前回の続きでエルバンのローラーボールのお話
万年筆だとペン先にコンバータをセットした状態で、インクの吸入を行いますが、こちらは、コンバータ単体で使用するというお作法。
くりくりとハンドルを回すと、一度の吸入で結構な量が吸いあがります。
インクを充填したコンバータを首軸にセットします。
もちろん取り付けは上向きで。写真は取り付け後に変な漏れやにじみが無いかをチェックしている様子です。
インクタンクに入った状態だと、かなり濃い色に見えますね。
忘れないように金属リングを通してから胴軸をつけます。
胴軸だけだと少し短めですが、違和感のないバランスです。
それよりも、丁度グリップする範囲が「インナーキャップとの接合突起~金属リングの間」で、えぐれたように細くなっているのが気になります。安価なラバーグリップのボールペンのグリップを取り外した形状に似ていて、細いうえに滑るので長時間の筆記には向かなさそう…。うーん。
普段、万年筆にキャップをつけてご使用の向きは、こちらのほうがしっくりくるかも。
キャップは軽く挿すだけで留まります。押し込みすぎるとインナーキャップを痛めてしまうので注意。
…でもやっぱりグリップ部分がいまいち…(´・ω・`)
ほぼ日の空きページに落書きしてみました。
ん~いい色です…(^-^)
万年筆と違って一定の太さの線になるため、また違った雰囲気になりますね。
ほぼ日のトモエリバーは染料インク向きですねぇ…。再生紙ノートや抜けやすい紙だと、文字の線の中で微妙に変化する濃淡を味わうことが出来ないのが難点。この種のインクは紙を選ぶなぁ…
パッケージでクリップにはめられている台紙の裏に、図入りで取説が印刷されています。
だいたい50度ぐらいで傾けて書いてね…との指示が。常用筆記具によって、立て気味で書く癖がある方はご注意。立てすぎても寝かせすぎても上手く書けませんので、綺麗に文字を書けない場合は、角度と用紙をチェックしてみたほうがいいかも。
また、筆記速度が速すぎたり、強く書きすぎると、インクが付いてこずに上澄みっぽい色になります。これはインクによるものか、粘度の低いインクをボールペン先で筆記するためなのか、いまいち図りかねますが…ソフトタッチで落ち着いて、丁寧な筆記を心掛ける良い機会になるかも。
万年筆のように、ペン先とコンバータを洗浄して乾かすと、再度使用できます。
インクが染みこむフェルトチップタイプのペンと比べると、書き方の癖がありますが、可用性はありそうです。
インクを入れてから2週間ほど経ちますが、漏れも無くスムーズに筆記することが出来ます。使い切れなかった古いインクの活用アイテムとして、おひとつ如何でしょうか?(^-^)
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