休むに似ている

「バカの考え」だけに(笑)。

幻星神ジャスティライザー

2007å¹´11月12æ—¥ | ç‰¹æ’®
【公式ページ】 超星神シリーズ第二段。

ちなみに、
第一弾【超星神グランセイザー】
第三弾【超星艦隊セイザーX】

グランセイザー<ジャスティライザー<セイザーX

正直、「普通」です。グランセイザーよりは見れたけど、
セイザーXほどは完成されてない、という評価ですかね。

12人のヒーローorヒロインを繰り出してストーリーも格闘シーンもグチャグチャになってしまったグランセイザーと異なり、3人(後に一人増える)に絞ったので話もスックリクッキリ。出演者ギャラの分だけ予算が浮いたのか(←勝手な推測)、格闘シーンに早回しとワイヤーアクションてんこ盛り。

「ステラプレートが、何でオリオン座なんだ」とか
「オリオン座のパワーで封印って…」とか
「オリオン座博士って…UFOって…」とか、
第一部はグダグダ。かなり突っ込みどころが多し。
あと、味方の幻星獣など造形的にどう見ても敵のロボットにしか思えないものもありますが。
星神獣ライゼロスの腹部に回転ノコギリが…って、ガイガンかよ(笑)
星神獣リュウトは二つ首の竜…って、キングギドラかよ(笑)
最強の幻星神ジャスティカイザーも、デストロイヤーみたいだし。
敵のメカ怪獣メガリオンも、ほとんど外観はモゲラだし。
……色々と何だかなあ(笑)

所々に悪くないシーンやらセリフやらもあり。
ってゆーか、普通に普通の特撮として見れました。
最後の最後、どうしてジャスティカイザーじゃないのか、という疑問もありますが。まあまあ。

ウルトラマン・ネスサス

2007å¹´11月11æ—¥ | ç‰¹æ’®
公式サイト

一貫したストーリー作品としては、ウルトラシリーズ屈指の出来。
ハードSFとしての整合性も、かなりハイレベルと言ってもいい。


……が、


暗い! 暗すぎる!
いや、もはや登場するダークヒーロー含めて
黒い!!
…と、言いたくなる内容。とにかく地獄のような暗さ。
(少なくとも建前上は)子供向きの作品なんだから、あそこまで話を暗くする必要があったんだろうか。とにかく半分くらいまでは、見るのが精神的にキツい。呪われたかのような精神攻撃に、視聴者であるこちらが挫けそうですううう……。

あまりの暗さに視聴率も落ち込みまくり、関連グッズの売れ行きも下がりまくったため、途中から路線変更(ストーリーそのものは一貫していて乱れもない)。謎が徐々に解明されていくことも手伝って、明るく落ち着いた雰囲気に。が、時既に遅く、打ち切り決定。
どうにかこうにか、話自体はキッチリ完結。大量にバラ撒かれた複線・謎もほぼ解決。あれだけ理不尽だったキャラたちも、ある意味仕方なったと思わしむる理屈が付けられて納得。ストーリー性と整合性(あと斬新な切り口)は、評価すべきだとは思うところ。全部見終わったあとは、清々しい気分になれたことはなれた。なるほど、光が希望がこうして受け継がれていくわけですな。

でもねえ………

ハードなのは構いませんが、もうちょっと明るくして欲しかったな。最初っから。それから、ウルトラマンのラストデザインが許容できるかどうかという問題もあるかな。

ウルトラマンメビウス

2007å¹´11月10æ—¥ | ç‰¹æ’®
公式サイト

マイミクさんの『ウルトラマンメビウス』についての言。
「歴史修正主義の番組」
「人類は30年かけて異星人を仲間として許容できるようになった」

実際、エース以降のウルトラマンシリーズは、幼少期ならともかく多少モノの道理の分かってきた世代の鑑賞眼に耐えうる作品かと言われれば、かなり首を捻ることになるわけで。

