いや魔法に犯されているというのは語弊があるか。
その世界に生まれたものはすべて魔法が使えるという設定だった。
ただその魔法が自分でコントロールできるタイプのものと、
魔法生物のように特性として自分に付与される魔法とに別れるものだった。
例えばファイアーボールのような炎の玉を出せる魔法を使えるものもいるし、
そうではなくて炎に対して耐性を持つ魔法特性を持つとかいった具合だ。
その容姿が変化する女性の魔法は特性型で、その魔法は極端だった。
絶世の美女から、最悪の醜女まで徐々に変化していくのだ。
もちろん、その中間には普通の容姿になるといった具合だ。
それだけであれば、まだいいのだがこの魔法の悪意のあるところは、
容姿の変化に伴って、そのキャラの知性も変化するというところにあった。
具体的には、絶世の美女の状態のときに最も阿呆になる。
逆に最悪の醜女のときには、もっとも知能が高い存在となる。
中間のときにはほどよく美しく、ほどよく賢い。
なかなか面白い設定だったが、あれはいったいなんの寓話だったのだろうか。
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