「ユニボール R:E」の続きです。
クリップに可動機構は無く、プラスティックの弾力で挟むタイプ。
FRIXIONはクリップのスライドでノックしますが、R:Eはお尻をノックします。消しプラに直接触れないように透明のカバーが別パーツでついていますね。
すぐに無くしてしまいそうな透明カバーをはずすと、グレーのつるんとした消しプラが登場します。書いた文字を消すために、ペンを上下逆にすると「カシャッ」という音が…。
ノック部を紙に押し付けるとノックされてしまう…という、ノック式筆記具の構造的問題点を、軸内部に仕込んだ錘の移動によるロックで解決しているんです。素晴らしい。
でも、どうしてわざわざこんな機構まで入れて、カバーを別パーツにしてまでも、ノック部で消させたかったのか…。「一方、ロシアは鉛筆を使った」というネタではないですが、どうも尻ノックにこだわるあまり、機構がオーバースペックになりすぎているように思えてなりません(^-^;)
ラバーグリップのホールド感は極普通。。
大人しく使っている分には、さきほどのロック機構の音はあまり聞こえませんが、ふとしたはずみに「カシャッ」音が聞こえる場合があり、なんかこう、軸の中に外れたパーツがあるような、異物感というか…少々イラッとします(^-^;)。
さて、いよいよ書き味。うん。出だしはイマイチですが二文字目からは0.5にしては、比較的かっちりした細身の文字が書けます。
ネイビーな限定軸ですが、リフィルはデフォルトの「オフブラック」…。オフブラック?
…濃いぃ灰色です。あれ?これっていつかどこかで見たような…FANTHOM君ほどねっとりしていませんけれど、あの系統の「黒じゃない」色です。うーむ…。
まぁ色には好みがありますから、そこは「目に優しい黒っぽい色」ということで納得し、さらさらと落書きして消してみましょう。カシャッ(←ひっくりかえした)ゴシゴシ…?
…「消えているけど消えてない」…なんか薄っすら残ります。何度かごしごしやってみたのですが角度によって見えてしまうんです。消しプラを綺麗に文字の線の上にあわせて消しても、やっぱり型が残ります。ペン先が細いのかなぁ…。
FRIXIONでも試してみました。ブルーブラックしかなかったので、純粋な比較にはなりませんけれども、インクの濃さやフロー、消え方はFRIXIONに軍配が上がります。
インク自体の組成の違いだけの話か、インクの粘度の違いがペン先の機構や形状の違いになり、それが紙に対して影響を与えているのか…詳しいことはわかりませんけれども、FRIXIONに慣れた身からすれば、この消え方は最大の残念ポイントです。
「R:E」は、瞬間風速的に「強力なライヴァル出現かも」と世間をざわつかせるインパクトはありましたけれども、残念ながらまだまだFRIXIONが築いた帝国を揺るがす域には至っていないと感じます。
たぶん、FRIXIONの好敵手となるには、いくつものハードルがあるとは思いますが、三菱鉛筆は、やれば出来る子ですから、まだまだ諦めずに開発を続けていただきたいなぁと祈るばかりでございます。(←誰?)
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三菱鉛筆 ユニボールR:E URN180C05.NO ネイビーオレンジ ボール径0.5
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