怪獣の造形が、妙に派手になり華美になり、
(エースの超獣とかレオの円盤生物は好きだったが)
怪獣・ヒーローの設定能力値もインフレを起こし
(怪獣→超獣→より強い怪獣、タロウ最強説)
対怪獣防衛組織は、どんどん役立たずになり、
(「解散MAT、脱出TAC、お遊びZAT、全滅MAC」)
(一説には「解散MAT、謹慎TAC、脱出ZAT、全滅MAC」)
そしてウルトラ兄弟はバカスカ出演するようになり、
(兄弟全員で一人を倒すという外道なことも)
ストーリーは、どんどんトホホな方向へ。
(「タロウ」以降の石堂脚本の影響も指摘されるところ)
まして『ウルトラマン80』なんぞ、ほとんど見てやしない。

そんな半ば諦めていた過去の作品を、溢れる愛により
補完する形で美化してくれる。正当化してくれる。
オールドなファンは涙流して大喜び。それが『メビウス』。
なるほど、矢的猛先生はああいう理由で学校を去ったのか。
そうか、おゝとりゲンの「本当の故郷」は、この地球なのか。
南夕子は、月に帰った後もこう思っていたのか。
………もう号泣ですよ号泣(泣笑)

いやあ、本当の歴史修正主義にハマる人の気持ちが、なんか分かったような気がするなあ(笑)
修正主義についてのここから先の話は、こちらにて。

そして、これもある意味ウルトラシリーズ(というか、あらゆるヒーロー作品)の補完ではありますが、その正体が知られてしまったヒーローは、どこかへ去らなければならない原則。これを仲間たちの絆で打ち砕き、それまでと同様「ミライ」と呼び、信頼してくれる。ああ、異質な存在でも、理解し受け入れてくれる仲間がいるんだ、素晴らしいじゃないですかううううう(また号泣)

そしてそして、ラストに向かっての怒涛の展開。
(この辺、平成ウルトラマンシリーズをキッチリ踏襲)
四天王登場(ああ、彼らも懐かしい)に、最終三部作。
数々の試練を乗り越えた、仲間たちの絆が無限の力を生む。
ある意味ベタな展開なのに、これだけ感動させられるとは。
最後の最後まで、不覚にも号泣させられましたうえ~ん。
これは、DVDを絶対に買わなければ買わなければと決意。

……「おっさんホイホイ」に見事、引っ掛かりましたか。

シルバー假面

2007å¹´10月16æ—¥ | ç‰¹æ’®
【公式サイト】

第壱話『はなやしき』が、実相寺昭雄監督の遺作。合掌。
話自体は、トンデモのオンパレード。逆に素晴らしい。
波動あり。ポールシフトあり。宇宙人あり。オカルトあり。

相変わらずの(という最後まで)実相寺ワールド大炸裂。
難解なストーリー進行。不可解で怪奇で猟奇な雰囲気。
そして複雑なカット割とカメラワーク。いやーん。
凝りに凝った音楽。尺八まで登場。音楽は冬木透先生。
いやはや、堪能させて頂きました。もう観れないんだなあ。

そして、第弐話『於母影』で、思いっきりひっくり返る。
『はなやしき』で制作費を使い切ってしまい、かなり割食った
という話は、そこここで聞いていたのですが、こりゃ凄い。
舞台は外国なのに、どう見てもロケ地は日本。力技ですねえ。
特撮も合成もチープで、一体この作品は何年の作品なのだと。
しかも、外人が全員日本語(それもカタコト)喋ってるぞ。
 (一瞬、『日本以外全部沈没』かと思いました。稲川素子事務所大活躍w)
字幕も出ないのか。てゆーか、そんな予算もなかったのか(呆。
『響鬼』以来のインパクト。あれ髣髴とさせる変わりっぷり。

第参話『鋼鉄のマリア』で、どうにか持ち直し
(特撮マシにw 字幕も付くw)、話もキッチリ完結するのだが
『於母影』のインパクト強過ぎて、話を覚えてないくらい(笑)。
いや面白かったですよ。整合性とか抜きにすれば。

え~っと、巨人の最後の仕事に改めて合掌(笑…っちゃいけない)。

ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

2007å¹´08月01æ—¥ | ç‰¹æ’®
公式サイト

オールドファンから妙に評判が宜しいこの作品。
遅まきながら、観てみました。

[感想]

