更新:2015年7月23日
□大まかな手順
1、マシンに取り付けたディスクのデバイス名を確認
2、デバイス名を使ってマウントする
■SDを入れたカードリーダーをUSBに差し込み、割り当てられたデバイス名を確認
方法1、方法2のいずれかを採用して、割り当てられたデバイス名を見つける。
方法2が簡単だが、方法1ではディスクのベンダーやモデルなどの情報も得られるので間違いにくい。
(方法1) ログファイルから確認する
SDカードを取り付けた直後に、ログファイルの最後尾の方から下記にマーカーしたような記述を探す。
注意するところは、
マルチカードリーダーを使用した場合には、ディスクがささっていないスロットもデバイスとして認識されているということである。
ただしその場合ディスクがないのでパーティションがなくsdxのような具合に認識されている。
ディスクがささったスロットでは、マーカーされた箇所のように認識がなされる。
SCSI device sde: 31388672 512-byte hdwr sectors (16071 MB) というように
SCSIデバイスという言葉や、セクター数なども記述されている。
そこに
sdx1 という形式のデバイス名が発見される。(数は一つ目のパーティション)
# less /var/log/messages
Mar 22 04:28:29 localhost kernel: usb 1-2: new high speed USB device using ehci_hcd and address 2
Mar 22 04:28:29 localhost kernel: usb 1-2: configuration #1 chosen from 1 choice
Mar 22 04:28:29 localhost kernel: scsi2 : SCSI emulation for USB Mass Storage devices
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: Vendor: USB2.0 Model: CardReader CF Rev: 0100
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 00
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sd 2:0:0:0: Attached scsi removable disk sdb
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sd 2:0:0:0: Attached scsi generic sg1 type 0
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: Vendor: USB2.0 Model: CardReader SM XD Rev: 0100
evision: 00
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sd 2:0:0:1: Attached scsi removable disk sdc
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sd 2:0:0:1: Attached scsi generic sg2 type 0
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: Vendor: USB2.0 Model: CardReader MS Rev: 0100
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 00
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sd 2:0:0:2: Attached scsi removable disk sdd
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sd 2:0:0:2: Attached scsi generic sg3 type 0
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: Vendor: USB2.0 Model: CardReader SD Rev: 0100
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 00
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: SCSI device sde: 31388672 512-byte hdwr sectors (16071 MB)
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sde: Write Protect is off
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sde: assuming drive cache: write through
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: SCSI device sde: 31388672 512-byte hdwr sectors (16071 MB)
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sde: Write Protect is off
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sde: assuming drive cache: write through
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sde: sde1
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sd 2:0:0:3: Attached scsi removable disk sde
Mar 22 04:28:34 localhost kernel: sd 2:0:0:3: Attached scsi generic sg4 type 0
(方法2) fdisk コマンドをつかって、デバイス名を確認する。
ただし、こちらの方法では、ディスクのベンダーやモデルなどが表示されない。
複数のメディアが表示される場合には、混同しないように注意が必要!
#
fdisk -l
次のように、一覧が表示されるので、方法1と同じように、対象デバイス名を見つける。
(下記は、例であり、方法1とは違うマシンでの結果である。)
ディスクごとに、情報(セクタサイズ、パーティションなど)が一覧できる。
ディスク /dev/sda: 322.1 GB, 322122547200 バイト
ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 39162
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 バイト
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
ディスク識別子:
デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム
/dev/sda1 * 1 64 512000 83 Linux
パーティション 1 は、シリンダ境界で終わっていません。
/dev/sda2 64 10263 81920000 8e Linux LVM
/dev/sda3 10263 39163 232139776 83 Linux
■上で確認した割り当てられたデバイス名でマウントする
(注意)Linuxにマウントするには、既にSDカードがフォーマットされて「ファイルシステム」を持っている必要がある。
フォーマット済みかどうかは、上記の方法2で挙げた、fdisk -l などで調べられる。
市販品のSDカードなどはすでにフォーマット済みでファイルシステムが作成されているものが多い。
ただし、どんなタイプのファイルシステムでフォーマットされているかどうかは調べる必要がある。
新たにフォーマットする方法はここをクリック。
上の例(方法1の例)ではSDカードには
sdeというデバイス名が割り当てられている。
そして、
sde1は一つ目のパーティションに対応している。
例では、パーティション
sde1が持っている「ファイルシステム」をマウントする。
次の書式を用いてマウントする。
(SDカードで使用されている「ファイルシステム」の種類を正しく指定すること。ここでは
vfatを指定している。)
mount -t type dev dir : ordinary mount command
マウント先としてディレクトリを作成してから、そこにマウントを行った。
# mkdir /mnt/sd_card-01
# mount -t vfat /dev/sde1 /mnt/sd_card-01
マウントできているか確認する。
# ls /mnt/sd_card-01/
sd_audio
保存されていた内容が表示できた。
■アンマウントする方法
次のように、専用コマンドでマウント先のディレクトリを指定する。
# umount /mnt/sd_card-01/