ ~DRAMATIC REVENGE STORY~』を取り上げたいと思います」
(´・ω・`)「著者は松岡万作氏。第6回HJ文庫大賞で奨励賞を受賞してデビューした作家さん。受賞時のタイトルは『もえさん 〜ぶたのえさの香ばしさ〜』で、選評によれば『復讐劇ということを忘れそうになるくらい、ストーリーや会話がハイテンションで楽しめる作品です。(中略)粗削りながらも、凄まじいパワーを感じさせてくれた怪作です』とある」
(;`・ω・´)「後書きによれば『ミステリにおける倒叙モノの構造を、ラノベの文脈に使用してみよう』とのことですが……」
(´・ω・`)「これ、倒叙かなあ?」
(;`・ω・´)「得体の知れないパワーを感じるのは確かなんですけど」
(´・ω・`)「『僕の妹は漢字が読める』『インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI』といった作品のように、HJ文庫は時としてものすごく『攻めている作品』を出してくる時があるんだけど、これもその類だね」
(;`・ω・´)「類型的なライトノベルではない、クセ球ですか」
(´・ω・`)「まず、あらすじが意味不明」
(;`・ω・´)「こんな感じです」
萌蔵は学園の皆に好かれる男の娘。だがそれは幼馴染の少年に復讐するために作りあげた偽りの姿だった。そんな彼の前に、ある日“萌えの妖精”を名乗る不思議生物が現れて、「萌え集めを手伝って」と告げてくる。しかし手伝うどころか、そのファンタジーなパワーを復讐に利用すべく、妖精を言葉巧みに丸め込む萌蔵。果たしてこの復讐は成功するのか!?(公式サイトより)
(´・ω・`)「キャラクター紹介のページが嘘八百」
(;`・ω・´)「主人公視点からすると嘘が多いんですよね。あるキャラクターは、作品中に(イラストの姿では)ほとんど登場しません」
(´・ω・`)「新作なのに『これまでのあらすじ』からはじまる」
(;`・ω・´)「主人公と萌えの妖精が出会う場面が省略されていて、憎い奴を女に変えたった!というとことから始まります」
(´・ω・`)「登場人物は程度もあるけど基本全員アタマがおかしい」
(;`・ω・´)「主人公の頭のネジが2〜3本飛んでいるんですよね。幼馴染の男の子が女装した時に『可愛い』と言ってくれなかったから、それからずっと女装し続けて粘着する。という男の娘です」
(´・ω・`)「しかも、粘着の理由が恋慕ではなく復讐なんだよなあ。惚れさせてから手酷く振ってやろうという意図」
(;`・ω・´)「ものすごくヒネくれますよね」
(´・ω・`)「女装男子と女体化男子のドタバタコメディに加えて、萌えの妖精・ヤクザの娘・引き篭もりの妹・腹黒女・冷徹御曹司と突っ込みどころ満載のストーリーで、途中までどこに行き着くのかさっぱりわからない不安感に溢れる作品だった」
(;`・ω・´)「そう書くとホントにワケがわからないです」
(´・ω・`)「なんだけど、作品全体は終盤で意外なほどの盛り上がりを見せて驚きの場所へと着地する」
(;`・ω・´)「不思議と、ですよね」
(´・ω・`)「粗いところはいっぱいある。主人公のキャラクターの複雑さも完全に反映できているとは言い難いし、色んな要素を詰め込みすぎていて食傷気味でもある、性差の越境が安易すぎるような気もする、あのオチにする意味はあったのかと首を傾げたくもなった。しかし、選評にもある通り、ワケの分からないほどのパワーを感じる不思議な作品。作中の終盤での盛り上がり、倒錯的な思いに陥る酩酊感などいい作品でした。オススメです」
(;`・ω・´)「全面的にではないですけど、魅力のある作品ですよね。尖っているといいましょうか」
(´・ω・`)ノシ「やや、消化不良気味ながらも今回はここらへんで」
(;`・ω・´)ヾ「それでは」
思考する豚
(;`・ω・´)「主人公視点からすると嘘が多いんですよね。あるキャラクターは、作品中に(イラストの姿では)ほとんど登場しません」
(´・ω・`)「新作なのに『これまでのあらすじ』からはじまる」
(;`・ω・´)「主人公と萌えの妖精が出会う場面が省略されていて、憎い奴を女に変えたった!というとことから始まります」
(´・ω・`)「登場人物は程度もあるけど基本全員アタマがおかしい」
(;`・ω・´)「主人公の頭のネジが2〜3本飛んでいるんですよね。幼馴染の男の子が女装した時に『可愛い』と言ってくれなかったから、それからずっと女装し続けて粘着する。という男の娘です」
(´・ω・`)「しかも、粘着の理由が恋慕ではなく復讐なんだよなあ。惚れさせてから手酷く振ってやろうという意図」
(;`・ω・´)「ものすごくヒネくれますよね」
(´・ω・`)「女装男子と女体化男子のドタバタコメディに加えて、萌えの妖精・ヤクザの娘・引き篭もりの妹・腹黒女・冷徹御曹司と突っ込みどころ満載のストーリーで、途中までどこに行き着くのかさっぱりわからない不安感に溢れる作品だった」
(;`・ω・´)「そう書くとホントにワケがわからないです」
(´・ω・`)「なんだけど、作品全体は終盤で意外なほどの盛り上がりを見せて驚きの場所へと着地する」
(;`・ω・´)「不思議と、ですよね」
(´・ω・`)「粗いところはいっぱいある。主人公のキャラクターの複雑さも完全に反映できているとは言い難いし、色んな要素を詰め込みすぎていて食傷気味でもある、性差の越境が安易すぎるような気もする、あのオチにする意味はあったのかと首を傾げたくもなった。しかし、選評にもある通り、ワケの分からないほどのパワーを感じる不思議な作品。作中の終盤での盛り上がり、倒錯的な思いに陥る酩酊感などいい作品でした。オススメです」
(;`・ω・´)「全面的にではないですけど、魅力のある作品ですよね。尖っているといいましょうか」
(´・ω・`)ノシ「やや、消化不良気味ながらも今回はここらへんで」
(;`・ω・´)ヾ「それでは」
思考する豚
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