丹波岳(290m)
2座目に向かったのは丹波岳(290m)
文殊山の東側、鯖江市の片上地区にある円錐型の山で、以前から登りたいと思っていた。
でもガイドブックに載っていないだけでなく、ネット情報もほとんど皆無。
僅かに得られた情報では、麓の別所集落から途中まで林道があるが、その先は道がないらしい。
情報が極めて少ないのでずっと二の足を踏んでいたのだが、昨年大N翁が榎坂峠から
丹波岳に至る新たな道を切り開かれたという情報を入手。
雪解けを待ってのチャレンジとなった。
13:24 榎坂峠(丹波岳登山口)(標高約175m)
福井市西袋町と鯖江市大正寺町を結ぶ峠で、戦国大名朝倉氏が造った日野山牧谷峠から続く朝倉街道の一部とされる。
峠の右手側にある赤いリボンが登山口の目印。
序盤は登山道というより崖を登っていく感じ。
のっけから平均勾配率45%の手荒い洗礼を受ける(汗)
路面がほとんど踏み固められておらず、ロープ類や階段もないのでなかなか踏ん張りにくい。
大N翁が付けられた赤リボンを目印に急登をひたすら登っていく。
なんとか一番ハードな箇所を登り切り、少し勾配が緩くなる。
息を整えながら、登ってきた急斜面を振り返る。
帰りはこれを下るのか。。。(汗)
13:49 小ピーク(標高約260m)
ここからはなだらかな稜線歩きとなる。
右手には木々越しに丹波岳が見えてきた。
最近誰か登られたようで、イノシシくんのトレースに混じって靴跡があった。
イノシシくんの大浴場(沼田場)もあった(笑)
古くからこの道はあったようだが、ほとんど歩く人がいないのでかなり荒れ果てていたらしい。
整備された大N翁のご尽力に敬意を表し、勝手ながら大N新道と呼ばせていただきます(笑)
前方に竹林が見えてきた。
普通麓近くの谷間にあることが多いのに、こんな水場のない稜線にあるとは珍しい。
竹林の中にはイノシシくんがタケノコを掘り返した跡が至る所にあった。
彼らはちゃんと今が旬だと知っているようです(笑)
13:59 広野山・丹波岳分岐点(観音ヶ岳)(標高約275m)
東西と南に尾根が伸びた小ピークになっており、「郷土の山々(熊谷太三郎・著)」によると
観音ヶ岳と呼ばれるそうだ。
真っ直ぐ行くと広野山(319m)に続くトレイルだが、翁の話ではまだ1/4ほどしか藪刈りできていないそうだ。それじゃ私も鉈持参でお手伝いせねば。。。
丹波岳に続く右手の道へ。
今度は南側に伸びる稜線を進んでいく。
倒木や藪の箇所もあるが、総じて登山道は明瞭。
途中視界が開ける場所では、南井(なおい)集落や橋立山(261m)が望める。
麓の白山神社辺りから延びる林道終点の砂防ダムからも登れそうな感じがするが。。。
一旦鞍部に下り、登り返す。
14:09 小ピーク(標高275m)
前方にはっきり丹波岳山頂が見えてきた。
最後の登り返しが堪える。。。
やったー 山頂だ!
うん? まだ少し先があった(笑)
山頂部付近には堀切と思われる遺構がいくつか見られる。
ここにはかつて丹波岳城と呼ばれる山城があったとされる。
詳細は定かではないが、南北朝期か戦国期のものと思われる。下に朝倉街道が通っているので、戦略上重要な砦だったのだろう。
14:21 丹波岳山頂(標高290m)
榎坂峠から57分で到着。
山頂には表示板や三角点はなし。
木々に囲まれているので眺めはよくないが、かろうじて文殊山方面が望める。
山頂の南側にも深い堀切があった。
丹波岳城は稜線に沿って南北に配置されていたようで、主郭を中心に北側に2段、南側に1段の曲輪跡が確認できた。
南側の曲輪に行ってみると、ピンクのテープが南東側の尾根に続いていた。
昨年11月に南麓の別所町の有志(かみとぴあの会)が登られたそうで、その際に付けられたものなのかもしれない。
また中腹の尾根上には般若寺跡があるそうだ。
この地を治めた斎藤氏によって南北朝期頃に建立されたとされ、30近い坊所跡が確認されており、鯖江市内で最大規模の寺院遺跡ともいわれる。
別所町側に降りてみようかとも思ったが、情報不足なのでピストンすることに(14:28)
別所側はまたの機会に。
木々が芽吹き出すと下る方向を間違えやすいので要注意。
登りの際は気付かなかった墳丘。カモシカのものだろうか?
小ピーク(標高約275m)への登り返しを過ぎれば、後はほとんど下りだけ。
14:48 広野山・丹波岳分岐点(観音ヶ岳)(標高約275m)
丹波岳は次の機会に。
今はまだ路面が緩い状態だが、歩く人が増えれば踏み固められて歩き易くなるだろう。
14:56 小ピーク(標高約260m)
ここから先は急傾斜なので慎重に。
路面が緩いので、踝近くまで靴が埋もれる。
傾斜が緩い方を選んでいたら、赤リボンをロスト。
どうやらコースをやや外れてしまい、西袋コース側に降りてしまった(笑)
15:15 榎坂峠(標高約175m)
下りは47分。
峠にあるベンチで小休止。
四方谷登山口には右手の林道でもいけるが、山肌を縫うように歩くので1時間近くかかる。
林道を横切り、大正寺登山口に向かう(15:19)
15:30 大正寺登山口(標高約54m)
四方谷集落までは約1.5㎞。
田んぼの畦道には土筆が生えていた。
榎坂峠、丹波岳方面を振り返る。
やっぱりあの急登、エグいな(笑)
15:55 四方谷登山口駐車場(標高約40m)
駐車場にはほかに1台停まっていた。
序盤の急登を登っている際は、何度引き返そうかと思ったほどだったが無事登ることができた。
まだまだ整備が必要だが、微力なが私も登山道整備のお手伝いをして、いずれは広野山(319m)、そして三峯城山(404m)、砥山(465m)に至るロング縦走コースを歩いてみたい。
今回歩いたコース
やっぱり、山っていいね!
丹波岳(290m)(大N新道)
標高差236m
登り 57分、下り 58分、TOTAL 2時間31分
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