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正岡

おたくな奥様快楽通信

「源氏物語の謎」藤本泉著

2012年08月25日
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「源氏物語の謎」藤本泉著

 恐らく「源氏物語99の謎」の後に書かれた本だと思います。
 源氏物語について、再度内容を整理。源氏物語に綴られた人物や世界観、物語の流れ、設定上の矛盾などを分析整理して、源氏物語の全体像を解き明かして行く。
 女史の主張はだいたいこの3つ。
・複数の作者によって、しかも異なる年代に書かれた。
・作者は男。なぜなら妊娠や赤ちゃんの描写がまちがっているから。
・源氏物語のモデルを考え、真の作者は源高明。

 源氏物語はまた巻と巻とのつながりや流れの変な個所がある。同じ作者が後から書き足したにしてはおかしい矛盾もある。源氏物語を登場人物で分類すると、ストーリー上いくつかの流れがあって、その中でさらに系統が分かれる巻がある。同じ作者ではありえない。
 光源氏のモデルは、設定上そのものズバリの人物がいて、それが源高明だそうである。この人物がモデルではないか、というのは昔から言われていたらしい。史実の紫式部よりも50年くらい前の人だそうだ。
 「源氏物語」はアンチ藤原の書なのだ。という本です。



 学校の授業で習う「源氏物語」は、単に女流小説として紹介され、平安時代の古文として習うので、私はけっこういい歳になるまで、平安時代の女官の書いた小説(イケメン貴公子との脳内恋愛)だと信じて疑わなかった。だから「紫式部複数作家説」も最初抵抗があったし、紫式部その人の作品ですらない、もっと言えば女優作家なんかいなかったという説は、最初はまったく受け入れることができなかった。
 しかし、確かに冷静に考えると、中宮に仕える女官が「藤壷女御が光君と密通して不義の子を産んで、その子が皇位に就く」とかそんな話を書いて中宮様に読んでいただく……とかありえないと思う(^_^;) 現代に置き換えると、宮内庁の女性職員が妃殿下とか皇后陛下がヒロインの不倫恋愛小説書いてコミケに出すみたいな?……クビでしょう(^_^;) 現代でも顰蹙もの(^_^;)とか思うんだから、1000年前だったらもっと怖いことだったはず。1000年前は怨霊とか呪いがあった時代だし。
 では、藤原道長サイドの人間である紫式部ではなくて、藤原氏に追われたお家の関係者が書いたのなら? それは動機としてありだと思います。

 私は思うんですが、光源氏その人が源高明なら、この物語を書いたのは御本人じゃなくて、むしろ息子や親族などではないだろうか? 自分で自分を光る君とかのネーミングで主人公には書かないと思う。宮中の儀式の華やかな様子などは源高明からの聞き書きで、そしたら息子は「世が世なら父上は……」「お気の毒に」と本人以上に周囲の人間は無念に思うものだと思う。
 ちなみに「伊勢物語」の主人公は在原業平。でも物語に書いたのは業平じゃないですよね。そんなかんじで。

 それで、地下文書?として読み継がれ、物語を長編に拡大しながら流布していたアンチ藤原の書「源氏物語」は、藤原氏全盛時代ではなくて、院政時代に表に出た、というのが藤本女史の説である。院政時代というと、ちょっと調べてみたけど、白河上皇あたりから?
 もう一度しっかり読み返します。


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この記事を書いた人: 正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。蒼井翔太
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