2018/10/26
現在最新版の draft-16 について翻訳を開始しました
GitHub - flano-yuki/my-quic-spec-translation: QUICの仕様の翻訳
2017年追記
2017年時点で、仕様は更新され、拡張仕様も出てきています。
asnokaze.hatenablog.com
QUIC in ietf96
「Google の試験的トランスポート、QUIC のアップデート」などでも紹介されている、Googleが提案・実装してるQUIC。
すでに関連するドキュメントはChromium Projects配下のページで公開されていますが、先日IETFにQUICの仕様が提出されています。
さらに先週ドイツで行なわれたIETF96の中でQUICに関する議論が行なわれ、IETFとしてQUICの標準化を進める事が決まりました。セッションの発表ではQUICのプロトコルのオーバービュー、Googleでのデプロイ状況及び統計情報、Akamaiからの発表、TLS1.3の使用に関する発表が行われましたその時の資料は、既にアップロードされています。
仕様
さて、既にIETFにはQUICに関する仕様が4つ提出されています。
- 「QUIC: A UDP-Based Multiplexed and Secure Transport」: Coreになる仕様。各種機能の概要及び、フレームの定義など
- 「QUIC Congestion Control And Loss Recovery」: 輻輳制御およびロスリカバリに関する仕様
- 「Porting QUIC to Transport Layer Security (TLS)」:QUICのTLS1.3を使用した暗号に関するハンドシェイクや鍵生成・メッセージの暗号化などの仕様。
- 「HTTP/2 Semantics Using The QUIC Transport Protocol」: QUICにおけるHTTP/2とのマッピングに関する仕様
Coreになる仕様を中心に、3つの仕様が付随しQUICというプロトコルを作り上げている。仕様としてはversion 00でありTODOや誤字などがある。また、TLSの仕様に関してはTLS1.3側の変更を取り込んだものが著者のgithubに上がっているものの、TLS1.3もまだ変更があるため今後も変更されるだろう。
翻訳
翻訳という大それたものではないが、読んだ副産物として翻訳を公開してみようと思う。自分でもわかりにくい部分があると思ってるので、時間を見つけて直していきます。完璧な翻訳を与えるものではありませんが、より良いものになるように努めます。
今のところ、4つのうち2つだけ
https://github.com/flano-yuki/my-quic-spec-translation
- QUIC: A UDP-Based Multiplexed and Secure Transport
- HTTP/2 Semantics Using The QUIC Transport Protocol
- QUIC Congestion Control And Loss Recovery 追加
- Charter 追加
残りの仕様も読んでますが、やはり難しい...