東京babylon問題 アニメの衣装代はタダ?
報道の通り、放送が延期になった。
先日、キャスト発表イベントの配信があって、配役がお披露目されたのは、つまり第1話収録が始まって確定事項、ということ。あの時点で作画制作はもうちょっと先を進んでいたはずで、手痛い仕切り直しとなったわけだ。
でも、当たり前とはいえ、真っ当な対応なのは良かった。
PVが出てすぐに、衣装の問題が表面化した。
キャラデザが何を考えているのかはともかく、私がちょっと意外に思ったのは、衣装や小物デザイン担当がいない?ということだった。
「東京babiron」原作コミックはだいぶ前の作品で、それを現代設定に書き改めて描かれるのが「東京babiron2021」ということらしい。ならば、主役の衣服や持ち物に今の東京が反映されるんだろう、と思っていた。
主役に何を着せるか、マンガ家が死ぬほど考えて決めることだよね。
実写映画や舞台なら、こういう問題は起こらない。実写には衣装という部署がある。
主役俳優に何を着せるか? 髪形は?持ち物は?メイクは? デザイナーやスタイリスト、ヘアメイクなどの専門職が付き、出演俳優の人数分の衣装を用意するだけでも経費がかかる。
アニメ制作では、そういう意味では「衣装代0」て認識なんだろうな。
でもね、「東京babiron2021」は主人公に原作絵とは違うものを着せる、すなわち原作の書き換えにも相当するわけだから、2021のこの子はこういう子なんだ、と衣装には命かけるところ、のはずなんだよね。それが借り物だったとは……(-_-) 今回の件でそこがちょっと残念なところと私は思うのね。