前回の「先日購入した普段使い筆記具」の続きで、もうひとつのユニボール ワンについて。
「人は見た目が8割」とも言いますが、筆記具も、什器(陳列棚)で出会ってすぐに手に取るかどうかは、見た目に負うところが多いように感じます。
もちろん書いてみないとわからない書き味や、実はすんごく考えらえた仕組み、「ほほー」っとうなる機能など、触っているうちにそれらを理解し、お気に入りの一品になる事ももちろんありますが、それはあくまで手に取ることがスタートなのです。
こちらのユニボールワンも、発売当初チラ見したけど、手に取るまでに至らなかった筆記具のひとつ。
かわいすぎる配色と、曲げた針金の「ちっちゃいし、なんかたよりなさそうなクリップ」を遠目に見て「おぢちゃんにはちょっとねぇ…買わんだろうなぁ…」などと思っていました。
今回、たまたま「別のお目当て」の隣にあって、何気にさわってみたら…なんだこれ!
敬遠原因だったクリップなんですが、見た目よりも、ずっとしっかりしています。
クリップの支点が端ではなくて少し内側についている事で、シーソーのように開き、クリップ&リリースしやすいんですねぇ。針金なので、胴軸の曲面にうまく沿うし、紙にはさんでもずれ難い。実に上手くできています。
見た目の一番初めに「どーかなぁ」と思ったところが、意外にもイケてる事がわかると、あとは良いところが次々に見つかってきます。彫りこんだロゴが、なんとなく中国製の白物家電っぽいので、以降「ワンさん」と呼ぶことにします。(^^;)
…並んでいるのは無印の詰め替えるペン。
無印ペンは太さや首の形が良くて、リフィルと紙が当たる部分が見やすく、文字が書きやすいという、バランスの良い形をしています。少し短いワンさんも、プロポーションとバランスが良い。
実は無印ペンの胴軸と一体のクリップは、ペンケースの中で見事に割れてどこかに行ってしまいました…。胴軸一体のデザインは、あっさりしていてよいのですが、すべての力が根元にかかってしまうので、壊れやすいのではないかと思います。
ワンさんはグリップの端で胴軸を開けることができます。
胴軸の前半(グリップ部分)と後半(ノックやクリップがついている部分)の色目がほとんど同じなので、遠目からではわからなかったのですが、前半のグリップ部分にはやわらかい素材がつかわれています。グリップにはディンプルが無く、白単色ストレートなので、無印ペンと同じような「単なる筒」だと思っていたのが、さわって素材が違う事がわかってびっくりでした。(^^;)
…これ、色をあわせるのって大変だろうなぁ…。(製造現場に思いをはせてみたり(^^;))
握ったところ。
手が小さめの私にはちょうど良いサイズ感。また、「ちょっと寸足らずか?」と思っていたクリップも、短めのペンであるがゆえに、筆記時に邪魔にならないサイズに抑えた雰囲気がありありで、これまた「やるなワンさん」と感心した次第。
0.5と0.38の2ラインナップですが、今回購入したのは0.38のブルーブラック.
「新開発」と呼び名の高いインクは「濃くてはっきりした」色合いです。インクのムラを楽しむ用途ではなく、がしがしとノートに日々の業務を書きつけるための日常使いの道具なので、これぐらいはっきりとエッジの立った色合いのほうが良いかもしれません。
0.38ともなると、ゆるめのゲルインクボールペンでも、少し硬かったり、ひっかかりを感じる書き味な事もありますが、ワンさんはこの細さでも「ぬらっ」と滑るように書けます。実に素晴らしい!
写真で表現できないんですが、ノックの感じも実によいのです。
「すっ…カチッ」と、ちょうどいい抵抗で、気持ちの良い感覚。これが100円で買える筆記具の感じか?というと、いやもっと高いメカニカルな感じがします。
ワタシと同じように、「見た目苦手だなぁ…」と感じて敬遠されている方、ここは是非とも試筆していただきたいと、切に願います。
…ワンさん…食わず嫌いしててごめんね(^^;)
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