2025-03-03

『ANORA アノーラ』のR18描写について

オスカー作品であり、パルムドールも受賞した『ANORA』はR18作品である

R18にもエログロとか色々あるけど、日本だとセックスで結合部が見えたらR18らしい。シェイプオブウォーターときに1か所股間モザイクをかけて無理矢理レーティング下げてた公開して、ちょっと笑いが起きたのを思い出す。

ノーラ場合は、結合部は結果的に見えなかったように思うが、とにかくケツからまりおっぱいが出て、男の股の上で腰を回す、そういうお店の描写から始まるので「なるほどR18!誰がどう見ても成人指定!」という作品だ。

ただ近年の「文化的映画」によくある生々しく痛々しい性描写じゃなく、基本痛みは伴わない双方合意快楽的な性描写しかないし、女性向けAVくらいには綺麗に撮影されている。ポップ、キュートセクシーって感じなので安心してほしいが、面は食らうかもしれない。

セックスワーカーがロシア陣の御曹司と「店」で出会い、そのまま結婚に向かう…というのが予告にもあらすじにも出ているストーリーだ。

ただロシア人大変だね〜すったもんだ結婚頑張るよ〜!みたいな話ではない。そんなもんでオスカーはとれない。

予算無名しか出ないが、脚本がよく、作品自体の印象が二転三転していく。

最初は酒!女!薬!ヒャッハー!なのが、画面が岩井俊二っぽくなったり、三谷幸喜のようなハートフルドタバタ劇になったり、ドライブマイカーレベル文学的になったり…とりあえず見て、感想をほしい。基本的に序盤は薄着か裸だが、中盤からは全員厚着していることから言っても、映画内の温度差がすごい映画だ。

ちなみに町山さんがなんかXでアノーラに受賞にキレているが、アノーラあんなブチ切れてる人は町山さんくらいしかたことがない。他賞の結果を見てもアノーラの受賞は妥当妥当大本命だった。どうしたんだろう。どうか主演の努力を認めてあげてほしい。それはアノーラ肯定することに直結する。

作品として一番見てほしい年代高校卒業20代、30代の女性だろう。ディズニープリンセスを見てきた女性を、一気に現実に引き戻す。それでいて背中を押すような映画だ。18歳になったら見たらいいと思う。分類はエンタメ映画なので「よくわからんかった映画」にはなりにくいだろう。わからんかったなら、それも貴重な映画体験になるだろう。

『名もなき者』がティモシー・シャラメで、そこそこ入っていたので席がなくなるのは同日公開のアノーラだろうと思って自分は公開後、アノーラを即鑑賞した。

結果的に名もなき〜はオスカー無冠となったので席が消えそうである。アノーラは維持できるかもしれない。それはそうと今週末はウィキッドで、こちらも傑作らしいので、ま、できれば両方見よう。

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