その気持ちが、よ~~~~く分かりました(笑)。

随所に懐かしいシーンやカットの連続。
・おお、初代のマスクがAタイプだ。
・あれはあれで年季を感じさせます。百戦錬磨というか。
・ハヤタにダンに郷に北斗が総登場が素晴らしい。
・黒部さん森次さん団さん高峰さん全員出たの素晴らしい。
・うわぁい、変身ポーズもあの時のまんまだ。
・郷が変身する時、下に飛び降りるかと思った(笑)
・ザラブ星人といえば、やはりニセウルトラマン。
・目が吊り上ってたり爪先が尖ってたり、芸が細かい。
・迫水隊長、当時みんながそう思ってたんですよ!
・ガッツ星人といえば、分身だ分身だわーい。
・おお、十字架だ十字架。暗殺計画だ。
・ゾフィとタロウも駆けつけ、もはや言うことありません。
・やっぱりウルトラマンの原点は、子供のヒーローです。

懐古主義にドップリ浸らせて戴きまして心地良い。
反面、少々危険を感じる部分もありますが、それは後日。

あと、多少ではありますが気になった点。
・今回、GUYSは何の役にも立っておりませんな。
・やっぱり誘拐は、ナックル星人がやって欲しかった。
・各星人の色合いが妙に鮮明過ぎて、逆に違和感が。
・古い着ぐるみと映りの悪いTVってのも味があったんだな。
・スケジュールの都合はあったかもしれないけど、
 タロウの吹き替えは、篠田三郎さんにやって欲しかった。
・悪役星人の声には、エフェクトかけて謎の声にした方が。
・ああ、青野武さん玄田哲章さん郷里大輔さんだ
 ……と、個人が完全に特定されちゃうんで。

超星艦隊セイザーX

2007å¹´07月28æ—¥ | ç‰¹æ’®
公式サイト

東京でお会いした、マイミク・Gさんに薦められた逸品。
見ました。感動しました。涙しました。

ハッキリ言って、全然期待してなかったんですよ。
あの、超星神グランセイザーのシリーズですし。
それが、面白いのなんのって。

とりあえず、SF的には整合性が取れている(ギリギリ)。
いや、タイムパラドックスの類とか言えばキリがないし。
もっと何も考えてない作品なんぞ山ほども見てきたし。

最初は主人公など、猪突猛進タイプの分かり易~い
しかもどうしようもない精神力バカだったのだが、
それが仲間たちとの戦い、繋がりにより変わっていく。
仲間たちも、主人公との関わりで変わっていく。
敵すらも、最初から最後までかけてゆっくりと変わっていく。

しかもこの作品、掛け合い漫才が多数。緊張と緩和。
特に、敵であるブレアードとの掛け合いは、もはや芸。
良い意味で、ギャグとシリアスのバランスが取れてる。
両方あっても、全く何じゃこりゃな作品もあったし。
  (なんか、ダメな作品全部これに当てはまってるような気が…)

圧巻だったのは、第37話(ラス前)「拓人、闇の中へ」。
主人公・安藤拓人とラスボス「ネオデスカル(ブラックライオ)」
との対話(「漢語録 漢の名言集」より)。

【拓人】
全てを一つに…

【ネオデスカル】
そうだ。全てが一つになれば争いも消えるのだ。
戦いの無い世の中になる。それこそが、
古代から人類が夢見ていた理想の世界なのだ!


【拓人】
  〔ここらからBGMバラード調〕
それは全てお前になるってことだろ!
お前に従わないものは全て排除されるってことだろ…。
全てを一つにしちゃいけないんだ!

  〔ここらから回想シーン〕
俺は…この戦いに参加してからいろんな人に逢ってきた!
未来の宇宙からやってきたヤツらと考え方が合うわけがない。
最初は衝突もした…。
でも、そんなヤツらとも心を通い合わせることはできるんだ!
違った価値観のままでも、心を合わせることはできるんだよ!
敵だったヤツでさえ…今では俺達の仲間なんだ。
みんなそれぞれ違うから、対立もするしケンカもする……。
でも、だからこそ分かり合えた時が嬉しいんだよ!
世の中で、こんなにも嬉しいことが他に無い程にな!
俺は…この戦いでそれを学んだんだ!!


