2026-01-03

anond:20260103171131

8:こうした履歴効果の悪影響が強く残るという点でも太平洋戦争類似していると言える。当時の日本アジア各国への行状が未だに尾を引き、未だに国益を損ねていることは、中国が折に触れ歴史カードを持ち出すことに良く表れている(なお、このように書くとそうした中国の主張に何らかの正当性があると考えているように誤解されそうだが、当時の日本の行状の最大の負の遺産中国共産党政権のもの、というのが小生の以前からの考え)。

9:これは、論文考察した非伝統金融政策効果を発揮する3つの環境(1.金融危機が高まった時に効果が強まる、2.デフレ圧力が長引き経済ゼロ金利下限に長く留まると予想された時に効果が弱い、3.持続的な金融緩和提供しようとする点において中銀が信頼される必要)の3点目の例証として挙げた記述である(ちなみに2点目についても日本象徴的な例証として挙げられている)。なお、この論文の表3に記された日本における非伝統金融政策効果は、本ブログの日本における非伝統金融政策効果 - himaginary’s diaryで紹介した。

10:昨年2月こちらのツイートブランシャールは、利下げを出し惜しみした結果として、一層厳しい制約下での一層の金融緩和策が後で必要になる状況について警告した。これは、日本のこうした経験念頭にあったと思われるが、Shirakawa(2023)対白川(2002) - himaginary’s diaryで引用した白川(2002)のゼロ金利制約の厳しさに関する指摘は、まさにブランシャールが警告した状況に陥った現場から悲鳴のような趣きがある。

記事への反応 -
  • Q. アベノミクスの評価は? A. ゼロ金利制約に非伝統的金融政策で対応しようとした、という点でアベノミクス(クルーグマン流に言えばクロダノミクス)は海外の主流派経済学の知見に...

    • Q. 今後の日本のインフレはどうなるか? A. 直近の展望レポートでは、「消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、米などの食料品価格上昇の影響が減衰していくもとで、来年度前半にか...

      • Q. 財政政策はどうあるべきか、ないし、財政赤字や国の債務はどうすべきか? A. 個人的には、その問題はHDDレコーダーの残り時間が一つの比喩になるのではないかと考えている。見るか...

        • 1:cf. himaginaryのブックマーク / 2010年10月18日 - はてなブックマーク。 2:なお、そこで示したグラフでは、総人口が減少し始める前に名目GDPが低迷している。これについては、人口減少とい...

          • 5:こちらのツイートなどで指摘されているように、その点については、日本の大学法人化以降の傾向も一つの有力なエビデンスとなり得る可能性を秘めているように思われる。もしそれが...

            • 8:こうした履歴効果の悪影響が強く残るという点でも太平洋戦争に類似していると言える。当時の日本のアジア各国への行状が未だに尾を引き、未だに国益を損ねていることは、中国が折...

              • 11:The Return of Depression Economics (1999)では「The truth is that the world economy poses more dangers than we had imagined. Problems we thought we knew how to cure have once again become intractable, like temporarily suppressed bacteria that eve...

                • 12:確かにETF購入のように後処理に非常に長期を要する政策もあるが、リフレ政策の結果、経済が成長を取り戻して株価が上昇するならば、その後処理がもたらすのはキャピタルゲインの...

                  • 14:ただし、アベノミクスが金融政策以外については物足りなかった、というのはアベノミクスを支持する人の多くも認めるところではある。 15:cf. 経済学者の聖杯 - himaginary’s diary、バロ...

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