母の遺産
先日、実家の妹から「持って帰って」と夏冬喪服(和服)を渡された。これはかれこれ40年くらい前、母が私のために買ったものだ。父の葬儀で一度着たきりで、ずっと実家のタンスの中で眠っていた。
あの頃は、「葬式には親族は和服の喪服」というルールがあって、だから結婚する時に嫁入り道具として喪服を持たせるものと決まっていた。多分妹も同じものを持ってるはず。
しかし、時代は変わり、私がこの先これを着ることはない。
さて、そんなわけで喪服のキモノ。どうしたものですかね。私は娘がいないから、大事に保管してても、もらい手がない。
夏用長襦袢。喪服とセット。絹製、しかも手縫い仕上げ! さらさらのふわふわ。いずれ捨てる運命なら、浴衣の下にでも着てしまおう(〃▽〃)と思って、先日着ました。着心地は最高によかったです。何しろ軽いのと、汗ではりつかない感。洗濯はほんとはだめなんだろうけど、中性洗剤でささっと手洗い。気になるシワは当て布+低温アイロン。いいねコレ。とにかく活用するぞ。
こちら、冬用の長襦袢。うひょ〜。これも手縫い。手縫いでこんなにぴしっと仕上がるもんなんだな。昔はこんなのやるお針仕事師が大勢いたんだろうな。着ないで捨てるのはやっぱりもったいないから、日常的に普段着の着物生活するしかないな(^_^;)
喪服自体はどうしたものか。売っても値段つかないだろうから、中古屋で捨てるくらいならリメイクして遊ぼうかな。
もうちょっと早く決心すればよかったな。コミケだったらコスプレ感覚で着れたのにな。普段着とかガウンにしちゃうとか。
↑ロックミシンなかった時代の処理。端は手でかがってある。ボタンホールも。
母のタンスから発掘。ハンドメイドのスーツ。
母は洋裁はプロだったから、ぴしっと売り物のような出来栄え(z◐▽◐z)
このスーツは私の記憶にないので、多分あまり着なかったんだろうと思う。
母とは体型が違うので、でも上着はなんとか着れるかな。
スカートは生地にカットがはいってないので、ウエストをほどけば直せるようになってる。けど、今の私は目が悪いので、その作業は無理だなあ。もうちょっと早くゆずってもらえばよかったな。