……すみません。このあたり泣きました。
あの身勝手で頭の悪い主人公が、ここまで成長しましたか。
違いを認め、それを乗り越えて理解しようとする精神。
そして、違うからこそ心が合わさった時に生ずる歓喜。
あああ、人間って素晴らしい(泣)。(byブレアード)

いやぁホント、いいもの観たなあ。

『狂鬼人間』

2007å¹´07月27æ—¥ | ç‰¹æ’®
【刑法39条】
心神喪失者の行為は罰しない。
②心神耗弱者の行為はその刑を減軽する。

『怪奇大作戦』お蔵入りエピソードとして有名な『狂鬼人間』。
YouTubeでは抹消済(ニコ動は不明)なので、もうちと詳しいとこ。


とりあえず、刑法39条の趣旨は
「心神喪失者」=「責任能力なき者」の行為を罰しないということ。
では、責任能力とは何ぞや?
責任能力なき者が処罰されないのは何故か?
という話になりますが、
かなり長い話になるので一気に割愛(笑。

とりあえず、Wikiの【責任能力】で大まかに。
で、もうちょい詳しく定義すれば責任能力とは

「反規範的意思を持つ精神能力」
(林幹人『刑法総論』東京大学出版会)

つまり、元々社会や他人への加害の意思がないのに、
病気や外部的要因(酒や薬など)によって、
加害行為を認識・抑止できない状態。
この状態の人間には「刑罰」は及ばない、
とするのが刑法39条の意図。
(あくまで社会防衛的見地からの考え方ではありますが)

そして、責任無能力者が(刑法により)処罰されない根拠としては、
・責任無能力者を処罰しても、他の責任無能力者への抑止効果はない。
(病人は勿論、飲酒・投薬行為に害意はない。刑罰による抑止不可能)
・責任無能力者は、元々社会や他者への害意が存在しないのであり、
 刑法的処罰をしなくとも、更なる犯罪に駆り立てられることはない。
      ↑
おそらく、これら根拠から誰もが考えるであろう問題は、
「責任能力のある者が、責任無能力制度によって処罰を免れることをあてこんで犯罪を犯してしまう」
というケース。(つまり『狂鬼人間』ですな)

しかし、この場合もリアル世界では
キッチリ処罰の対象となります。
それが「原因において自由な行為」。
(但し、理論上の論点は多々あり)

なので、例え「狂わせ屋」が期待通り
あなたを狂わせてくたとしても、
狂ってない時点で反規範的意思
(この場合、人への害意・殺意)が存在し、
自由意思で狂わされることを選択した以上、
刑法39条は適用されず、
通常の殺人罪として処罰されることになります。
ちゃんちゃん♪
勿論、酒や薬についても同様。
そうそう上手い具合にはいかないもの。

また、民事責任は刑事責任とは別に
追求されることになりますので、
巨額の損害賠償請求がドーンと
喰らわされることも覚悟すべきでしょう。

で、この話の続き。ちとマジな話。

【特撮】超星神グランセイザー

2007å¹´05月07æ—¥ | ç‰¹æ’®
苦痛でした。

星座だけに12人もヒーロー出てくるわけで
顔と名前(個人名/ヒーロー名)覚えるのもひと苦労。
てゆーか、未だに覚えてないし多分忘れる。

ストーリーかなりグダグダ。
伝通院先生が誤ってダムを破壊してしまった時に
「しまった!」の一言で片付けてしまった話など
もはや伝説化している伝通院先生の言動ですが、
いやもう、全体的にキャラの行動が支離滅裂で。
ここはこうやらんかい! ああ、こうしておけば!
…てな脳内ツッコミと脳内補完の連続で疲れ果てる。

殺陣というかアクションは見るべきものが。
格闘というより、功夫的なノリは少々珍しい(当時)。
しかし、何度も同じようなのだと流石に飽きるし、
敵一人に対して数人掛かりの入れ替わり立ち代りで、
主人公側の方がかなり卑怯者に見えてしまう。
いや、戦隊ヒーローってそういうものかもしれませんが、
やっぱり12人は多過ぎると思います。

超星神の造形は悪くないと思うけど、
全超星神の合体形態・合神獣王ダイセイザーは、
どう見ても悪役のロボットにしか見えない。
噛み付いて腕を引き千切るとこなんぞ、特に。

更なる深いテーマがあるのかと勘繰ってましたが、
特にその気配もなし。ラスボス弱し。倒さないし。
宿敵も寝返るし。主人公との決着もつけず帰っちゃうし。

とにかく、疲れました。もう勘弁してください。